先月の天草トライアスロンが無事に終わり、ひと段落した昨今。


次の本番、そして現在の大きな目標として掲げているのは「上五島トライアスロン」です。
それまでの期間は大会エントリーも比較的自由に選んでいるのですが、今回は3種目の中で一番の課題(ぶっちゃけ、最も弱いという認識……!)である「バイクの強化」の一環として、**『ツール・ド・下関』**にエントリーしてきました。
この大会は、合併した下関市をぐるっと一周してもらおうというコンセプトから始まったものだそうで、順位を競うレースではなく「125Kをバイクで楽しく完走しましょう!」というファンライドイベントです。

本当は、チームの先輩のようにガチのロードバイクレースに挑戦したい気持ちもあったのですが、まだ集団走行に慣れておらず危険が伴うこと、そしてギリギリまで追い込む度胸がまだ持てなかったこともあり、今回は少し緩めのこの大会を選択しました。

とはいえ、私にとって125Kという距離は未知の領域。これまでの最高でも先週末の62Kです。
「100Kを超える距離を体感したとき、自分の身体に何が起こるのか?何を感じるのか?」
今回はそんな “実験的取り組み”のテーマを胸に、福岡の自宅から高速で約50分という好立地な下関へと向かいました。

未知の125K、どう攻略する?
今回掲げたテーマは、「125Kという未知の領域を、失速せずどう攻略するか?」。
フルマラソンの時と同じように、「中間点は全体の6〜7割地点(今回で言えば80〜90K辺り)」と意識して臨み、そこまでは体力を温存して、残りの30〜40Kからを本当の後半戦として力を入れていく作戦でした。
しかし、現実は甘くありませんでした……。
100Kの手前で早くも脚を使い切ってしまい、そこからペースがガタッと落ちてしまいます。後半に待ち構える厳しい登り坂では、「もう脚を着いてしまおうか」と何度も心が折れそうになる葛藤の連続。

さらにラスト5Kでは、ついに脚が攣(つ)ってしまい、ペースを上げられないまま後ろからも追い抜かれる場面もありました。正直、ゴール直後は悔しさと不甲斐なさも強く込み上げてきました。

それでも、考えてみれば先月の天草トライアスロンのランで脚が攣ったのも、「バイク練習の足りなさ」が原因という結論に至り、今回も、それと同じことが起こったに過ぎないのだと思います。

自分の現在地と課題がハッキリと見えたこと。そして、トライアスロンチームでロング(アイアンマンディスタンスなど)に出場される先輩方が、どれほど凄まじい領域を走っているのか、その凄さを少しだけ肌で理解できたことは、私にとって何よりの収穫でした。


数々の美しい景色と、地元の方々の温かさ
苦しい後半戦でしたが、大会全体を振り返ると「エントリーして本当に大正解だった!」と心から思っています。
下関市をぐるっと一周するコースには、本当にたくさんの側面がありました。
吸い込まれそうなほど美しい海、すぐ側を走るローカル電車、絶景の角島大橋、のどかな田園風景、そして「本当にこの道で合っているのか……?」と少し不安になるようなディープなローカル道(笑)。
順位が出ない緩目の大会だからこそ、心に余裕を持って、純粋にイベントを楽しむ観点で走ることができました。

途中のエイドステーション(給水所)で地元グルメを堪能したり、沿道で応援してくださる地域の方々と笑顔で言葉を交わしたり。参加者もガチアスリート系の方が比較的少なめだったため、前半〜中盤にかけては後ろから次々と気持ちよく追い抜いていくことができ、良い自信にもなりました。
約5時間漕ぎ続け、大会全体の競技時間は約6時間。

ここ数年、私は知らず知らずのうちに「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を気にしすぎて、いつの間にか心の貧しい考え方に苛まれてしまっていた気がします。
しかし、今回の125Kを通じて、人の温かみや豊かさに触れ、広大な自然を感じる中で、ハッとさせられました。
「本当の豊かさや学びとは、人と人との交わりや会話の中、ゆっくりと流れる時間を共有する中にこそあるんだな」
遅まきながらそんなことに気がついた、40代の中年アスリートの挑戦でした。

今後の方向性としても、出場する大会は「ガチ(勝負)」と「エンジョイ(楽しむ)」を上手く切り替えながら、トレーニングにもメリハリをつけて、長く柔軟に続けていこうと思っています!
次はいよいよ本番の上五島。今回の課題をしっかり持ち帰って、また練習に励みます!


【オマケの裏話あれこれ】
・ウエアの悲劇: この大会に向けて新調したサイクルウエア、なんと大会当日までに発送が間に合わず……!ちょっと残念でした(笑)。
・計測チップの謎: 安全管理のためとはいえ、せっかく計測チップを足につけたのに、タイムも順位も一切出ないのは、アスリート精神としては少し物足りなさを感じちゃいました。
・大会後の衝撃: 疲れを癒やそうと立ち寄った地元の温泉。入ってみたら、なんと客の7割ほどが背中や腕、脚に見事なタトゥー(刺青)の入った方々!どうやらそっちの筋の皆さんの憩いの場を選んでしまったようで、ある意味、今大会で一番ドキドキした忘れられない体験になりました……(笑)。