ドルチェ | 頑固不器用ワンパターン

ドルチェ

昨日の午後のリハーサルに続いて、18時半からは上野の奏楽堂で、リコーダーアンサンブル“ドルチェ”のリサイタルでした。

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ドルチェはボクの母が約十年お世話になっているアマチュアグループです。言ってみればママさんコーラスのリコーダー版というところでしょうか。
指導されている岩崎先生がとても情熱を持ってグループを牽引されているので、長い年数続いていますし、その分完成度も高い音楽になっています。

昨夜のリサイタルは一時間半に渡る演奏でしたが、最初から最後まで安定して、淀み無く緊張感を持続させ、素晴らしい演奏会となりました。
演奏も終盤に差し掛かると、演奏者から「演奏の喜びオーラ」が立ち登ってくるのが分り、こちらも幸せのお裾分けをしてもらいました(笑)

上野の奏楽堂は、元は芸大の校舎のひとつでしたが、国の重要文化財の指定を受け、上野公園の中に移築された、旧い木造建築です。木造ですけど400人収容できる立派なホールで、リコーダーアンサンブルにはサイズも響きもピッタリなのです。

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演目は「いにしえの響きを求めて」というタイトル通り、13~17世紀の音楽の再現を試みたものでした。
何世紀なんて数字で書かれても分りませんよね? 
ボクも分りません(笑)
目安になるのは、演目の中で一番新しいのが、JSバッハの曲ということです。バッハより旧い音楽ばかりということですから、はっきりいって地味です(笑)
でも聞く人を飽きさせない緊張感を持続させている。長年同じメンバーで続けるということは、なかなかあなどれないものだと思った次第です。

メンバーは14名。うち男性は2名。
どういう変遷があったかは全く知りませんが、「良くつづくなぁ。。」というのがボクの正直な感想です。
ドルチェは3年前にも奏楽堂でリサイタルを開いていますし、5年前には昨日書いた、「アマチュア室内楽フェスティバル」にも出演しています。

以前に「悲しい体験」のところでも書きましたが、アマチュアが同じ方を向いて一つの音楽を続けるということは、なかなか難しいことです。
ドルチェも多分、色々なご苦労があるとは思うのですが、良くあれだけまとまった活動が続けられるものだと感心してしまいます。
きっと岩崎先生が細心の注意を払って、心を砕いて指導されていらっしゃるのだろうと思います。

岩崎先生はお酒がお好きらしいので、飲みながら秘訣を伝授して頂きたいものです(笑)