鉄道コレクション~列車愛称板8 「三陸」 | 旅の窓

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 表に「三陸」。裏は地金。
 材質はホーロー。文字は浮き文字。
 昭和40年代、急行列車に使われた物です。




 「三陸」は、1966年(昭和41年)10月1日から1968年(昭和43年)9月30日まで、上野と青森・久慈・盛間を東北本線経由で運転開始した急行列車です。
 愛称に使われた「三陸」は、宮城、岩手、青森の三県に相当する旧国名の、陸前、陸中、陸奥の三国を指す総称であることから、複数の編成で三県を通る列車の愛称となったものです。
 下り列車の場合、12号車を先頭に上野駅を出発し、一ノ関駅で1~3号車の大船渡線経由盛行を切り離し、尻内駅(現在の八戸駅)で4~5号車の八戸線経由久慈行を切り離し、最後は6両編成となり終着青森駅を目指します。
 このように、複数の行き先をもつ列車が1つの編成として運転される列車のことを「多層建て列車」といい、昭和30年代後半から40年代にかけて全国各地で運転されましたが、特に東北地方で数多く運転されました。
 「多層建て列車」の中には、愛称名の違う8つの列車を途中駅で分割・併合を繰り返しながら運転したものもありました。