旅のコレクション~1970年代の駅弁掛紙9 「峠の釜めし」(横川駅) | 旅の窓

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 物置代わりにしていた古い家を解体するために物を整理していたら、1970年代半ば過ぎ、学生時代に購入した駅弁の「掛紙」が二十数種類出てきました。
 当時は駅弁の写真を撮ってもいないので、駅弁そのものの内容はほとんど思い出せませんが、掛紙を見ていると何故そこで駅弁を買ったのかという記憶が蘇ってきました。

 「峠の釜めし」は、横川駅で駅弁の製造・販売している荻野屋の駅弁です。
 1976年(昭和51年)9月24日、前期試験が終わり友人と信州方面に出かけた旅は、25日に「浅間温泉ユースホステル」に泊まり、美ヶ原・霧ヶ峰を経由し26日に「白樺湖ユースホステル」。27日は21回目の誕生日。わざわざ横川駅まで行って購入したのがこの駅弁。初めての「峠の釜めし」でした。
 この掛紙には「お願い 危険ですから釜を投げずに屑物入又は腰掛の下にお捨て下さい」という、注意書きが印刷されています。昭和50年代に入っても、窓から釜を投げ捨てる乗客がいたのでしょうか。
 旅はこの後、「清里ユースホステル」に泊まり、最終日の28日は長野経由で名古屋に戻りました。3泊4日、公共交通機関を使っての旅でした。
 
 1958年(昭和33年)2月1日から販売されているこの駅弁。折り詰めという当時の常識を破り、益子焼の器に入ったお弁当は温かく、大変な人気となりました。
 「森のいかめし」「崎陽軒のシウマイ弁当」と並び、「駅弁御三家」と言われたこともあり、現在でも根強い人気があり、横川駅の他東京駅・上野駅などの「駅弁屋」の他、直営店や関連グループ会社の店舗で販売されています。