道南いさりび鉄道 鉄印の旅 2 新青森駅から五稜郭駅へ | 旅の窓

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『gooブログ』から記事の引越しが終わりました。只今、テーマの分類作業中!

 今回、初めて「大人の休日パス東日本・北海道スペシャル」を利用しています。
 1日目秋田内陸線、2日目東京、3日目道南いさりび鉄道線、4日目フラワー長井線、5日目リアス線。5日間フル活用です。
 
北海道新幹線下り はやて93号 新函館北斗行 93B
 「はやて」の定期列車は、盛岡駅・新青森駅と新函館北斗駅を運行する4本のみです。この区間の「はやぶさ」と「はやて」の違いは、全くありません。
 「はやて」は最速達列車である「はやぶさ」を補完する列車との位置づけのため、盛岡駅・新青森駅と新函館北斗駅を結ぶ、下り始発と上り最終として運行しています。
 始発 盛岡06:54発
 
新青森 シンアオモリ     07:54着 07:56発
 東北新幹線の終点であり北海道新幹線の起点です。そのため、東北新幹線と北海道新幹線を直通する列車は、ここで乗務員の交替が行われます。 
 出発して間もなく、右に盛岡新幹線車両センター青森派出へ分岐していきます。
 
 お天気が良ければ、左手には岩木山が見えるのですが、残念ながら雲の中です。
 右手に見えるはずの八甲田連峰も雲の中。
 
 陸奥湾を挟んで夏泊半島はなんとか見えています。
 次いで下北半島の山々も見えるはずですが、残念!
 
新中小国信号場 シンナカオグニ     
 北海道新幹線・海峡線およびJR東日本津軽線の信号場ですが、他の信号場に比べて構造が少々複雑です。
 北海道新幹線と津軽線は接続していないし、海峡線との共用となる接続地点はこの先の大平分岐部になります。
 
 
 奥が、狭軌の海峡線。手前は、広軌の北海道新幹線。大平トンネルの中で接続します。
 大平分岐部・木古内分岐部間の82.041km区間は三線軌条による北海道新幹線と在来線である海峡線の共用走行区間となっているため、北海道新幹線の列車は新中小国信号場から木古内駅まで最高速度は現在、時速160kmに制限されています。なお、その他の区間は最高速度時速260kmです。 
 
奥津軽いまべつ オクツガル 08:11着 08:12発
 相対式ホーム2面3線のうち1線はホームのない下り通過線です。
 外側には海峡線運行列車が通過する狭軌の線路が設けられています。
 
 奥津軽いまべつ駅を出ると再び合流します。
 
 奥津軽いまべつ駅を出て8番目が青函トンネルになります。
…今別川橋梁105m
…大川平トンネル1,337m
…第1今別トンネル160m
…第2今別トンネル690m
…長川橋梁85m
…第1浜名トンネル440m
…第2浜名トンネル280m
…第3浜名トンネル170m
…第4浜名トンネル140m
…黒崎川橋梁63m
…青函トンネル53,850m
 8時15分頃入りました。
 
 22~3分で青函トンネルを出ます。正しくは、青函トンネルとシェルターで繋がっている第1湯の里トンネル1,167mを出ます。
 青函トンネルを出てすぐ、左手には大千軒岳とその周辺の山々が見えました。
 
湯の里知内信号場 ユノサトシリウチ 
 1988年(昭和63年)3月13日、青函トンネルにおける北海道側の保守基地の役割を担う「新湯の里信号場」として開設されましたが、同年2月1日の松前線廃止を受けての地元自治体の請願により、1990年(平成2年)7月1日に「知内駅」となり旅客駅として開業しました。しかし、北海道新幹線の建設工事と及び当駅の乗降客数の減少に伴い、2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正をもって旅客扱いを廃止し「知内信号場」となり、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業に伴い「湯の里知内信号場」として整備されました。 
 三線軌条の上下本線と、狭軌の副本線が上下各2線あり青函トンネルが通行不能になった場合に、海峡線の列車を留置する目的で設置されてます。
 奥2本が狭軌の上り副本線。手前が新幹線の上り線。
 
 木古内駅手前の木古内分岐部が共用区間の終点で、線路が分かれます。
 
木古内 キコナイ      08:45着 08:46発
 木古内駅から新函館北斗駅まではわずか13分間。
 車窓の眺めはトンネルと防音壁にしばしば阻まれる。
 木古内駅を出て右手に亀田半島、津軽海峡の向こうに下北半島が見えるはずですが、ご覧の通りです。
 
 最後となる木古内駅から6つ目の万太郎トンネル530m抜けると、右手に防音壁の切れ目から函館山が見えます。

 
 右手遠くにかすかに見えるのは、駒ヶ岳のようです。
 
 終着駅が近くなると右手に山頂が平らな山容が特徴で航空監視レーダーが設置されている、そんなに高くは見えないが標高1,167m横津岳が見えます。
 
 右手に函館新幹線総合車両所が見えると新函館北斗駅。
 
新函館北斗 シンハコダテホクト 08:58着
 2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業に伴い渡島大野駅から新函館北斗駅に改称されましたが、駅の所在地はは北斗市ですが、周囲を亀田郡七飯町に挟まれており、北斗市街地・函館市街地よりも七飯町の中心部の方が近いそうです。
 新幹線ホームは相対式ホーム2面2線ですが、12番線ホームは将来の札幌延伸のために島式で整備されており、反対側に1線増設できる構造となっています。
 
 新幹線ホームはソーシャルディスタンス。ホームは風通しが良いので、東京駅のホームでもここまではしていなかったような気がします。
 
 新函館北斗駅から1km程先に見える見えるトンネルは、当初の計画では、渡島トンネル(2万6470メートル)につながる村山トンネル(5265メートル)の入口です。後に、地質・地形を再検討した結果、村山トンネルを渡島トンネルに編入するかたちで一体化することになりました。この結果、渡島トンネルの長さは32,675mとなり、東北新幹線七戸十和田駅・新青森駅間の八甲田トンネル(26,455m)を抜いて国内最長の陸上トンネルになる予定です。
 
 北海道新幹線は、令和12年(2030年)度末の札幌開業に向けて建設工事が進められていますが、新函館北斗駅・札幌駅間の延長は約212kmで、その80%におよぶ約168.7kmがトンネル区間ですので、車窓を楽しむことは出来そうもありません。
 
函館本線上り 特急 北斗2号 函館行 2D   
 始発 札幌06:00発
 4分ほど遅れての到着。
 
新函館北斗 シンハコダテホクト 09:13着 09:14発
 右手には、隣接する函館新幹線総合車両所。ここはすでに七飯町。
 
 右にカーブすると左から、渡島大野駅・大沼駅間の20‰勾配を避けるために、1966年(昭和41年)9月30日に開通した下り線、通称藤城(ふじしろ)線が高架で近づいてきて頭上を横切り合流すると七飯駅。
 
七飯 ナナエ       レ
大中山 オオナカヤマ      レ
桔梗  キキョウ                      レ
 田園風景から住宅地に変わり、右手にJR貨物函館運輸所青函派出・五稜郭機関区が見え、道南いさりび鉄道線が合流すると五稜郭駅に着きます。
 
五稜郭 ゴリョウカク     09:24着 
 ここで途中下車します。
 
 つづく