テレビドラマに夢中! -94ページ目

美しい隣人[第1回]|当分様子見の予感

2011年1月11日 - 2011年3月
火曜22:00 - 22:54(54分)
制作局:関西テレビ、MMJ
脚本:神山由美子
音楽:池頼広
プロデューサー:豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一(MMJ)、浅井千瑞(MMJ)
演出:今井和久、小松隆志、星野和成
ポスター・PRスポット撮影:蜷川実花
主題歌:東方神起「Why? (Keep Your Head Down)」

* cast
マイヤー沙希 - 仲間由紀恵
矢野絵里子 - 檀れい
矢野慎二 - 渡部篤郎
矢野 駿 - 青山和也
矢野敏郎 - 左右田一平
矢野美津子 - 草笛光子
相田真由美 - 三浦理恵子
相田和史 - 森山栄治
相田未央 - 谷花音
関 加奈 - 鈴木砂羽
関 彰宏 - 小林正寛
筧 雅彦 - 高知東生
真下亜美 - 藤井美菜
松井理生 - 南圭介
広瀬浩太 - 青山ハル
中牟田 肇 - 武野功雄


テレビドラマに夢中!-美しい隣人

東京郊外の新興住宅地で矢野絵里子の息子・駿が行方不明に。貯水池で水死体が見つかり、絵理子と夫・慎二は絶望するが、駿は木に登って下りられなくなっていたところを見つかった。1年後、家族ぐるみの付き合いをしていた隣家の夫婦が引っ越すことに。不安な絵里子は夫・慎二の単身赴任咲である大阪への転居を考えるが、新しい隣人・沙希に好感をもつ。沙希はアメリカ人の夫が仕事の都合で母国を離れられずひとりで暮らしているという。砂希と急速に打ち解けた絵理子は、体調を崩した義母を見舞うため、駿の送り迎えを沙希に頼む。沙希は帰途、駿を木に登らせる。最初は拒んでいたものの、木から眺めに夢中になる駿だった。絵里子は上京した慎二に沙希に紹介しようとするが、沙希はなぜか居留守を使う。そして数日後。バーで慎二と顔を合わせた沙希は…。


東京郊外というが、海の見えるあんな場所がどこにあるのだろうか。茨城?
このお話では特にロケハンが重要である。
選ばれた舞台は地方都市で、吹きっさらしの斜面に瀟洒な家が立ち並び、
隣家との付き合いなしではとても暮らしていけないと暗に説明している。

初回スペシャルで放送時間拡大とかしないのね、と思ったが、
1時間でも長いくらい展開がのろい。
連ドラには、その後の展開の主な要素を初回で全部出すタイプのものと、
あえて材料を小出しにするタイプのものがあるが、
「美しい隣人」は典型的に後者で、
(隣人ものは、たいてい、そうだろう)
このペースだと、おそらく全体の半ばぐらいまで、
週に1要素ずつの小出しが続き、仲間由紀恵をコワくしていくのだろうと思われる。
仲間がいつコワくなるのかと眼を凝らして見ていたが、
メディア露出が多いからなのか、コワい役ではないのか、
演技か演出が下手なのか、ちっともコワくならない。
まさかバウムクーヘンとオモチャをバーンとゴミ箱に投げたからコワイはず、
と楽観的に思っているのではあるまい。
(どうせなら、ああいうのはさりげなくやったほうがコワイはずである)

そういうわけで、まだ全然面白くないのだが、しばらく様子見。
なにしろ驚いたのは渡辺篤郎である。
予備知識なしでは、誰だかわからなかった…

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フェイク 京都美術事件絵巻[第2回 信長の油滴天目茶碗]|情報のフェイク

