清老頭ってのは、どーいう役だろう?
ルールも、牌の名前や配置も、基本的な役もギリギリ覚えてる。
でも、点数の数え方とか強い役はダメだ(^_^;)
だから「タンヤオ平和ドラ一」ぐらいなら辛うじてわかるけど、「リーチ一発トイトイ三暗刻」とか言われると、そろそろわからないよ。
そして、清老頭なんて聞いたこともないよ。
久しぶりにやりたいな、中国語と確率の勉強。もとい、麻雀。
なんか、ヒマなやつらがなんとなく集まって、酒飲みながらグダグダ麻雀やるなんて、学生の為せる技だよね。
これぞ学生、を絵に描いたような。
そんな場面が自分の大学生活にもあったってことが、無性に嬉しくなった。
伊坂幸太郎著、新潮文庫『砂漠』
大学生活って、こういうものだよな。っていう小説。
本当は一言でなんて表せないぐらいにいろんな事があって、たくさんの感情が渦巻いているはずなんだけど、結局のところ「いろいろあったけど、なんだかんだであっという間だったよなぁ。」という一言で要約できてしまう。
この小説自体が、そんな感じ。
でも、その「いろいろ」を垣間見る事が出来て、楽しい。
「いろいろ」の中には、ビッグイベントと言えるようなエピソードから、ある日の午後のくだらないやりとりまで含まれているから、特に後者が、かなり楽しい。
加えて、語り手である北村の冷静な物言いがいちいち私のツボにはまっていて、ますます楽しい。
おかげで、電車の中でニヤニヤするのをどれだけ堪えることになったか。
伊坂さんの小説で、こんなにも身近に感じた作品は、私には初めてです。
伊坂作品の中では間違いなくTOP3にランクインするぐらい、読んだ後の爽快感があるお話でした。
ま、彼の作品を全て読んでいるわけではないですが。
これはね、いいね。何にも考えずに読んで、ただ楽しい。
でも、あるんだよ、感じるものが。
きっとそれは、私が大学生というものをほとんど終えた今、このタイミングだから。
高校時代でも、大学生活に夢を膨らませていた4年前の春でも、社会人として必死になっている数年後でもなく、今このときに出会ったから。
おかげで、また一つ、生涯の一冊であり、大切な人に教えたいと思う本が増えました。
運命なんじゃないかと思う。
だって、この作品の存在自体はずーーーっと前から知っていたの。
最初に伊坂幸太郎にハマった高校生の頃から。
ずっと、読みたいなぁーと思い続けてて、本屋で見るたびにいつも迷うんだけど、買わなかった。
なのに、今回は自然と手が伸びた。
まるで、本が「今だ」って語りかけてくれたみたい。
不思議。
ありえないかな?
バカバカしいかな?
でも、そんな奇跡があってもいいよね。
春だもの(*^^*)