アメリカは本当に自由の国か | 頑固不器用ワンパターン

アメリカは本当に自由の国か

アメリカは自由の国である。アメリカ人は小学校の時からそう教わり、疑うことなく
そう信じている。
日本から見てもアメリカは開放的で自由のイメージが定着している。

果たして本当に自由なのだろうか?


ボクは国際政治学者ではないけど、アメリカ人の上司(Kさん)と3年間一緒に仕事
をした経験があるので、日米一般市民生活文化比較を語ることができる。

結論を先に言うと、アメリカは自由の国ではない、と思う。
そのわけを一文で表すと、アメリカは軍事国家であり兵役の義務が身にまとわってい
るから、である。



ボクとKさんは、911テロを挟んで一緒に仕事をしていた。
911直前のアメリカは緊張感がまったく無くて、ITバブルは終わったけど鉄鋼や
石油がまたもり返しているから、こんな感じでいーんじゃなぃ?ってな雰囲気だった


しかし911以後は、町から男手が消え、消防士までいなくなったという。
これは一般市民が徴兵されたのではなく、予備役兵が招集されたのです。

つまり町から男手が消えてしまうほど、予備役兵が沢山いたということです。

予備役ってシステムは日本には無いけど、どういうものか簡潔に言うと、軍隊が支給
する奨学金と引き換えに数年間の兵役義務を負う、というものです。

現代日本に「お国のために働く」という感覚はないけど、アメリカには「自由の国ア
メリカ万歳」という精神が根底にある。
このフレーズは帝国主義時代の「天皇陛下万歳」と同じ構造であることは一目瞭然で
す。
だから兵役に対する抵抗感も少ない。


ここまでの話を補足しつつまとめると、
アメリカは軍事国家であり、税金は日本より重たい。その分自費で大学へ行くのは困
難で、軍からの奨学金を受けることはごく当たり前になっている。
自分の意思で奨学金を希望したようになっているけど、何のことはない、重税から還
付を受け、徴兵責任を負わされているという訳だ。
招集令状がきても、国家ムードは「自由の国アメリカ万歳」であるから、喜んでご奉
公に行かなければならない。


Kさんは予備役でした。
911前は、アメリカ本土の企業から「うちに来ないか」って話があるから、一緒に
行こう、ってKさんと話してました。年収が倍増する話しでした。
だけど911以降は、いつ招集令状が来るかとおびえ、結局令状が届いて会社を辞め
、嫌々イラクへ行きました。
半年従軍し、帰ってきたら少佐に昇格してて、強制的に職業軍人にさせられてしまい
ました。

当然ながらアメリカ移住年収倍増計画は、パーです(笑)


アメリカって、こんな国です。日本の方が余程自由です。



詳しいことは知りませんが、アメリカン・ミュージックは、ここまで書いてきた国家
体制を支持する側と、批判する側に大別できるそうです。
当然ながらカントリーは体制支持でしょう。そしてウッドストックは反体制ですね。

いずれにしても、このように軍事国家ですから、メッセージの中身は濃くて辛辣なも
のになるわけです。

日本で政治批判ロックやろうとしても、「郵政民営化反対ブルース」では、ちっとも
さまにならない(苦笑)
だけどアメリカで「反戦ロックフェスティバル(ウッドストックね)」をやると、一
大社会現象になる。

それは当然のことであって、自分や家族や友人の命に関わることだからです。
郵政問題とは比較のしようもない。


きりがないので、続きはまた今度。