2011年1月4日 - 2月8日(6回)
火曜日22:00 - 22:43(NHK総合)
金曜日18:00 - 18:43(BShi)(43分)
制作局:NHK、東映
脚本 - 岩下悠子 ほか
脚本協力 - 中村志保
音楽 - 服部隆之
演出 - 大原拓、辻野正人、末永創
制作統括 - 安原裕人(NHK大阪)、手塚治(東映)
美術 - 西村薫
技術 - 山下昭
音響効果 - 林幸夫
撮影 - 岡本哲二
照明 - 笠原竜二
音声 - 深田次郎
CG制作 - 北昌規
映像技術 - 安川政行
美術考証 - 狩野博幸
警察考証 - 中園修二
京都ことば指導 - 桃山みつる
資料提供 - 柳重之、川崎正晴
記録 - 木本裕美
編集 - 城所夏子
企画協力 - 加藤和夫
撮影協力 - ひょうごロケ支援Net、神戸フィルムオフィス、兵庫県公館

* cast
浦沢右 - 財前直見
白石亜子 - 南野陽子
板谷周五郎 - 佐川満男
謎の男「K」 - ?
中山一樹 - 三谷昌登
友野輝男 - 城土井大智
吉岡健太 - 小堀正博
真野琢磨 - 佐野史郎
須藤安太郎 - 寺田農
浦沢曜子 - 藤村志保

*ゲスト
宮部小百合 - 淡路恵子
北野丈彦 - 神山繁
高村清四郎 - 田中健


テレビドラマに夢中!-フェイク 京都美術事件絵巻

不動産会社社長が茶会の最中に殺され、現場から「本能寺の変」をくぐりぬけたという伝説を持つ油滴天目茶碗だけが消えていた。浦沢右が京都府警三条署の刑事・白石亜子とともに捜査に乗り出すことに。二人が被害者の茶の師匠・宮部小百合(淡路恵子)を訪ねると、小百合の父が戦時中、事件現場から消えたものと同じ茶碗で出征する青年たちの壮行の茶会をしていたことを聞かされる。茶碗の行方は? 事件の真相は?


今回の美術品は戦国時代の茶器、舞台は茶会で、
「かえし」だの、「和敬静」だの、「禁花“冬知らず”」だの、
「関守石」だのといった用語で煙に巻かれて一段と敷居が高い感がある。
しかも、焦点になる茶道家を淡路恵子が演じていて、
南野陽子の茶の飲みっぷりを見て、ずけりと、
「そのようなぎこちない手つきで茶を飲んでいた人が、昔、いましたな」
と言ったりするのでドキドキしてしまう。
どうもこのドラマは京女くらべみたいなところがあると思うのだが、
藤村志保の険のある京女が「うへえ…」と逃げ出したくなるのにくらべ、
淡路恵子の京女はなんとも言えない弱さを含んでいて、見る者の心をつかむ。

さて、今回のフェイクは、もちろんこの茶器ということになるのだが、
正確に言えば、「偽の情報」のことを指していると思われる。
中盤、文化財のある京都には空襲はなかったんでしょう、という南野の言葉に、
そんなことはない、爆弾が落ちてぎょうさん人が死んだのだと藤村志保が諭す。
見ているこちらもそう思いこんでいたから、ものを知らない女と南野陽子を馬鹿にはできない。
これはウォーナー伝説と呼ばれているおり、ラングドン・ウォーナーという美術史家が、
古都の文化財を保護するために米軍に爆撃を控えるよう進言していたというものである。
この話は敗戦直後から1990年代まで日本全体に広く流布され、
法隆寺をはじめ全国6か所にウォーナーに感謝する記念碑まで建てられたが、
実はGHQの対日政策による(親米感情を形成するための)真赤なウソであり、
当時の朝日新聞などによって広められた「つくられた美談」であった。
当のウォーナー博士自身、最初からこの伝説を否定していたというが、
逆に謙遜していると思われ、ますますウォーナー恩人説が広がったらしい。

こういった「偽の情報」が、今回の事件にもかかわっていた。
淡路恵子の父・宗久は、出征する若者に、
ただの茶碗を「本能寺の変を潜り抜けた」油滴天目茶碗と偽って茶を点てたのである。
つまり茶器がフェイクなのではなく、それが油滴天目茶碗であるという情報がフェイクなのだ。
宗久の目的が、当時の禁句である「生きて帰れ」のメッセージを
若者に伝えることにあった、という筋書きは、なかなかよくできている。

