今日のLD 「小沢征爾」 | 頑固不器用ワンパターン

今日のLD 「小沢征爾」

既に「世界の小沢」な訳ですが、若いときの著書「ボクの音楽武者修行」を読むと、この方は「天才型の天才」であることがわかります。


ozawa




このLD「ロシアンナイト」は、ベルリンでの野外音楽祭の模様を収録しています。
今はDVDで出てますね(画像はDVDです)。

くるみ割人形や火の鳥など、お馴染みの曲が目白押し。
映像を通して、小沢征爾がどうやって音楽を作っているか、とても良く分かります。譜面台には譜が置いてないし。
クラシックファンでなくても、芸としての音楽を学ぶのにとても良い題材だと思う。

ジャズやロックのライブで、客が乗るということはありますが、クラシックでもそういうことが起こるところがこのLDで見られます。くるみ割り人形は組曲ですから、クラシックコンサートの慣例からしたら、全曲終わるまで拍手しちゃいけないはずです。でも、場の高揚感から途中で思わず拍手が入っちゃって、小沢征爾もそれに応えたりして、会場全体の一体感が感じられます。

映像は緻密に演出/編集されていて、見ていて飽きることがありません。

この方、天才型の天才と書きましたが、そういう人の常で、長いものには巻かれません。
国営放送とは昔から折りが合わなかったことは有名で、なんでも、小沢征爾が○響にボイコットされたことがあったとか。

でもさすがにウィーンフィルに就任した時は、○HKスペシャルで扱ってました。
その中でインタビューに答える小沢は、「今さら何なのよ」と思いながらも「あんまり大人気ないことしても、俺も歳だからな。」ってなムードを撒き散らしてましたね。

プリストのライブでもそう思いましたけど、歳とったかっこいい不良に、憧れちゃいます。