警視庁FC/今野 敏

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警視庁フィルム・コミッション、略して警視庁FCは、
映画やドラマの撮影に警察自らが便宜を図る組織です。
むかしはヤクザなどがやっていた仕事だそうで。

主人公の警視庁地域部地域総務課の楠木肇は、警視庁FCに
抜擢され兼職することになります。
しかし、楠木の心情は、危険な目には遭いたくない、
刑事なんてまっぴら、定時で帰れる休みもちゃんとある
本気で腹を立てたことなどない少し引いた感じの警察官です。

そんな楠木は、交通課や組織犯罪対策四課の仲間と
撮影のある度に出動し交通整理や野次馬の整理など
撮影が順調に行われるよう裏方の仕事をこなしていました。

そんなある日、撮影現場で変死体が見つかり本当の事件に
発展していきます。
想像どおりでもあり、意外でもある両方の意味で
ラストは読み応えがあります。

今野氏の作品としては、異例な感じのする内容で、
作風は今野氏そのものなのに・・・?となってしまう
展開でした。

世の中が変化していく中で警察のあり方、謎解き、
六本木での出来事がリアルに表現されていてとても
面白い安心して読める作品です。


なれる!SE 2 (電撃文庫 な 12-7)/夏海 公司

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シリーズ第2弾です。
今回は、新しいキャラも登場し主人公、桜坂工兵は
ますます人間関係に悩むことになります。

構築vs運用
システムを構築するのがSE部、
構築したシステムを運用するのがOS部、
目指すものが根本的に違う両者は会社内でも
犬猿の仲でした。

そこに降りかかった大問題。
携帯ゲーム、リドルトリルのシステム構築と
運用を巡って恐ろしい戦いが始まります。

システムエンジニアならではの作品で、
コンピュータの専門的な話は極力抑えつつ
物語の展開が小気味よく読ませてもらいました。




なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)/夏海 公司

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週刊アスキーで読んで興味を持ったので
早速Amazonで購入してみました。

就職難の時代にようやく手にした内定、
会社案内に登場するYさんの仕事ぶりに感動し
希望に満ちあふれ入社した主人公の桜坂工兵。

しかし彼の指導役、上司は見た目どう頑張っても
中学生にしか見えない室見立華、彼女にこれでもか
と馬鹿にされながらも全く知識のないゼロの
状況からシステム構築の技術を得、頑張る?
姿を描いた作品です。

SE、システムエンジニアという過酷な職業を
おそらくかなりリアルに描いた感じがよくわかります。
2人の関係も徐々に変わっていき、それでも
面白さは、そのまま、とても面白い作品でした。



番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課/押井守

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パトレイバーとサッカーが好きな著者が描いた
警察小説です。
今野敏氏が絶賛と。
そいえば、この物語の舞台はお台場、そして
ほんの少しだけ安積係長と須田巡査部長が
登場したりしてます。

警視庁警備部特殊車両二課、二足歩行する
ロボットを要するが莫大な経費と5分が限界と
いう稼働時間の悪さでほとんど仕事がない状況に
陥っていました。

ある日、欧州の強豪サッカーチーム、
マンチェスターFCが来日し親善試合をするが
試合中に選手を抹殺すると犯行予告が流れたのでした。
その警備に加わることになった主人公の
泉野明が所属する特殊車両二課。

試合中に選手全員を殺害する方法とは何なのか。
思いがけない手口、そして好きなロボットとサッカーの
話題をふんだんに取り入れた何とも不思議な
警察小説です。

こんな小説は初めてです。
存分に好きな話を入れつつしっかりと結末へと
物語を進行する、そして以外なラスト。
いろんな意味で面白い作品でした。



工学部ヒラノ教授/今野 浩

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工学部の実録秘話という事で、
筑波大学、東工大、中央大を渡り歩いた
主人公ヒラノ教授のお話です。

大学のシステム、教授までの道のりが描かれています。
文部科学省の方針が頻繁に変更になることで
先生方は翻弄されているのですね。

帯にも、大学設置基準大綱、大学院重点化、独立行政法人化
様々な改革が行われていた事に驚きました。
大学の改革はそこに通う学生だけではなく先生にも
影響が大きかったのです。

また、貴重な研究費確保のための努力と裏技には驚きました。
これまで工学部の裏側なんて全く知らなかった私にとっては
とても面白い作品でした。