頑固不器用ワンパターン -154ページ目

音と記憶と

メグヤマも歳をとってきて、記憶力が衰えてきたなぁと実感します。
あの客と会ったのは昨日だったかおとといだったかなんて、ホント不明瞭になってし
まってる。


ところで、匂いと記憶ってとても強く結びつくって知ってました?
これは動物だった名残でしょうね。危険を避けたり食べ物を探したり、夫婦親子仲間
を識別したりするのに必要だったという訳。

自分の記憶を匂いから辿って、昔の彼女の薫りを思い出したり、とても美味しかった
料理の味を思い出すこともできる。

街ですれ違った女性のフレグランスから、旅行で訪れたフィレンツェを思い出すこと
もある。

いずれの場合も共通しているのは、匂いは映像的な記憶と結びつくということ。


では音楽は記憶と結びつくかというと、ボクの場合はイエスです。
それは映像的な記憶ではなくて、いつも感情と結びついて思い起こされる。
明るい曲であっても、分かれた彼女と一緒に演奏した曲であれば、ナーバスになると
いうことである。

今、買ったばかりのiPod miniをシャッフルモードで聞いてたら、まさに昔
のヤバイ曲が流れてきた。
この曲、もうちょい鬱病の具合が悪い時に聴いたら、明日会社に行けないくらい悪化
してますよ(笑)


あと、結構無条件にヤバイのが、ジョビンの肉声。歌声と書かないところからして、
ちょっとヤバそうでしょ?(笑)
ジョビンが生前成し遂げたことの偉大さに触れる都度、ボクは感極まって涙してしま
う。
だからジョビンの演奏と肉声は、特別にボクの記憶と結びついているらしい。


もちろん楽しい記憶と結び付いている曲もイロイロある。

ベートーベンのシンフォニーを二題。
ひとつは第九の最終楽章。もうひとつは田園全曲。
第九は合唱のテノールパートをフルオーケストラと共に歌った。
田園はチェロでステージに立ちました。
どちらも明るくて威勢が良くて、演ってて面白かったもんね。
フルオーケストラという規模で作品を仕上げるって、他で経験しようがないことで、
感動も巨大です。

そういえば、田園の本番で、最後の2分くらいは感動で泣きながら演奏したんだった

終わって全員で立ち上がって挨拶したときなんか、うれし涙で何も見えなかった程だ
ったんだよ(笑)

ディープパープルはいつでも中学生の時の気分にしてくれるし。
ユーミンや井上陽水も楽しかった青春に貼り付いている。

次の特別な曲は、どんな記憶と結びつくのかな?
素敵な出会いの記憶になったらいいんだけどな。

やっぱり音楽は言語だ

今日、仕事帰りに久しぶりに一杯やりに行った。
メンツはボクより一回り年上のおじさん2人との計3人。

お店には延々とボサノバがBGMで流れていた。
会話は仕事中心だったけど、ボクの耳はボサノバに引き寄せられっぱなしだった。

ボクには音楽語が備わっていると、改めて強く感じた。
音楽に同期するには少しチューニングが必要だけど、波長が合ってしまうと言葉と全
く同じ様に耳から脳へメッセージが伝わることがとても良くわかった。

だからおじさん達との会話はほとんど上の空だった(笑)



人は人と会って話をする。考えるまでもなく極めて当たり前のこと。
人と長いこと話をしなければ、人恋しくなるのが人の常。
飲み屋のBGMに耳が行ってしまうボクは、考えてみると結構長いこと音楽言語の会
話をしていない。つまり「音恋しい状態」ということですな(笑)


音楽語での会話。
したいなぁ。。。

ついに購入!

iPod mini

とうとう買っちまいやした(笑)
さくらやでポイント付いたから、ちょびっとだけ安くなった勘定。

決め手は、ダウンロードできるラジオ番組が沢山あること。
早速落語を入手して、家族で大笑いしてます(笑)

