今日は朝から香取にお仏壇の納品に。
30年前に購入されたという年季の入った金仏壇の洗浄と共に、2年前の震災の影響で歪んでしまって閉まりづらくなってしまった大扉の修理を依頼された。
洗浄に関しては完璧に出来るのだが、大工仕事は「出来る限り」で握っていた。
大扉は、驚くほどに湾曲してしまっていたので、もともと付いていた蝶番よりもワンサイズ大きい物を使って、平らになるように少し浮かせて取り付けて行った。
これ、お客さん喜ぶぞーって、納品に。
金仏壇を見るなり、お客様、大変喜んで頂けたのだが、大扉を見ると、「うーん、もうちょっと頑張って欲しいな。蝶番は出来るだけ小さいものがいい…。申し訳ないけど、頑張れない?」
「なるほど!!僕、頑張れます!」
力強く言ってはみたものの、うーむ。
5流大学出のあたしにはどうしたらいいのか分からん…。
少々お金は掛かるけれども、外注だ。
車の中でググる。3G回線でググる。
と、松戸に家具修理屋さん。
「仏壇洗浄をしているのですが、蝶番の調整と木部の湾曲調整を教えて欲しいのですが…」
「いいよ。」
「すぐ行きます!」
職人さんは76歳。この道60年だそうだ。
「こりゃ、こうやってこうやればいいっぺや!穴は米ととの粉混ぜでこう!」
…さすが。
「先生!すごいっすね!」
「おめ、60年やっでんだぞ!わがんねーごたあったら又もってこー、な(笑)」
いい出会いだった。
また新しい知識を得た。
成長実感を感じた1日だった。
洗浄だけじゃなくて、こういう事が出来たらもっとお客さん喜んでくれるなって思った。