バラ

 

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 本日の花言葉は、薔薇と出ました。奇跡体験はないけれど、軌跡体験を語りたいと思います。

 

 子供の頃住んでいた家に、野ばらが咲いてました。つる性で、どんどん伸びて、中二階の台所にまで達していました。その家の建て方には随分謎が多かったのですが、その野ばらを伝って蟻さんたちが台所に上ってくるのが厄介でして。蟻は、薔薇につくアリマキをめあてに来て、ついでに砂糖壺にたかるってことでした。

 

 ガキの浅知恵で、てんとう虫がアリマキを食べるというので、捕まえてきて野ばらに移住させました。大繁殖したから、一匹ではなく相当数持ち込んだと思われます。蟻撃退に貢献したことで表彰されるとほくそえんでいましたが、てんとう虫さんて子ども時代がかなり毛虫な様相なんですよね… 「気色悪い虫を持ち込んでこの子は!」と、母にがっつり叱られました。こういう善意が空回り的なエピソードが、とむーんの幼少期には多々あります。

 

 そんな母が生きている夢を、たびたび見ます。夢の中の母は若くて、元気で傍若無人です(晩年まで元気で傍若無人だったけど汗)。最期は病気に苦しめられていたけれど、夢の中で私が思い出す母はいつもの笑顔で張り切っていた姿なので、良い夢だととらえています。長い付き合いだったけれど、私は母の涙を一度しか見たことがありません。それは叔父(母の弟)が事故死した時でした。喜怒哀楽のなかで、哀を見せない人でしたね…子供の前では。

 

 綺麗な大輪の薔薇を栽培している人は素直に尊敬しますが、薔薇というとあの無尽蔵な雑草チックな野ばらとアリマキと蟻とてんとう虫との残念な結末を思い出します。以上、薔薇の「軌跡」でした。