今日が12月24日のクリスマスイブですが、家族みな用事があるので、23日にごちそうを食べました。鳥もも肉のソテーにつけあわせはじゃがいもとほうれん草、キャンベルのポタージュスープにライス(単なる白米)、サーモンのテリーヌ(高いわりには人気がなかった…)、デザートはさっぱり苺のシュークリーム。ヒロタのシュークリーム。

毎年、クリスマスの夕食はこんな感じです。普段より、少しだけ予算はかけるけど、あまり手のこんだことはしない。常になく頑張って失敗したこともあるから。

そもそも23日は天皇誕生日で、イエス・キリストの誕生日ではないし、ついでに言えばキリスト教の儀式としての夕食でもない。勝手に家出していたことで家族にかけた迷惑への、お詫びのあらわれでもあり、これから年末にかけてまた家族が離ればなれになることへの節目でもあり。今年は喪中だから、お正月もさほど祝うつもりはないんです。ただ、年末年始はみな休みになるけれど、食事担当者はかえって忙しいので「この先は安い・早い・うまいの三拍子でいきます」宣言のためのディナーです、セキララに言うと。

人間ってのは存外単純なもので、胃袋が満たされると些細なもめ事は気にならなくなる。逆に言うと、空きっ腹でいると頭がうまく回らなくなってしまう。私はあまり腕も舌も自信のない料理人だけど、なんとか胃袋を満たしていきたいなぁ、と思っています。