~ Ba.せきたくの『だから日常』 ~ -17ページ目

~ Ba.せきたくの『だから日常』 ~

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仕事が終わっての帰り道。夜も24時を過ぎたあたり、男の独り暮らしなわけで、待っている人もいなければ、待っている『料理』も無い。

俺は、毎日、行けつけのカフェBARへ寄る。

「いらっしゃい」
少ない髪の毛を無理矢理オールバックにして、泥棒よろしく髭面たれ目のバーテンダーは、誰に言ってるのかもわからない目線で挨拶をする。

カウンターしかない小さな店の奥から2番目の椅子がいつもの特等席。
左後ろと右前のスピーカーからのジャズが一番心地よく耳に入ってくるポジション。

座ると同時に手帳を広げて、朝までにやる仕事をまとめる。

パサっと手帳を広げると同時に濃いめのコーヒーが右手付近に置かれる。

「ヌル目でいいんだよな?」

「ありがと」

コーヒーが飲み終わると、きっと残り物であろうカレーが出てくる。

「誰が食うんだよ、こんな辛いのをさ。」

「人気あるんだぜ、うちのカレー。」

「へー、本当かよ。」

文句いいながらも毎日通っている。

しばらく、マイルスデービスに耳を傾けていると、一人のお客さん。

俺は「マスターめずらしいね、この店の席が二つもうまるなんて。ははは」なんて言うとマスターは、

「うるさいわ!いらっしゃい。うちのコーヒーはヌルいけどいいかい?」

ドア付近に立っていたその女性は、スラっとしたスタイルで、パンツスーツを決めていた。
長めの髪はみごとに後ろにまとめていた。

「濃い目のバーボンを。マイルス聞く時はそうしてるの」と。

彼女は、時々、どこか寂しそうな目をしながらグラスを傾ける。

僕は、他の客に話しかける事なんてまず無いのだが、何となく影のある、この女性が気になって「お住まいが、お近くなんですか?」と訪ねてみた。

彼女は「いえ」

…「ふた文字」だけ言葉を発した。

「ふられてやんの」まるでそうとでも言いたそうに口の左側『だけ』をククっとあげてマスターがこちらを見た。

それ以上は何も話さずに、一時間が過ぎた位、そろそろ家に帰ろうと1000円札をマスターにぶん投げると、彼女も立ち上がり「一緒に帰る」と言い出した。

名前も年齢も住んでいる場所すら分からない彼女が、その日は、俺の家に泊まると言い出した。

10分も歩くと、俺の家のドア。

彼女は、後ろに束ねていた髪を下ろすと、ひとつふたつと頭を左右に振った。

大きく揺れる彼女の髪の毛からは、『多分』高級であろうシャンプーの甘い匂いがした。

健康な男子34歳まだまだ青春真っ只中にいる俺は、思わず、玄関にも関わらず、彼女を後ろから抱きしめた。

彼女は、ゆっくりと振り向くと、

「てめー殺すぞ!」

低くゆっくりと小さな声で俺に言った。

「えー!!!?Σ(・◇・;」



…。
……。

こえぇ、こういう女こえぇよ。ダメだよ、こういう女に手を出しちゃ。わかってるけどさー。

こういうの憧れてたなー。
大学生位の時、社会人ってこういうのだと思ってた。

名前も知らない女と、その日だけ恋人で、次の日には何もなかったかのような一日にもどる。みたいなの。



ねえから!そういうのねーから!ドラマだけだから!そういうの!


ま、学生が思い描く社会人と、実際の社会人の違いでした。
今日はセンター試験みたいね。
あれ全教科勉強しなきゃいけないから大変だったよなー。

…あっ、俺、センター試験受けてねーや。

試験といえば、今年はカンニング対策が大変みたいね。
計算式とかまでカンニングするの大変だったなー。

…あっ、俺、マークシートだったわ。

そういえば、私の大学の先輩には、本当にアホな人が多かった。
漢字が書けないどころか中学Levelの漢字まで読めないとか、ひらがなすら危ない先輩もいた(笑)
その先輩たちに会って、『マークシートマジック』ってあるよな。って思ったよ。



