上り 普通 鷹巣行
松葉 10:24発
秋田内陸線はもともと国鉄時代に、両端の角館駅と鷹ノ巣から建設が開始され、角館駅・松葉駅間が角館線として、鷹ノ巣駅・比立内駅間は阿仁合線として営業していました。
しかし、国鉄再建法により両路線を結ぶ線路の工事は凍結され、角館線も阿仁合線も特定地方交通線の指定を受け廃線が承認されてしまいました。
これを秋田県及び沿線自治体等が出資し、第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道株式会社を設立し路線を引き受け、さらに未開通区間の工事を再開させて両路線をつなぎ、今の秋田内陸線となったのです。
と言うことで、比立内駅までは「新線区間」になります。
「新線区間」は山間部でありながら曲線半径は最小500m、最急勾配は18‰と所謂近代化された区間で、直線が多く勾配も緩いけどトンネルが多くなります。
羽後中里 10:28着 10:29発
ここは標高190m程、待合所の屋根も今までとは違い傾斜の大きい形のなっています。
『カンデッコ上げの駅』とありますが、これは旧暦の1月15日に「中里のカンデッコあげ」という神事が駅近くの塞ノ神堂で行われることから付いたサブ駅名のようです。
次の左通駅までは、トンネルと桧木内川に架かる橋梁の繰り返しになります。
左通 10:34着 10:35発
更に登っていき、平に開けたところに、上桧木内駅があります。
上桧木内 10:38着 10:38発
ホームの向かいに田んぼアートがあります
『願いを込めて』と題して、花火・紙風船・秋田犬・雪の絵柄です。
「新線区間」は踏切が極端に少ないのも特徴で、覆いがかけられて立体交差になっているところがいくつかあります。
そしてここから約1.5㎞ほど直線がつづきます。『秋田内陸線八景』の一つ「戸沢ストレート」です。
戸沢 10:44着 10:44発
標高315m。秋田県内で最も高い所に位置する駅です。
秋田内陸線の中で一番長い、全長5,697mの十二段トンネルは、入口と出口は一直線で結ばれています。
トンネルの途中に秋田内陸線内では一番標高が高い標高363mの地点があります。
ここを通過する瞬間、前方に出口の光が見えたらすぐさま振り返ると、後方に入り口の光を見ることが出来ます。
これを、1台のカメラで写真に撮ることは至難の業です。
今回は後方の写真は撮れませんでした。
阿仁マタギ 10:54着 10:54発
ここでは、チェーンソーアートのマタギ像が出迎えてくれます。
奥阿仁 10:57着 10:57発
10年以上前に発表された秋元康作詞、久地万里子作曲の「無人駅」は聴いたことはありませんが、当時、AKB48として活動しながらのソロデビューした演歌歌手岩佐美咲の曲だそうです。
シングルCDのジャケット写真は、初回盤が秋田内陸線合川駅、通常盤がここ奥阿仁駅のホームで撮影されたそうです。
また、ミュージック・ビデオは阿仁駅などで撮影されたことから『演歌「無人駅」の駅』という看板が付けられています。
比立内11:01着 11:02発
所謂、松葉駅からの「新線区間」はここまでです。
駅舎が存在しますが、かつて委託駅員が配置されていましたが現在は無人駅ですが、「新しい出会いと情報の発着所」をコンセプトとしたコワーキングスペースと地域のコミュニティ広場「阿仁比立内がっこステーション」があり、漬物加工所も併設しているどうです。
岩野目 11:06着 11:06発
駅舎のデザインは、再び開業当時の秋田内陸線北線のデザインに戻りました。
笑内 11:10着 11:10発
「おかしない」と読みます。
鷹巣と角館を結ぶ秋田内陸線の真ん中に位置する駅ですが無人駅です。
駅名由来の『笑内チーズ饅頭』が販売されていますが、当駅周辺では販売されていません。
地名は、アイヌ語で「オカシナイ(川下に小屋のある川)」が転化したことが由来だと言われています。
ここは、源平合戦の落人が開いたとされ、「マタギ発祥の地」として知られる「根子(ねっこ)集落」の最寄り駅です。とはいっても集落へは徒歩で30分ほどかかるそうです。 この地域に伝わる「根子番楽」は、勇壮な武士の舞が演じられる国の重要無形民俗文化財に指定されている神楽だそうです。
『秋田内陸線八景』の中で唯一、徐行運転のが「大又川橋梁」です。
鉄橋を渡る車内からは四季折々の景色を楽しめます。
進行方向右手に見える萱草大橋は、自然豊かな景観と真っ赤な鉄橋を渡る電車を写すことができ、鉄道ファンの人気スポットでもあります。
萱草 11:14着 11:15発
萱草大橋へは、ここから徒歩10分ほどだそうです。
荒瀬 11:18着 11:19発
阿仁川の川幅も広くなり、流れも緩くなると阿仁合駅に到着します
阿仁合 11:22着
ここで途中下車します。
つづく