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このブログをご覧になっている方は分かると思うが、私という人間はかなりのNHK贔屓(びいき)だ。
しかしNHKで流れていればそれだけで好きになれるわけではないので、当然ながら中にはあまり好きではない番組も存在する。
私があまり好きでないNHK番組の一つが「ゆるやかナビゲーション」である。
ゆるナビという番組は、これほど明確なものは他にないと言えるほど「いいたいことがはっきりしている番組」だと思っている。
というのも、まずターゲットをかなり絞っている印象を受ける。メインとなる視聴者は、25~40歳くらいの独身の女性で、都会で働いて生活してはいるが、ある程度自然志向を持った人、といったところか。
プレゼンターにもそうした人々に共感を抱いてもらえそうな、綺麗だけども飾り気の少ない女優さん(一色紗英とか渡辺満里奈)を起用し、都会の喧噪から離れてほっと一息付いてほしいという制作者の意図を感じる。
番組は細かいコーナーに分割され、前後の脈絡がないものを5分程度のスパンで切り替えていくという、飽きさせずに気楽に見て貰うための構造を持っている。それぞれのコーナーで取り扱う内容もローテクでロハスな感じのまったりしたものばかりだが、その実そこには重大なメッセージが込められている。
私がこの番組から受け取るメッセージは「人生を楽しめ」ということだと思う。自分を失うほど働いてもしょうがないじゃないか、人に勝ったからといって、だから何だというのだ。もっと大事なことがあるでしょ?みたいな感じ。キャピキャピした小便臭いギャル時代を卒業した淑女が、自分の幸せのためにどのように生きるべきかという方向性を提案している。それは、ライフスタイルを提案していると言いかえてもかまわない。
つまり、この番組がやろうとしていることは一種の教育だ。
教育するといっても相手は子供ではなく、成熟した女性をターゲットとしている。そして細かい映像をてんこ盛りにして、そこに教育的メッセージを込めるという意味で考えると、ゆるナビの正体が自ずと見えてくる。
私に言わせれば、ゆるナビの正体はキャリアウーマン・ポンキッキである。
私はこのようなメッセージ性の強い番組は嫌いではないし、細かい映像を沢山使う手法も好きだ。そしてターゲットを絞り込んだ番組はユニークなものが多いので大好きだ。もっと言うと私自身もポンキッキに育てられたようなもんだと思っている。
このように列挙すれば、私がゆるナビを嫌いになる理由など無かろうと思われるのだが、ところが実はどうしても納得いかない所が一点ある。
見てると、スゲエ頭使うw
番組タイトルが「ゆるやかナビゲーション」であるにもかかわらず、実際の内容はあんまりゆるやかじゃないのだ。
細かい映像のつなぎ合わせは嫌いではないのだが、そういうものを見せられると頭の切り替え作業で案外忙しい。
つまりゆるやかじゃないのにゆるやかと言っている点が嫌いなのだ。試験勉強をしたことがないと言いながら、実はテツヤで勉強して100点を取るようなクラスメイトと同じだ。このやろう。
しかし女の人というのは、入ってきた情報を適度にスルーする機能が搭載されているのではないかと常々思う。ゆるナビを見ていて疲れるのは、私が細かいことにこだわりすぎているからかもしれない。
ゆるナビは女の人にとってはゆるやかなのかもしれないが、男性にとっては意外と「めまぐるしいナビゲーション」となる可能性が高いので、十分に注意してほしい。