で、車内で、Twitterをチェックしてたら、デーブスペクターさんが、
「マークシートで迷ったら5を選択して下さい。5を書くで『合格』」ってつぶやいていた。

思わず、電車内で「うまい!」って叫びそうになったよ。
私が使ってるのは、
ソフティモ ホワイト モイスチュア クレンジングウォッシュです。

あまりにも、綺麗な顔してるもんで、色んな人に聞かれるんだよね。はっはっは。
前の前の会社の社長に言われて、当時は全く理解できなかったけど、今は、何となく分かる話。

人生80年生きるだろ?
で、お前今、25歳だっけ?
死ぬまで、あと55年なわけだ。
その中でさー、ほとんどの奴は、60歳まで仕事するじゃんかよー。

知ってたか?
残りの人生の、ほとんどが仕事なんだぜ。

残り55年の中の35年は仕事するんだよな?多分。

で、仕事ってさー、朝、家を出てから帰ってくるまでが仕事に拘束された時間だとすると、1日の中の15時間位が仕事だろ?
で、6時間位寝るじゃんかー、そしたら、風呂入ってテレビ観てなんて言う自分の時間って、3時間位しかないじゃんか、な?

残りの人生の55年間の中で、35年間仕事するんだとしたら、こんな計算式ができるわけだ。

■残りの人生で寝てる時間
残りの人生55年×365日×6時間
=120.450時間

■残りの人生で自分の時間
(仕事してる35年×365日×3時間=38.325時間)+(定年後20年×365日×起きてる時間18時間=131.400時間)
=169.725時間

■残りの人生で仕事してる時間(拘束時間)
仕事してる35年×365日×15時間
=191.625時間

な?休みの日とか計算してないけど、圧倒的に『仕事してる時間』って多いと思わないか?

俺がさー、何が言いたいかと言うとさー、『人生の中で多くの時間を占めている仕事』を楽しむ事が出来たら、それって素晴らしい人生が送れるような気がしないか?って事なんだ。

人生の成功者って、すなわち、仕事を楽しんだ奴だと思うんだよね。

『楽しい仕事ないかなー』とか探してたって、そんなもんはねーんだよ。
『仕事を楽しいと感じる事が出来るお前に合った仕事を見つけるか、与えられた環境の中で仕事の楽しみ方を見つける事』ができる奴が、人生の勝者だよ。

80歳になって、死ぬ間際に『俺の人生は幸せだったなー』って思えたら、それが人生の成功者じゃねーのかなー。で、それって、大いに仕事を楽しんだ奴だと思うんだ。


だからさー、お前さー、もっと仕事、楽しめよ!な?(笑)



30も半ばになって、何となーくぼんやりと分かってきた気がするんだ。
ミッションインポッシブルを観て来た!
イーサンハントかっこ良かったなー。
あんな男に憧れるぜ!
全然インポっぽくなかったよ。
ちと遅めの初詣に行ってきたよー。
大きなプラス変化のある一年になりますように。
法人化しようと思って不動産屋さんから資料を取り寄せて、夕方は、IKEAに行って机とか見てきた。

IKEAの机とかぎいっぱい置いてあるブースでうろちょろしてたら、店員さんが来て

「好き嫌いはありますか?」と聞いてきたので

「好き嫌いは特に無いんですが、イチゴとバナナはテンション上がる方ですね。」と伝えたら、店員さんから、小さなため息が漏れたのが聞こえたよ。
勇気を出して不動産屋に電話してみた!

窓口の女性の方に
「希望の条件とかありますか?」
と聞かれたので

「可愛い事務員さんが働きたくなるような…」
と伝えたら

「はぁ、ではお好みはありますか?」と聞かれたので

「特にありませんが、スカートスーツだとテンションは上がる方だと思います」
と伝えたら、受話器の向こう側から、小さなため息が聞こえました。
セブンイレブンの惣菜シリーズと冷凍食品シリーズ!

ありゃなんだ!?

一人暮らしの俺なんかにゃ、満足度高すぎるぜ!
この前、年齢はひとつ下なんだけど、起業家としては先輩の社長に法人化の相談をした。

「関さん、考えてるだけじゃ、何も変わんないっスよ。とりあえず動いてみなきゃ!で、やんなきゃやんないでいいじゃない?」

いやー、全くおっしゃる通りだと思ったね。
で、近々事務所でも見に行くかー。って思ってるんだ。

で、事務所なんだけど、3~5人位の社員が入るとして、商談テーブルを置く事を考えて、10坪位あれば大丈夫なのかなー。
ちと小さいのかなー。