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『悩みのるつぼ」朝日新聞 be 2022.1.29

 

相談:「家を出た娘の誤解を解きたい」

相談者:女性 60代

 

回答:「片思いのラブコールでも」

回答者:社会学者 上野千鶴子さん

 

相談内容:

シングルマザーで育てた娘との関係。

6年前、大学院を終えた娘が失踪。

警察に捜索をお願いし、無事が確認できたが、

「親とは絶縁する」と伝えられた。

その後、海外へ行くというメモ書きと、

不要になった荷物が届いた。

 

昨年、ガンが再発。遺伝性だと判明。

その事実だけでも伝えたいと、

元の大学院の教授宛に手紙を送ったところ、

幸いにも娘に伝わったようだ。

 

ここからが問題。娘から手紙が来て

内容に唖然とした。

ほとんどが私への罵詈雑言。

事実無根のことも書かれており、

精神的に壊されたという内容。

「面倒などみないので勝手に生きろ」という言葉で

終わっていた。

 

以前から老後の生活を娘に頼るつもりはない。

今も働いているし、平均寿命くらいまでの

生活設計はできている。

ただ子供に誤解されたままの状態は避けたいし、

子供が誤解ゆえに私への憎悪の感情を

持ったまま生きていくのは不憫で仕方ない。

どうしたら、良いか。

 

シングルマザーになったのは、夫の暴力と不貞。

養育費などは多少負担してもらったが、

大学卒業までの負担は全て私一人でまかなった。

元夫は既に他界。

 

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回答者は、相談に書かれていないことが多すぎて

判断できないと言う。

離婚したのは、娘さんが何歳の時?

離婚の理由をきちんと娘さんに説明したか?

 

どんなに小さくても子どもに向き合って説明すれば、

納得感が生まれる。子どもがすでに大きければ、

面前DVで、つらい思いをしたはず。

 

あなたなりにせいいっぱいだったのだろうが、

思い当たることがないか、胸に手を当ててみてください。

 

母と娘が断絶したままなのは、お互いにとって不幸。

残された時間はあまりない。いつ何が起きるか

わからない。

仲介者を立てて、娘さんに面談を申し込まれては?

面会するときは信頼できる第三者に立ち会ってもらうこと。

さもなくば思いのたけを手紙に書くか。

 

そうやってこちらから球を投げてみて、

相手から思うような答えが返ってこなければ、

その時はその時。あきらめがつく。

 

やってはならないのは、弁解と自己正当化。

伝えるべきは、どんなに娘さんを愛して大切に

思ってきたかという気持ち。

たとえ困った親や迷惑をかけられた親でも、

親が自分を愛してくれたという確証がありさえすれば、

子どもは救われる。

 

片思いのラブコールでもいい。

死んでから証文を残すより、生きている間に

伝えよう。

 

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相談者さん、おつらいですね。

ガンが再発し、人生の最終章に向けて

あれこれ考えられたことでしょう。

 

最大の気がかりが、娘さんとのこと。

遺伝性の病気であると伝えたい一心で

ツテを頼ってダメもとで連絡してみたら、

幸い連絡はついた。

けれど、娘さんには誤解されてしまった。

面倒を見てもらいたいとは

ひと言も書いてないけど、娘さんは

そう読んでしまったのですね。

 

母と絶縁したいという女性は、

母からのメールや手紙に返信したくはないもの。

 

すると母は、娘の友人知人を巻き込んで

なんとか連絡しようとしてくるもの。

「娘が何か誤解している。きちんと話せばわかるはず」と。

自分の気持ちを娘にわかってほしい、

自分の正当性を証明したい一心。

娘の話を聞こうという姿勢ではなさそうです。

話す前から、手紙を読む前から、

それは娘に伝わっています。

 

今回の場合、娘さんにしたら、

お世話になった元の大学院の教授であり、

「手紙を受け取れません」と言えない。

 

「お母さんと連絡していないの?」

「お母さん心配してるよ」

「お母さんを大切に」とでも言われたら、

自分が悪者扱い?

上の立場の人を使って、処罰?

 

 

「ガンが再発」

これも有無を言わさぬ正当な理由。

 

相談者さんは、切羽詰まった状態。

ただ事実を伝えたかった、

娘さんを守りたかった、

和解したかっただけなのでしょう。

 

でも、娘さんは、自己防衛に走ってしまった。

「お母さんのいつものやり方、ずるい」と

思ったのかもしれません。


ご自分を激しく責めているかもしれません。

 

今後、娘さんと連絡を取る時は、

回答にあったように

弁解と自己正当化をせず、

どれほど大切に思っていたかを伝えること。

 

その前にすることは、介護についての心配を

取り除いてあげること。

経済的な負担はかけないと安心させてあげてください。

 

中立的な立場の第三者が母娘の対話に

立ち会ってくれるのが理想ですが、

それはなかなか難しい。

年老いた母、ガンが再発している母に

味方する人が多く、娘さんが不利な立場に

なるからです。

 

「手紙が母から大量に送られてきてコワイ、

心身に不調をきたした」という相談も少なくありません。

 

「今後、手紙は送りません。読んでくれてありがとう」

そう締めくくれるような手紙を

書ければいいかもしれません。

 

あるいは、出さない手紙を書き続け、

ご自分の気持ちを整理していくという方法もあります。

 

もし、一通だけ書くとしたら、

何を書きますか?

そう考えて、書きたいことを整理してみましょう。

 

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