CDを何枚かiTuneへ転送してみたけど、データ量は1/10以下に減っていた
よ。これには少し驚きだね。
その分音は薄くなっちゃうんだよね。圧縮した、どこかシャラシャラした音が気にな
らないこともない。
ま、でも、電車で聴くから、殆どわかんないけど。




しかし、Mac本体はもう老朽化が酷くて、悪いのがOSなのかハードなのか、切り
分けできない謎の症状が出ている。
ここからしばらくは技術的なことだから、興味が無い人は読み飛ばしてください。
ひとつはOS9をシャットダウンできないという症状。
もうひとつはOS9から起動ディスク切り替えでOS10を指定しても起動しない。
もちろん両OSとも再インストールしたのよ。
こんな具合で最悪なんだけど、ブートCDからこれらの操作を行うとうまく動く。
だから今はOS10を常駐させて必要なときだけクラシック環境を立ちあげている。
さらにその上OS10は自力でクラシック環境を切れないという、かなりの不調具合


まーつまり、余程のMac好きでなければとっくに捨てちゃってる状態ということれ
す(笑)


ということで、次の買い物ターゲットはMac miniだな。。。
但しそれは今のG3が壊れたら、ね!

早く壊れないかなと期待がふくらむメグヤマであります(笑)

凄いなTX!

今、最も旬なTXと言えば、、、、
「つくばエキスプレス」です。

つくば~秋葉原の58kmを45分ですって!!

速いのも凄いですけど、計画から完成まで20年というのも、鉄道計画としては異例
の早さですし、部分開業せずいきなり全線開通というのも、ボクは新幹線しか知りま
せん。


何故音楽ブログで電車の話かというと、つくばにはイチロウ師匠がお住まいという、
希薄な関係しかありません(笑)
電車開通で師匠は御利益あったのかしら?


ボクが利用している北総線は、いずれは成田空港に乗り入れる計画です。でも遅れに
遅れてて、全線開通はボクが生きている間に実現するのだろうか、という感じです(
苦笑)
ニュータウン開発と抱き合わせだから、テンポが遅いんですは。

成田~都心のアクセスの悪さを解決できるのだから、都市開発とは切り離して早く全
線開通させれば良さそうなものですが、、、

この辺が千葉県特有の「なんか俺にもいい思いさせろよ」的な臭いがして、グローバ
ル性の欠如を感じますね。
そういえば、TXも、茨城県内の駅前開発はスムーズに進んでいるのに、千葉県側の
駅前はまだ何も無いそうです。

うーん、最後は千葉批判になってしまったぁ(苦笑)


こんなしょーもない気質の千葉を横切るTX。
やっぱり計画開始から20年で開通って、政治的に見ても凄いことだと思います。
このノウハウを使って、北総線も早く成田まで通してくれぃ!

ライト・スタッフ

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典型的な共和党的な”アメリカ万歳”な乗りのハリウッド映画です。

だから乗りそのものは、ボクは余り好きではありません。

だけど、お話しの中身はボクの中のサイエンティストな部分にフィットして、つい引き込まれてしまいます。



ライト・スタッフを直訳すると、「正しい資質」となります。

これ、宇宙飛行士のことを描いた、”ほぼ”ノンフィクション映画です。

ロケット乗りとして選抜されたパイロットを「正しい資質を持った人」として、主人公にしています。





知っての通り、世界初の宇宙飛行士は、ソ連のガガーリンでした。

1960年時点で宇宙開発はロシアが一歩リードしていたのです。



この映画では必死で追い上げ追い越そうとするアメリカを描いています。

ですから、乗りは完全にミリタリー調で、悪乗りするアメリカンが沢山出てきます。



時代は1960年代前半。

デジタルという言葉はまだ無い時代のことです。

よくまぁ、そんな時代にロケットを飛ばしたものだ、とも思えますし、

最新科学を結集したスペースシャトルでも2回も落っこちてるのだから、

いつまで無謀なことを続けるのだろうか、

という見方もあります。







ボクの宇宙観を書きます。

地球の生命は海に生まれ陸に上がり、空を飛ぶものも現われました。

そして今人類が宇宙へ手を伸ばそうとし始めました。

この一連の流れは宇宙が持つポテンシャルとして、進化する生命に対して運命付けられていると思うのです。



米ソの宇宙開発は冷戦時代の副産物でしたが、

冷戦が終結した後も世界各国が宇宙開発を引き続き行なっています。



この映画はこれからずーっと先の未来まで、記録映画のひとつとして残っていく様に思えます。

1960年頃のアメリカ文化を観察するのにも、丁度良い映画だと思いました。

 

