結婚し、誰も知り合いのいない遠い町で暮らし始めたわたし。とにかく地域になれること、伴侶になれることが最優先だった。東日本から来たわたしには、言葉が、まずは食材を表す方言が、最初の壁に。大学時代下宿生活していた友人たちの苦労に、すこし思い至ったね。それを持ち帰って料理すると、こりまた配偶者がビックリするほどの偏食。発達障害には、よくあるらしいけど、なにを出せば食うんだよ!だったら自分で作れ!

美味ですよ~相方の料理~助かってます~

アスペルガーそのものよりは、別の育ち方してきた他人が共同生活するうえでのルール作りに、時間がかかっただけ。この辺は、障害のあるなしではないんじゃないかな?

家賃一万円の社宅では、たえずどこかで子どもが生まれていて、小さい子に縁のなかったわたしも、抱っこしたりおむつかえみたり、こういうもんなんだ~となれていった。相方がとにかく子ども欲しがって。
「子どもが生まれたら、自分も大人になれるような気がして…」超子どもな発言。
阪神大震災とサリン事件と平成米騒動の後、第一子を授かる。妻の実家近くの総合病院で出産。だから夫が間に合わなかった。里帰り出産のリスクですね~
二年後、第二回受胎。自然流産。
更に一年後、第三回受胎。5ヶ月で死産。

周りが責めるのよ、ダメじゃないかって。大切にしないから生まれてこなかったんだ。なにしろ一人目は、これという事件もなくスルンと生まれたから。しかしですねぇ…

不妊に、特に二人目不妊に悩んでいる皆さん。世間には想像力の乏しい人がたくさんいます。そいつらを駆逐することは、できません。絶滅しないんです、社会には一定数存在しちゃうんです。だからせめて、自分のような傷つく人が、少しでも減る世界にしませんか?精一杯、自分は他人の傷に塩を刷り込む奴にならないようにしようって、思いません?

これがまた、こっちの傷の方が深い、いやこっちの痛みの方が重いとか、被害者同士が足を引っ張りあったりして、油断がならないわけで。
第四回受胎、つまり第二子は、長子と七つ違いで誕生。まったくもって、計画とかとはかけ離れた結果でした。世の中こんなもんよ。

子どもたちは性別も性格も違っていて、面白いよ。そのくらいの気持ちがなきゃやってらんねぇって。実家は遠い、お金は大切にコツコツ貯めながら、育児担当主任として…ありとあらゆる箇所で、手を抜きました!エッヘン☆

ただねぇ…ひょっとしたらと思っていたけど、わたしのトランスジェンダーは全っ然変わらなかった。実の子にどうこうって鬼畜じゃないわよ。相変わらず、同性もいいし異性もかわいいなぁって。コウモリさんか?カタツムリさんか?

その辺はあくまで、わたしの内面の問題で自分でかたをつけることです。我が家でもっと問題になったのは、相方のうつ病。
そうです。発達障害・アスペルガー症候群の二次障害として有名なうつ病が、上陸しちゃったんです。まだ小さな、手のかかる子どもがウロウロするなか、布団をかぶって動けなくなる相方。そろそろ、予定された地獄の時間の到来です。