虚空の冠〈下〉/楡 周平

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下巻では、現在の電子書籍の世界を制する戦いが
描かれています。
新聞、ラジオ、テレビと既存のメディすべてを制覇した
主人公の渋沢が最後に成し遂げようと考えたのは、
電子書籍、ネットメディアの世界でも日本の主軸として
そしてメディアの頂点、王として君臨することを
目標に動き出します。

一度は船の事項で海に投げ出され、死にそうになり
偶然通りがかった軍艦に救助された、
渋沢自身も選ばれし者と思うようになって
きた晩年、野望は果たして達成することができるのか。

ビジネスの世界は、やはり弱肉強食で基本は金がある
ところが有利なのは間違いありません。
いくらいいアイディアがあっても、それを活用するだけ
の資金がなければなにもできません。

今、既存のメディアはテレビでさへ安泰とはいえず、
特に新聞はネットに完全にその地位を奪われつつあります。
電子書籍という発想で既存の読者をつなぎとめようと
するも、端末の価格や様々な問題もあり、普及には
至っていません。

巨大メディア連合軍対通信業界のベンチャー企業の戦いは
妙にリアルな感じがあって、制するのはどちらなのか
どきどきします。
とても面白い作品でした。



虚空の冠〈上〉/楡 周平

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とりえあず上巻を読み終わりました。
楡氏の作品は本当に流れを追いやすく、
この作品でも過去と現在を織り交ぜながら
描かれているのに、そんなギャップで悩む
ことなく読み進むことができます。

渋沢大将という男、東京帝国大学法学部を出て
海軍へ、その後紹介で新聞記者となり、
取材先へ行く船が事故に、沈没し太平洋を
漂流し奇跡的に救助され、そこから彼の人生は
大きく変わります。

出世を選び、今では新聞、テレビ、ラジオを
擁する巨大グループのトップ渋沢の最終目標は
どこにあるのか。
新聞記者としての正義を捨て頂点へ上り詰める
生き様を描いた作品です。





ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録/西川 善文

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小説ではない作品が続いておりますが、
経済雑誌などで酷評?されている西川善文氏、
本人が記した回顧録です。

安宅産業の処理から彼の銀行員としての人生は
スタート、支店での営業はわずかしか経験がなく
平和相銀、イトマン事件、UFJ銀行争奪戦、
郵政改革と様々な事件に携わってきた西川氏の
回顧録です。

当然実名で書かれており、西川氏の記憶と
解釈で様々な事件の裏側と主張が書かれています。
どれも雑誌や本、小説に至るまでいろいろな
メディアで出ている馴染みのあるものが多く
自分が理解していた事実とは相当違いがある
ものから、やはりそうだったのか、と思うもの
まで様々です。

これまで悪者として報道される事が多かった
西川氏の本音とも言うべき内容が書かれています。
世間の書評が、酷評になるのも頷けるところも
あれば、被害者だったのかなと思うところもあり
どちらの面でも楽しめる作品でした。

スティーブ・ジョブズ II/ウォルター・アイザックソン

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前作の続きです。

偉業を成し遂げる人は、やはりどこか個性が強く
わがままで、それがこだわりであるのですが、
反面、判断に誤りがあった時、軌道修正するのに
相当の時間を要します。
Appleでも、音楽という世界に判断を誤った結果、
iTunesが生まれるまで相当苦労したようです。

iPod、iPhone、iPadと新しい発想が現実になる
彼の何年も先を読む力、すべてが彼の発想で
ない事はこの本でも何度も記されていますが、
彼が携わる事で実現した未来がたくさんある
事も事実です。

ジョブズが病と闘い続け奇跡を復活を遂げる、
仕事に戻れば力が宿り、周りが驚くほど元気に
なり、新製品のプレゼンをするのです。

亡くなる数年前くらいからの彼の生き方を
この本を読んで初めて知ったことも多々あり
最後は本当に悲しくなりました。
こういうカリスマ性のある人物、歴史を変えた
ジョブズの偉業、まだまだ楽しみにしていた
Appleの今後が突然不安になりました。
そろそろMacBookを買い換える時期なんですが…

この2冊、とても読み応えがありました。
和訳もとてもよかったと思います。






スティーブ・ジョブズ I/ウォルター・アイザックソン

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いやはや、更新が滞ってしまい申し訳ないです。
仕事が忙しいのと、よんでる本が、これなんで、
じっくり時間をかけて読みたいと思い、ようやくⅠが
終わりました。

mac好きな私、スティーブ・ジョブズの変人?ぶりは
以前からよくマスコミなどに紹介されていて
知っていたつもりですが、この作品のⅠを読んだだけ
でも、その変人ぶりには驚くばかりです。

そして、彼の生き方が今のAppleを創り上げたのです。
幼少時代から、会社を興し、その会社に追放されるまで
様々な出来事、彼の性格が良くも悪くも作用し
世の中を変えるきっかけを起こした張本人なのです。

そしてⅡでは、いよいよAppleに復帰した後の出来事が
記されています。

また時間がかかりそうです…