井上陽水さん | 頑固不器用ワンパターン

井上陽水さん

この方のこと、たいして知りません。
でも、何だか好きなんです。
その好きのベクトルは、前に書いたタモリさんと同じ方を向いています(笑)


初めて自分の小遣いで買ったレコードが、井上陽水さんのシングル「心もよう」でし
た。
B面に「帰れない二人」という曲が来てまして、これが美しい曲なのです。今でもお
気に入りの一曲です。
「(前略)ボクは君をと言いかけた時、街の明かりが消えました。
もう星は帰ろうとしてる、帰れない二人を残して。」

その時ボクはまだ中1でしたが、この歌詞にはしっくりくるものがありましたです。
多分親は「どこまで分かって聴いているのだ?」って思ってたでしょうけどね(笑)


陽水さん、たまーにテレビやラジオに出て喋りますけど、俗人離れしたことばかり言
うので、目(耳?)が離せません(笑)

アルバム「九段」を出したとき、このタイトルの意味を訊ねられて、「響きがいいで
しょ?」と答えていました。
これを聞いてボクは、美しい回答だと思いました。


また、別の番組で、こんなことを言ってました。
海外旅行に行きたくなると、普段着のままパスポートとクレジットカードだけ持って
成田へ行き、カウンターで「ニューヨークまでファーストクラスで一枚」と言って切
符を買うと。
これって東京駅で「熱海までグリーン車で一枚」って言うのと同じという訳です(笑



こういった突拍子の無さが、我が家のお笑い感覚とピッタリとマッチしていまして、
たまに思い出したように、夫婦で「響きがいい」って言って、井上陽水ごっこをして
います(笑)



我が家には陽水さん作品として唯一、「バレリーナ」というタイトルのアルバムがあ
ります。
同名の曲をラジオで聴いて気に入っての衝動買いでした。

「町から25kmの、森の木陰に隠れて・・・(中略)
単純なパラソル、喜びも悲しみも、、単純なカラフル、いつまでも踊っているバレリ
ーナ」

こんな「弱抽象」とでも呼びたくなる、空間が広がる美しい音楽です。最初に書いた
「帰れない二人」とのイメージ上の共通点、感じて頂けますかね?



俗人離れ具合がタモリさんと同レベルなのか、このお二人は仲がよろしいですね。
どうもボクは、努力嫌いで俗人離れした人が好きなようです。


他にこういう人を知っていましたら、教えてくださいませ。
(ポール牧さんもお気に入りだったのですが、悲しいことになってしまって残念でし
た。)