どうも。自分の都合ばかり押しつけてくるヤツが、何人もやってきて参る(泣)

 羽海野チカさんの漫画「3月のライオン」から、主人公桐山零と、魂の共感者・宗谷冬司を描いてみました。既刊15巻の中から、八巻「白い嵐」より


左 宗谷冬司 36歳くらい 京都府在住 中学生でプロ棋士になり、名人として将棋界で多くのタイトルを保持。シード権があるので、挑戦者がいないと滅多に人前には現れない。質問と食い違う返事をしたり、ワイン🍷を浴びても平気だとか「天才なりの奇行」扱いされがち。外見がここ二十年ほど変わらないので、そこも「化け物」と言われる所以。実は十年ほど前から難聴を患い、ほとんど音が聞こえていない。会長は知っているし、対局者たちは薄々気づいている。
 フレーム無し(フレームだと思ったのはレンズの厚み)の眼鏡を着用。島田いわく「白くて細い大きな鳥に似てる、鷺や鶴みたいな」

声:石田彰 声優業界では、付き合いが悪いので有名(いーじゃないかと私は思う)
 他の出演には
「新世紀エヴァンゲリオン」渚カヲル
「機動戦士ガンダムSEED」アスラン・ザラ など
演者:実写映画は、加瀬亮


右:桐山零 18歳 東京都在住 中学生でプロ棋士になり、宗谷に継ぐ「将来の名人」という期待が、かなり重荷。生活の糧を得るために将棋さしを職業にしているが、二海堂や島田そして宗谷などの生きざまに触れ、自分なりの姿勢を見出だしていく。高校一年を二回経験して、18歳だが高校二年生。面倒みが良く、この場面でも耳が不自由な宗谷の為に、豪雨のなか尽力する。黒縁フレーム眼鏡使用、テンパると一人称が「ぼく→オレ」になったり。

声:河西健吾 この作品はナレーションも兼ねているので、とにかくずっと語りが入る 他の出演は
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」三日月・オーガス
「鬼滅の刃」時透無一郎 など
演者:実写映画は、神木隆之介

 台風で東北新幹線が止まり、仙台の街を宿に向かい歩いていく様子。後ろに新幹線の高架橋が見える(原作の見開きでは、その背景が丹念に描き込まれている私は省略した(笑))。
 動かない電車、しゃべらない宗谷、振り向いて彼の存在を認める零、動いているのは降りしきる雨だけ。ビジネスホテルのシングルルームに入る時、小さな謝意をつぶやく冬司…

 アニメ製作スタジオは「化物語」「魔法少女まどか☆マギカ」を手がけたシャフト。監督は新房昭之。独特の「シャフト時空」「振り返り」が、てんこ盛り。放送局はNHKなので、原作と違い「NHK杯」は存在する。
 1シリーズは、桐山零の(二度目の)高校一年を描いた。2シリーズでは高校二年に進級、野口率いる謎部活でラムネを作ったりする一年間。最終話で、川本ひなたが同じ高校に進学して、零は19歳高校三年に。

 3シリーズの展開 高校生活最後の年、零は川本三姉妹を棄てた、彼女たちの父親と対峙。「ひなたの婚約者」を名乗り、あまりの展開にひなた本人が気絶する←キリヤマ~ その騒動に関わった元担任の林田は、あかりに恋するがライバルが憧れの島田八段なことに葛藤する。が、教え子を利用してのしあがる件には、ミジンコも躊躇なし←ハヤシダ~ 林田の問いかけに、恋人に逃げられた過去から抜け出せずにいる自覚を語る島田←シマダ~ 飼い猫を溺愛するも愛されていない三角←スミス~ 残念なダジャレ王でクラスター起こしかけたツジイ、「月下の棋士」ごっこに興じる二海堂、敗軍の将扱い決定のヨコミゾ等々 こんなヤツばっかり💨タメイキ

 さすが、全員片想い「ハチミツとクローバー」を生み出した羽海野チカ、いずれのキャラクターにつけ、もどかしいことこの上ない。

原作 羽海野チカ
白泉社ヤングアニマルで掲載
既刊15巻 白泉社発行
日本将棋連盟協力 監修は先崎学九段