最近、テレビを観ています。退院直後は、情報量の多い番組は、心身が受け付けなくて。回復してまいりましたよ。

今夜も、LGBTの番組を放送していましたね。最近、マスコミに取り上げられることが、本当に多くなった。十代の若者が性的少数者として、苦しんでいる。もちろん、私も苦しんできた、三歳から。それなのに、子どものような年頃の人たちの力になれない、変えられないなんて…

私が性同一性障害なのを知っているのは、家族と地元のLGBT団体の人以外には、数えるほどです。

まず、このブログの存在を知ってる、高校の友人と大学時代の友人各位。「カサンドラ故郷に帰る」以来メル友してる、大学の後輩。部活は長時間一緒にいるから、理解して欲しくて。

高校・大学、それぞれの恩師。教育者として、理解いただきたくて。

…それから、大学の先輩。「静か過ぎる街」「詰問」などでおなじみの、私の大好きな先輩です。やはり、分かってもらえそうな人にしか、打ち明けられませんよ。今日のテレビ番組でも、その悩みを中心に紹介していた。ぶっちゃけ、先輩には甘えているんだと思う。それに、すねてもいる。あのハグはなんだったんだ?あの優しさは罪だぞ、この野郎! …とか、ね。先輩から午前5時に届いた感動の返信は、また別の話☆


実は、もう一人カミングアウトしたい人がいる。勘のよい方には丸分かりでしょう「きみのとなりが」「わりきれない」などで登場した、大学の後輩です。生まれて初めて、まっすぐに告白してくれた人。何度も何度も、ケンカして嫉妬して、励まし教え合った人。連絡を取り合ったら、楽しいに決まっている。障害のことも、理解してもらえるような気がする(野生のカン)。

…それが、心残りなんだけど。それなのに言えないのは…傷つけることになるだけじゃないか、ってね。私は後輩を、これでもかと傷つけてきた。もうこれ以上、あんなことは…… でも、このまま死に別れることなんか、もっと罪になるのかもしれないとも思う。こころの中に、あの人の部屋も、大切にあるんだ。ずっと、鍵をかけたまま。


急ぐことはない。死にかけて一ヶ月も経たないのに、また思い出にすがっている。死の淵をのぞいたから、なんだけど。