「男女差別は突然に」でご紹介した、高校の恩師。激しく一途で、どこかうっかりしているところが憎めない。そもそも、この先生に声をかけられなかったら、この部活を始めなかったし、こういう婚姻にもいたらなかった。

先月、ちょっと長めの手紙を書いた。LGBTであること。家族のメンタルヘルスに悩んでいること。そして、信仰のこと。


公立高校の教師として当然、先生が信仰を明らかにしたのは、私たちが卒業した後であった。勧誘されたわけじゃないよ。ただ、なかなかアグレッシブな集会に呼ばれた、だけ。

「現役の学生さんはお招きできなかったから」

当たり前です!


入院していると、返信。今年二度目だと。
達筆すぎて、よく分からないお馴染みの筆跡で。でも、宛名は代筆だった。

先生、私はもう、誰かに一日でも長生きしろなんて、言えない。QOLは、本人と家族が決めることだ。でも先生、カトリックとプロテスタントの関係は難しいのだけれど。

あなたが望むかぎりの力が、与えられることを、祈る。

たぶんそれは、すっげー願いなんだろうな。神様、彼女の祈りをきいて。それが、私の望むところ。