再びiPodmini

先週、購入を諦めたかに見えたiPod mini購入作戦ですが、簡単にへこたれ
てはなりません。
なにしろこちらには、片道一時間半という、無意味で無駄な通勤時間があるのですか
ら(笑)


そこで、「金を掛けずに何とかする」というコンセプトの元に、周到なアップデート
計画を実行しました。
ま、簡単に言うと、会社所有のMac OS10.4を、担当者がいないすきにちょ
っと拝借して、翌日元に戻しておくという、若干の非合法的手段にて、OSのアップ
デートを完遂したのでした(笑)


あとはいよいよiPod miniを買ってくれば良いはずです。


ところで、新しいOSに入っていたiTune(iPod mini用音楽ライブラ
リソフト)ですが、最近Apple社が始めたオンライン音楽販売に対応してて、こ
れを見ているだけで楽しい楽しい(笑)

1曲ダウンロードで150円。これがクレジット決済なので、用心しないとどんどん
買っちゃいそうです。
その外にもラジオが聴けて、プログレチャンネルやジャズチャンネルがある。昨夜は
フィリップとサマーズのコラボが流れてきて、大興奮でした(笑)

以前からインターネットラジオの存在は知ってたけど、Appleが開発したiTu
neの操作性があって初めて、ラジオも楽しめるという感じです(笑)

ラジオをそのままiPodにダビングできるといいんだけどな?


ってな感じで、しばらくはiTuneで遊べますな(笑)
iPodを買う前に、曲データをiTuneに貯めておかないとiPodが使えない
道理だし、、、

ということで、買い物は、買うまでが楽しいですね(笑)

エレベータのBGM

ボクの勤め先は、新宿の高層ビル。

エレベータの中にはいつもBGMが流れています。
名曲「イパネマの娘」を紹介するキャッチコピーに、「世界中のエレベータの中に流
れている音楽」というのがあります。
しかしボクの勤め先のエレベータに、この曲が流れたことはありません。


実際には勤め先のビルのBGMは全て著作権に引っかからない、一品制作の曲ばかり
です。
ジャンルも結構幅広くて、フュージョン、室内楽風、ボサノバ、ビッグバンド、スム
ースジャズ?、ビートルズナンバー風、軽目のジャズ、エトセトラ。共通しているの
は、インストオンリーということ。


実は毎日このBGMを聞くのが、秘かな楽しみになっています。
というのも、内容や出来具合に結構なバラつきがありまして、盗作あり、力作あり、
駄作ありと、こちらの耳を楽しませてくれるからです。

一週間位のサイクルでソースは入れ替わっているようですが、なにしろ日に数回、一
回30秒前後ですから、一曲通しで聞くことなんて、絶対にありません(笑)


「これは凄い!」と思う演奏には、月に一回位出会います。
そういう時はエレベータから降りずに、もう少し聴いていたいと思うけど、降りなか
ったことはない(笑)


駄作が圧倒的に多いのだけど、たまにメセニーあたりの盗作ものが鳴っていると「ニ
ヤリ」としてしまう(笑)

一番驚いたのは、イチロウ師匠のフレーズにそっくりなGソロが流れた時。
まさか、と思って間違いなく他人の演奏であることを確認してしまいました(笑)


制作サイドでは、まさかこんなに熱心に聴いている「リスナー」がいるなんて、思っ
てもみないでしょうね(笑)

