一路、洞爺湖へ。とは言っても、普通列車の旅。
5連休の2日目、9月20日晴天に恵まれて出発。
最初の電車は、野辺地発6時39分発青森行き普通電車。通勤でおなじみの701系ロングシート。
乗った車両には約20名近い人たちが乗車。ほぼ全員が旅行といういでたち。
狩場沢、清水川とそれぞれ1人ずつの乗車。
小湊の手前で、進行方向右側に広く開けるところがあります。国道4号でいえば「浜子」。
太平洋戦争が始まった当時、青函連絡船は北海道から本州へ石炭を運ぶ大事な航路でした。しかし、青森桟橋の岸壁が少ないため、昭和18年に桟橋不足を補うために、新たに小湊に岸壁を建設することにし、突貫工事が行われたそうです。しかし、昭和20年の終戦とともに、工事は中止となりました。
ここ浜子は、完成したときに貨車の操車場となるところでした。
また、私が高校生の頃までは、列車から小湊桟橋の可動橋を見ることが出来ました。
なぜ、小湊港に桟橋を作ろうとしたのかと言えば、いろいろと理由があるようですが、その一つとして、東北本線が青森まで開通する2年前の明治22年、今の小湊駅と小湊港の間に線路が作られ、東北本線の青森県内の工事用資材は、すべて小湊港に陸揚げされ、この臨港線を使って運ばれて行ったそうです。
小湊・西平内と、ここでも1人ずつの乗車。
浅虫温泉に近づくと見えてくるのが、「裸島」に「亀島」。確かに姿形はそうなのですが、「亀島」は正しくは「鴎島(別名ごめ島)」と言います。
「裸島」は元々陸続きだったものが、浸食によって陸と切り離された島です。なお、駅の正面に見える島は「湯の島」。
休日といっても、この電車には普段は高校生や通勤客を多く見るのですが、今日は非常に少なく、これから旅行に出かける人が多く見られます。
矢田前から1人、小柳から3人、東青森から4人。同じ車両に乗ってきました。
同じ車両のほとんどの人は函館行きに乗るのかな?
青森駅3番線に定刻通りに7時25分に到着。
次の電車は7時30分発白鳥41号。6番線からの発車。跨線橋を渡り6番線へ。
発車まで5分しかないので、2両しかない自由席には座れるとは思ってはいませんでしたが、予想以上の混み具合でデッキまで人・人・人。
隣の5番線に7時27分に着いた、碇ヶ関からの普通電車から降りた人は、どこから乗ればいいのか、右往左往。
本来、混んでいても自由席特急券では指定席車両には入れないのですが、グリーン車を除いた指定席車のデッキだけでは収まらず、通路まで立っていいとの車内放送。それだけ混んでいました。
結局、2分遅れて出発。
快速を含む普通列車しか乗れない切符の旅なのになぜ特急?
青森と函館の間には、普通列車が通っていないので、特例として蟹田と木古内の間だけ乗る人は特急券なしで自由席車に乗れ、青森から函館まで乗る人は自由席特急券だけ買えば乗れるのです。
最初の停車駅蟹田でも、自由席車が止まる位置で待っていた人が、乗れる車両を探して、右往左往。3分遅れて発車。
トンネル2つを通って、津軽今別に停車。
北海道新幹線工事のため、すでに青函トンネルでは新幹線用のレールを敷いているため、左右にレールの山とロングレールの作業場所が見えました。
普段はあまり人の乗る駅ではないのですが、数えた限りでは7人乗車。
付近に人家の少ない駅ですが、冬期間は別として金木方面の人たちは函館に行くのに、駐車場や時間的なことの理由で結構この駅を利用しているという話を聞いたことがあります。
4分遅れて発車。8時15分、津軽今別を出て7つのトンネルを過ぎて入るのが青函トンネル。青森から数えて10番目のトンネルです。
竜飛海底駅を20分に通過。中央部が26分の通過。今は新幹線工事の基地になっている吉岡海底駅を30分に通過し、8時41分にトンネルを出ました。
知内にも津軽今別と同様に、新幹線用のレールが山積みされていました。
この駅は、海峡線が出来た当時は「新湯の里信号所」と言って、トンネルないで何かあったときのための、機関車をおいたところでしたが、今は朝夕2往復停まる駅で、建物は「道の駅しりうち」と一緒です。
北海道新幹線が出来ると、止まる電車のない駅になるのですが…
木古内を5分遅れて発車しました。
木古内を過ぎると、進行方向には海を挟んで函館山を見ることが出来ました。
一見、海に浮かんだ島のように見える函館山は、元々噴火で出来た島で、長い年月を経て陸続きになったところです。こういう所を「陸けい島」と言うそうです。
函館山は別名、牛がふせているようなに見えるので臥牛山。どこから見るとよく分かるのかな?
五稜郭を5分遅れのままで発車し、函館駅8番線に9時30分の到着。
函館では、1時間少々時間がありました。
函館港も開港150周年。ホームの自販機もラッピング。
北海道の自動販売機には北海道限定というものが結構あります。代表的なのは「ガラナ」ですが、キヨスク限定のお茶「うらら」もありました。
次回からは写真も多くなります。
つづく