事件が解決した後、南野と酒盛りをしながら、財前は
売ることの理不尽、
購い得る者は所有し得る者
所有は隔離、
美の監禁に手渡すもの、我
という高村光太郎の詩を朗じる。
智恵子抄中の「美の監禁に手渡す者」であり、
「納税告知書の赤い手触りが袂にある、」で始まる詩だから、
滞納した税金を払うために美術品を友人に売りに歩く寒夜の心情をよんだものだ。
美術品を所有することはほんらい罪で、ときには罰を受けねばならないのかもしれない、
と財前は謎めいた台詞を口にする。
先のウォーナー博士は、ウォーナーリストと呼ばれる日本の文化財の一覧表を作成していた。
それらを保護することが目的だったわけではなく、
戦争終結後に、アメリカが賠償金代わりに日本から取り上げるためのリストであった。

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CONTROL~犯罪心理捜査~[第1回]|予想通りのダメさ加減

2011年1月11日 - 3月
火曜日21:00 - 21:54(54分)
制作局 - フジテレビ 共同テレビ
脚本 - 寺田敏雄、田辺満、高山直也
音楽 - 井筒昭雄
編成企画 - 鹿内植
演出 - 村上正典、佐藤源太、城宝秀則
プロデュース - 貸川聡子
アソシエイトプロデュース - 小椋久雄
制作 - フジテレビ
主題歌 - 桑田佳祐「銀河の星屑」(ビクタータイシタ)

* cast
瀬川 里央(26) - 松下奈緒
寺西 景(26) - 横山裕(関ジャニ∞)
江藤 真人(33) - 与座嘉秋
杉浦 幸造(59) - 泉谷しげる
岩崎 幹也(38) - 北村有起哉
小坂橋 正次(47) - 勝村政信
南雲 準(39) - 藤木直人
安斉 千尋(21) - 奥村佳恵警視庁鑑識課 [編集]
木下 由紀夫(43) - 佐藤二朗香坂 美奈(25) - 臼田あさ美


テレビドラマに夢中!-CONTROL~犯罪心理捜査~

警視庁凶行犯捜査課へ異動した所轄刑事・瀬川里央。肩書きは“分室室長”で、稜南大学の心理学教授・南雲準と働くことに。捜査課では連続通り魔事件の犯人を追っており、三人目の被害者は楠田芳樹。南雲は両親の遺体確認に同席、さらに鑑識室で凶器や死因を聞く。捜査の結果、被害者たちは振り込め詐欺グループの仲間で、金の取り分で揉めていたことがわかり、捜査課はリーダー吉岡を逮捕。南雲は芳樹の両親に詰め寄り、さらに里央に母親から話を聞くよう指示する。吉岡が芳樹の殺害を否認する中、里央が芳樹の母を連れて現れる。芳樹は素行不良に頭を抱えた父親が殺害したのだった…。


うーん。たぶんダメだろう、という予想をあまりになぞりすぎていて、
どこまで意識してやっているのだろうかと正直思う。
まずもってゲゲゲ人気にあやかった松下奈緒の起用がこのドラマの目玉だが、
これは柴崎コウがやればいいような役柄で、
私は雨に濡れながら容疑者の妻を待ち伏せるシーンを見てそう思ったのだが、
そういえば大学教授の協力で事件を捜査するのは、ガリレオと一緒である。
よくないのは、松下の長身が何にも結びついていないことである。
「ゲゲゲの女房」がいかに注意深く場面を作っていたかがわかるのだが、
このドラマは、もう最初から最後まで松下の出るシーンは違和感だらけである。
藤木直人はもちろん、凶行犯捜査課の面々をすべて見下ろしているのだから、
このミスマッチをドラマに活かさない手はなく、
ほとんどやる気がないのではと思わせる。

心理分析ものということで、北川景子のとダブるのかと思ったが、
藤木直人の心理学はテレビ的というか、キャバ嬢相手の芸のようなもので、
そちらの心配はなさそうだ。
さて、何をもってこのドラマに毎週期待させようというのか、
その了見を知りたく思う。

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