今何してるんだろうな往年のミュージシャン

ロック少年だったボクは、当時のスター達に憧れまくった。
そうは言っても、雑誌とレコードしか接点はなかったけど。

時代は変わって、インターネットを使うと世界中の情報が簡単に手に入るようになっ
た。

先日、何か調べていたら、ジョン・ポール・ジョーンズのホームページに入り込んで
いた。
「おっ、懐かしい!」と思うと同時に、「あの大人しい縁の下の力持ちプレイヤーが
、今どき何やっているんだ?」という考えも頭をよぎった。

ライブクリップがあったので、大した期待もせずクリックした。そして度肝を抜かれ
た!
往年のジミー・ペイジばりの大アクションで、過激なサウンドを爆発させているでは
ありませんか!!
全編ベースがフロントなの。スタイルはまったく違うけど、スタクラみたい。
あんまり凄いんで、4回も見ちゃいました。

今年の10月にはキース・エマーソンが来日します。これには行くのでホームページ
を開いたら、やっぱりビデオクリップがありました。こちらは昔程過激ではないけど
、「やっぱりキースだよ!」と言わせるだけの内容です。


ちょっと、根詰めて、往年のミュージシャンホームページ巡りをやってみましょうか
ね?

子供ことば

2~3才児が言葉を覚えるとき、耳から入った音を間違えて発音して、大人の笑いを
誘うことって、ありますよね?



恥ずかしながらボクの作品を紹介しますと、、、


とんきんてまっくお=トンネルって真っ暗


えださき=えどむらさき


ほいたった=ヘリコプター


いちさんごし!=いちにのさん!


ま、こんな感じです(苦笑)





メロキチも楽しませてくれました。


親を悩ませたのは「牛が割れたって、なに? どういう意味?」と聞いてきた時です

「牛が割れた」。意味不明です(笑)

テレビかビデオで聞いた言葉を聞き違えているわけですから、こちらも懸命に想像し
ました。

何日も悩んでようやくわかった答えはこちら。
「牛が割れた=失われた」でしたー(笑)



次です。
「下の動物園」。

想像が付いた人もいるかと思いますが、「上野動物園」の対意語です(笑)
近所に市立動物園があるのですが、子供心にもここは格下であると分かっていたので
すね。
だから「下の動物園」。
「上野」が地名だとは思わなかったというわけです(笑)


次です。
「あーみーむ」
これは簡単、アイスクリーム。


あと、思い出そうとしても忘れられない、傑作造語があります。

「買わう」

メロキチはこれを「買う」のつもりでしゃべっていました。なぜ「わ」の字が入るの
かというと、、、、
先に「買わない」を覚えたからなのですね(苦笑)


皆さんにも、作品、ありますか?

チックコリア スリーカルテッツ

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エディ・ゴメス、マイケル・ブレッカー、スティーブ・ガッドと強力なメンバーでレコーディングされた、ボクは大好きで、世間ではもう忘れられてしまったっぽい、ハードなアルバム。





イチロウ師匠の家に遊びに行って、このアルバムを久しぶりに聴きました。

そして、これはやっぱり凄いねという話しで落ち着きました。



当時ボクはこれはバップなのかと思った。

イチロウ師匠は、これはフリージャズだと思ったそうです。



いずれにせよ、無理に分類する必要は無い、ハードなジャズであります。







このアルバムを出したとき、ライブアンダーザスカイで来て、ガッドの代わりにロイ・ヘインズが入ってやってました。




ボクは若い頃、トチカあたりから 渡辺香津美氏に入れ込み始めました。

キリンライブなんかで驚いて、YMOが発足してその前後の関係者の音源を聞きあさってと、多感な時期は香津美氏を中心にして過ごしました。



ブレッカー・ブラザースが来たってんで、香津美氏がゲストで入ったピットインライブをFMで放送して、ブレッカーを知ることになりました。ストラップ・ハンギンを出した直後だったと思います。

そしてスリー・カルテッツを聴くに及んで、ボクは初めて本当にジャズファンになったと言えます。





結局一番インパクトがあったのは、マイケル・ブレッカーだったということですな(笑)



調べてみるとスリー・カルテッツもストラップハンギンも81年の作品ですね。

まだブレッカーの髪の毛はフサフサでした(笑)