YESの「危機」 | 頑固不器用ワンパターン

YESの「危機」

yes

原題をClose to the edge.と言います。
邦題と全然違いますね。というか、原題って訳しようが無いと思います。
そのまま訳しても、「エッジへ閉じろ」です。意味不明。
この意味不明感が、まさにプログレっぽさですね。
「危機」と訳したレコード会社のセンスは、相当なものだと評価できます。

A面を全部使ってタイトル曲が丸一曲入っています。
はっきり言ってB面はマッタク印象に残りません。
(反論がいっぱい届きそうで怖いですけど、、)

この1曲から、「クリムゾンキングの宮殿を越えろ!」ってな気合が感じられます。

この頃のYES、EL&P、フロイド、クリムゾンは、お互い相当に意識しあっていたと思うんですよ。
そうでなければ、70年代の初めという同時期に、こんなに刺激が強い創造的なものが続出したとは思えませんもの。
更に凄いのは、どのバンドも相互に感化されずに、自分の路線を昇華させていったことですね。
そして時代においてきぼりになってしまったと、、、、。

コツコツ真面目にやっていたジェネシスが、その後ダークホース的にヒットチャートを席巻するというのも、面白い現象です。

今ボクは主にジャズをやっていますが、プログレと比べるとジャズって安易だなと言わざるを得ないと思います。
プログレって「プログレッシブ・ロック」っていう名を冠するだけあって、本当に革新的です。
「他に無い独創性」という意味では、「危機」が一番かなって思いました。