〈武蔵野26番〉聖天院 高麗王若光墓所(日高市) | ハニーちゃんがゆく!

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令和2年9月13日参拝
高麗神社のすぐお隣なんですよ。
お寺の存在は知ってたけどお参りするのは今回が初めてです。
今まで神社で神霊を拝んでてお墓は素通りというのもおかしな話でした。


聖天院は真言宗智山派の寺院で本尊は不動明王。
創建当初は高麗王若光が守護仏としていた聖天尊を祀る法相宗の寺院でしたが、
貞和(1345-50)の中興で真言宗に改宗されました。


なぜ埼玉に高句麗王族のお墓があるのか?
第38代天智天皇の御代、
唐の脅威に晒されていた高句麗は頻繁に日本へと朝貢に訪れていました。
そのような中で霊亀2年(716)、
高句麗は唐・新羅連合軍に滅ぼされて使者として来日していた若光が帰国の機会を失ってしまうのです ‪\(ᯅ̈ )/‬
そんなこんなで大和朝廷は武蔵国に高麗郡を設置して東海道七ヶ国から1,799人の高句麗人を移住させてあげたんですね。
高麗郡の長を務め上げた若光の菩提を弔うために建立されたのが聖天院長楽寺というわけです。

雷門です!

改源(風邪ひいてまんねん)ぽくない風神雷神像って初めて見た (๑・̑◡・̑๑)
上層には大日如来・七観音・十六羅漢が安置されているそうです!


飯能・日高地域には白鬚明神(≒猿田彦神)が多く祀られているわけですが若光は晩年に白ひげをたくわえていたとか。
大昔の渡来人が優れた技術を持って日本の文化発展に貢献したことを讃えて、
古事記が〝天孫を導いた神〟という重要な国つ神として猿田彦神について記述したと考えられています。



石段の上から拝観料は300円です。



ここで御朱印だけもらって帰っちゃう人がいたけど中まで入らないのはハッキリ言ってもったいないです。


平成の伽藍整備で旧本堂のあった場所に阿弥陀堂が移築されだそうです。
札所本尊の聖観音菩薩はこの阿弥陀堂に安置されています🙏


本堂のある上層まで石段を上ります。
途中で振り返り書院と庫裡を見下ろす Ꙭ
どの位置から見ても楽しめるお庭でした。


上段で待ち構えてたのは仁王さま〜♡


京都神護寺を模したという本堂。
中央に本尊の不動明王、
左側に開山本尊の聖天尊、
ほかに大日如来、釈迦如来、地蔵菩薩、愛染明王、観音・勢至菩薩などが安置されています🙏


本堂からの眺めがよかった。


袴腰付きの鐘撞堂はお賽銭をはずめば鐘が撞けるんですって‥ :;(∩´﹏`∩);:


まさか撞けると思わずもうお参りしちゃったから撞かずに眺めただけ‥。
この鐘って国重文じゃないよね‥?


これは先代の鐘撞堂でしょうかね。


西側に在日韓民の永代供養墓がありました。



朝鮮様式の八角亭が建ち、
韓民族の偉人(檀君・広開土大王・王仁博士など)の石像が見つめる空間。


高麗王のお墓参りも忘れずに。


いつの世も海を越えて移住するなんて苦労しないわけがないよ ( ´ω`)

もしかしたらわたしの御先祖さんかもしれないからちゃんとお参りしないとね🙏


弘法大師の錫杖に幣束が。
県内でもよく見るタイプのものです。


たまたまかもしれませんが差し替えのご用意が無くて書置きの御朱印をいただきました。
札所めぐりで紙を貼るのは初めてだわ。
今年はこんな年だったとあとで思い返せるから別にいいか〜。



■高麗山聖天院勝楽寺
埼玉県日高市新堀990の1