偽装通貨/相場 英雄

¥1,785
Amazon.co.jp

主人公は、元銀行員でサラ金の七海ファイナンス新宿店店長の
椎名薫、かれは、中越沖地震で妻と子供を亡くしていました。
その時、7歳の子供、真佐美はドラえもんが助けてくれると信じ
最後まで、ドラえもんの歌を歌っていたのでした。
椎名は、そのドラえもんの歌を無意識のうちに
口笛を吹くようになっていました。
彼は、親会社の銀行に嵌められ七海ファイナンスを追い出されます。

そこから思いついた新たなビジネス。
今の日本にはポイントを規制する法律がありません。
いつも利用していたポイントカードが突然使用不可になったら
例えば、それが何千万ポイントもあったら。
銀行に預けたお金なら1千万円まで保護されますが、
ポイントだったら、何の保護もありません。

この物語は、その逆、海外の機関へポイントを移管して
マネロンを行ってしまう、無法地帯となり、過当競争のなか
ポイント何倍というフレーズで客を集める、そのキャッシュバックが
企業の負担となっていく、実質の値引きであるポイント制の
リスク、そのリスクをうまく利用して新たなビジネスを展開する
椎名、しかし、そんなビジネスをヤクザが放置するはずも無く、
彼に巧妙に近づいていくのでした。

最後は緊迫の場面をむかえます。
何が正義か分かりません、この物語では、特段法に触れる行為を
した訳でもなく、ポイントという仮想通貨で富裕層のワケありな
金を正常な金に変換する、一見犯罪に見えて犯罪ではない、
現在のポイント制に一石を投じる問題作品です。

どうも人物像がすっきりせず、前半読みづらく感じました。
自分の頭のなかで、はっきりでは無いですが、何となく人物像が
出来たことで、後半は楽しく読ませて頂きました。