太陽がいっぱい
音楽は故ニーノ・ロータ。
映画の主人公はアラン・ドロン。
お話しは、主人公の貧乏青年が金持ち坊ちゃんを殺して、
お金持ちに成りきろうとするサスペンスものです。
音楽は、せつなく美しい美しい美しいメロディーです。
ナルシソ・イエペスの「禁じられた遊び」は、誰もが知っているメロディですが、
これをもう少しポップにした感じのオーケストレーション。
物語のムードと音楽が高度に美しくマッチした映画として、
ボクの中ではナンバーワンです。
ヨーロッパは階級社会であり、それが今でも見えない差別を生んでいる。
なーんてことを訳知り顔に本に書く人が居ますけど、
めったやたらと「差別」なんて表現を使うものではありません。
日本にだって暗黙の階級はあるわけで、結婚話にシンデレラストーリーがまず無いことからして、蛙の子は蛙なんですよ。
これを差別だなんて言わないもんね。
蛙のメグヤマは、やっぱり蛙のコロスケと結婚しました。
ウサギちゃんや小鹿ちゃんともおつきあいしたけど、玉砕したわけです(笑)
ぼくはうさぎちゃんや小鹿ちゃんに、差別を受けた訳ではないのよ。
ただ向こうに人を見る目が無かっただけ(爆)
ま、この映画、そんな感じの人間心理をあぶり出した、よく出来たお話しです。
けだるい夏の週末に、どうぞ。