日曜の夜のお楽しみ、鬼滅の刃柱稽古編の第二話です。第一話は一時間SPで、アニオリありのボリュームでしたが、ここからは30分の通常放送(たぶん)第二話「水柱冨岡義勇の痛み」

 

 鎹鴉が炭治郎に運んできた手紙はお館様からで、後ろ向きになりやすい冨岡さんを励ましてほしいという依頼でした。炭治郎は左足の負傷ゆえ、松葉づえをつく状態。アオイさんに(もう柱稽古にいくつもり?)と疑われますが、人に会いに行くだけですと返事。一人ぼっちの人を励ますにはどうしましょうか?と問うと、そっとしてほしいですとアオイさん。それはともかくおにぎりを結んでくれて、食べてから話あってくださいと言われます。蝶屋敷のある北区から、水屋敷のある中野区は、頑張れば歩ける距離。

 

 しつこい問いかけに居留守を決め込む義勇さんですが、入りますねーっ!とひょっこり顔をのぞかせる炭治郎にビックリ「帰りますねー」だと、自分に都合の良い脳内変換してましたが、あんたの弟弟子かなりヤバイ。膝を突き合わせて、柱稽古のことを話しますが、怒りの匂いがする義勇さん。どうやら炭治郎が水の呼吸を極めなかったのを怒っているらしい。師範の鱗滝さんには、新しい技に変えていくことはこれまでもあったので、自分に合った型を使うのはよろしいと言われたのですが、兄貴は「水柱が不在の今、お前が水柱にならなければいけなかった」「? 水柱は、義勇さんですよね?!」「俺は水柱ではない」

 訳の分からないことを言う義勇さんを、お館様のお言葉通り昼夜問わず付きまとう炭治郎。朝・目の下の隈を気にせずお早く詰め寄る、昼・足を庇いながら稽古する炭治郎を呆然と見やる、夜・風呂場を覗き見る、食事をピッタリつける…根負けした義勇は、とある橋の上で、錆兎の話を始める。

 

 Bパート、炭治郎がかつて狭霧山で稽古をつけてもらった少年錆兎は、義勇さんと同期で最終選別を受けた人だった。13歳で家族を失い、天涯孤独の身の上で出会った義勇と錆兎はすぐに仲良くなり、同時に最終選別を受けたが…錆兎はほとんどの鬼を滅し、序盤で負傷した義勇を他の少年・村田に託した。義勇さんが意識を取り戻した時、選別は終わり村田も自分も隊士に合格し、錆兎は他の皆をかばい命を落としたのだった。自分が代わりに死ねばよかった…その悔いを、炭治郎は受け止める。煉獄さんが生きていたら、代わりに生きて無惨戦に向き合うのだったら…でも、伊之助の「信じるといわれたら、こたえるしかない」が響く。どんなにみじめで恥ずかしくても、生きているものはつないでいかなければならない。「義勇さんは、錆兎に託されたものをつないでいかないのですか?」


 頬を打つ痛み。錆兎にビンタされた記憶…お前の姉が、お前に託した未来をつながないとしたら、それは冒涜だと。生きている錆兎の強い言葉…それを今、義勇は受け止めた。苦しくて、悲しくて、ヤケになって…その現実を弟弟子の炭治郎に諫められた。

 

 が、炭治郎に義勇の心の内は分からない。もともとへこんでいた義勇を、さらにおいこんでしまったのではないか?どうしよう、どうしよう、そうだ、ざるそばはや喰い競争をしよう!←? 食べていれば、話をしなくてすむし、早食いしていればなんとなくよい方向に向かいそうだし。

「炭治郎、遅くなったが、俺も柱稽古に…」

「ざるそば早食い競争しましょう!」

「…なんで?」

 なんでもかんでも、それが竈門炭治郎って男なんです。

 

 さて、蝶屋敷ではしのぶさんがイライラしてます。その理由は前回そして今回で語られた、鬼の珠世さんを鬼殺隊の作戦に引き込む件でしょう。「鬼と仲良くなれたらいい」と姉カナエの言葉を引き継ぎたく思うものの、自分のことだけ今このときをやりすごすことだけ考える鬼の浅ましさに何度も接してきたしのぶさん、お館様命令とはいえ鬼との共同研究に抵抗はある。そこへ帰還するカナヲ、次は風柱の稽古に向かうという。さすが胡蝶の継子、進み具合が早い早い。自分の気持ちを率直に明かせるようになったカナヲを微笑ましく思いながらも、だからこそきっぱりと告げる決意をするしのぶさんでした。

 

 EDは、まるで無惨様の生きざまを描くように不穏です。炭治郎のストーカー行為とか、しのぶとカナヲのもじもじした頬染める場面とか、ほんわかした場面が多々ありますが、いよいよ最終決戦が近づいてきているようすが描かれています。アニメオリジナル場面についても、作品に馴染んでいるととむーんは思いますがね。

 

 嘴平伊之助4/22、煉獄杏寿郎5/10、栗花落カナヲ5/19、お誕生日おめでとう!いよいよ鬼滅の刃は最終戦に差し掛かります。

 最近、絵を描いてません。これは模写ですが、幼い義勇さんと、それでも素質を感じる錆兎との違いを感じる一枚であります。