表裏に「ひばり」と「特急」の組み合わせ。
材質はホーロー。文字は浮き文字。
特急「ひばり」は1961年(昭和36年)10月1日から上野駅・仙台駅間で運転を開始しました。当初は不定期運転でしたが、1963(昭和38)年10月1日改正で定期列車になり、1967年(昭和42年)10月1日の改正で一部が東京駅に乗り入れるようになりました。この乗り入れは、新幹線建設工事に関連して1973年(昭和48年)4月1日の改正まで続きました。
不定期列車として誕生した「ひばり」ですが、その後首都圏と東北の一大都市仙台を結ぶ特急として徐々に本数も増え、1978年(昭和53年)10月2日の改正では最多の15往復の運行となりました。
さて、列車愛称板の右下には(アホ)と書かれています。アホとは青森駅ホームの略で、この列車愛称板は青森駅ホームで管理しているという意味です。
「ひばり」は青森駅に乗り入れたことはありませんが、1973年(昭和48年)10月1日の改正で13往復となった「ひばり」は15往復になるまで、「はつかり」などと車両を共通運用した期間があります。
この列車愛称板はこの時使われた物と思われます。
「ひばり」は、1982年(昭和57年)11月15日、上越新幹線大宮駅・新潟駅間が開業し、東北新幹線が本開業によって廃止されました。