早雲の軍配者 | リリのぜいたく三昧

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せっかく撮った写真とか、観た映画のこととか、読んだ本とか、初めて行った場所のこととかを書きたくて。

読んだー( ´ ▽ ` )

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冨樫倫太郎著、中央公論新社


ざっくりした話の内容は、以前紹介した通りです。


主人公の名は、風間小太郎。

こいつがまたピュアないい男です。
最初はまだ数えで十三だから、今で言う小学校6年生だけど( *`ω´) 笑

登場人物たちは、みんな、個性的でかっこいいヤツでした。


韮山さま(北条早雲)がかっこよすぎます。

民に愛される領主こそ、国家繁栄の礎。
そのためには、民を想う領主の心が必要不可欠。

印象的だったフレーズ。
「民は英雄を怖れるが慕ったりはせぬ。」

なるほどな、って感じです。

ヒーローも大変やね。笑



さて、韮山さま亡き後、相模と伊豆を脅かす諸国から民を守るべく、息子・氏綱が奔走します。

氏綱もまた、父の志を引き継ぎ、民に愛される領主となります。

それから4年の歳月を経て、宿敵、扇谷上杉氏との戦を迎えます。


そのとき、かつての学友であった若き軍配者たちが戦場で合間見えることとなる。

一章丸々、この戦に使われているような勢いです。

頭の良い人たちの攻防ってのは、どんな時代もすごいのぉ。




あー!面白かった!

歴史小説初めてなので、他との比較ができませんが、文章も読みやすく、するすると頭に入っていきました。

セリフが多めだったのが大きいかと思います。

あ、でも、そのセリフってのが、当たり前だけど時代劇と同じ調子なので、特に軍法会議の場面なんかは、そういう言葉使いに、映像や音声で全く触れた事のない人には、却って読みづらいかもしれません。

そんな人いねーか(^_^;)



映画にできそうだよなぁ。