フェイク 京都美術事件絵巻[第4回 尾形乾山誘拐事件]|一般人には「何が楽しいのやら」
| 2011年1月4日 - 2月8日(6回) 火曜日22:00 - 22:43(NHK総合) 金曜日18:00 - 18:43(BShi)(43分) 制作局:NHK、東映 脚本 - 岩下悠子 ほか 脚本協力 - 中村志保 音楽 - 服部隆之 演出 - 大原拓、辻野正人、末永創 制作統括 - 安原裕人(NHK大阪)、手塚治(東映) 美術 - 西村薫 技術 - 山下昭 音響効果 - 林幸夫 撮影 - 岡本哲二 照明 - 笠原竜二 音声 - 深田次郎 CG制作 - 北昌規 映像技術 - 安川政行 美術考証 - 狩野博幸 警察考証 - 中園修二 京都ことば指導 - 桃山みつる 資料提供 - 柳重之、川崎正晴 記録 - 木本裕美 編集 - 城所夏子 企画協力 - 加藤和夫 撮影協力 - ひょうごロケ支援Net、神戸フィルムオフィス、兵庫県公館 * cast 浦沢右 - 財前直見 白石亜子 - 南野陽子 板谷周五郎 - 佐川満男 謎の男「K」 - ? 中山一樹 - 三谷昌登 友野輝男 - 城土井大智 吉岡健太 - 小堀正博 真野琢磨 - 佐野史郎 須藤安太郎 - 寺田農 浦沢曜子 - 藤村志保 *ゲスト 磯部妙子 - 床嶋佳子 磯部エミ - 柳生みゆ 野村光太郎 - 小木茂光 |

大学のゼミの最中に浦沢右が、京都府警三条署の刑事・白石亜子の呼び出しを受ける。誘拐事件が起きたのだが、さらわれたのは人間ではなく尾形乾山の水指だった。持ち主である呉服店の女主人のもとに謎めいた暗号のような手紙が届く。右は犯人の指示を次々に解読していくが、4か所目の場所が実家の浦沢骨董店だった。さらわれた水指の写真を見た曜子は、1000万円の価値まではないと指摘する・・・。
だいぶ前に見たのに書きそびれていた、記憶が薄れている…
今回のフェイクは、乾山の水指「誘拐」事件の狂言、
そして柳生みゆの父親が死んだという情報の嘘。
しかしこれは冒頭ですぐ見当がついてしまう。
藤村志保の骨董店に尾形乾山の鉋目皿を探しに来た男、
ついで柳生が同じ皿を探しに来て、先客がいたと聞いて外へ走り出るくだりである。
柳生は帰ってきた財前直見と鉢合わせになり、
財前はカップ酒の入ったビニール袋を取り落とすが、拾って無事を確かめてニッコリ。
「誘拐」事件自体は狂言、というか内部の人間である柳生の仕業ということがわかるが、
狂言の協力者が殺されてしまう。
「誘拐」事件は、謎かけの手紙が届いたりして、骨董趣味のお遊びなのだが、
一般人には何が楽しいのやら、というものである。
南禅寺の群虎図、弘法大師筆風信帖、乾山の窯跡がある鳴滝の法蔵禅寺など。
途中、乾山の水指の贋作が現れて、
夫を思いやる床嶋佳子がそっと本物に差し替えたりする。
このへんは微かに心憎い演出なのだが、こういうものが響く視聴者というのも貴重であろう。

☆他の回の「フェイク 京都美術事件絵巻」
第3回 釈迦如来像の謎|さすがに地味すぎるんじゃないかな
第2回 信長の油滴天目茶碗|情報のフェイク
第1回 幻の伊藤若冲|京都の舞台設定が活きている
巨人の星(再放送)[第135~136回]|去りゆくオズマ&親友
| (再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |

第135回★去りゆくオズマ
オズマの帰国を伴から聞いてびっくりした飛雄馬だったが、
おい出よう、と親友を誘って年末の街をタクシーで走らせ、
「正月くらい親子水入らずで過ごせ」と伴を実家の前で下ろす
年が明けて、オズマは今日帰国の日、スーツケースに服を詰めている
そこへ一徹が訪ねてきて、開口一番、「断っておくが見送りに来たんじゃないぞ」
バットをもって屋上へ行けと促す
そしてオズマに気付かれぬよう、そっと荷物へ怪しい新聞包みを…
爆弾か屋上へ上がると、オズマに素振りを命じる
「イ…イエス…」
「もっと腰を入れろ! その調子! アメリカに渡っても忘れぬよう振り回していけ!」
「イエッサー!」
一方、伴も素振りをしていたところを大造に呼ばれて家に入る
これをみろ、と大造が指さしたのはテレビである
番組「スターとともに70年」なにが70年なのかww
「こりゃあいい、テレビは便利なもんじゃのう、離れていても星とこうして会える!」
宙太は(宙太も)本当に飛雄馬が好きなんだねえww
画面の中の飛雄馬はジャリタレに「消える魔球の秘密教えて~ん♪」とか言われてる
大造は「ばかもん!」と憤り、「だからお前は人生の脇役なんじゃ! 松が明けたら巨人軍を辞めてわしの会社の…」
「断っておくが、俺が巨人を辞めるときは、星が名実ともに巨人の星になったときか、
俺が力およばずクビになったときか、どちらかじゃい!」
「にっくきやつは星飛雄馬、ここまでやつの心を捕まえるとは…」
「違う! 俺のほうから捕まりにいったんじゃい!」
大造は頭をかかえ、「ええーい、誰か宙太を主役に引っ張り上げてくれる人物はおらんのか!」
その声に答えるように切り替わった画面に映るのは星一徹その人である
「ようしその呼吸だ!」とオズマの素振りをとめ、「これでアメリカでもこわいものなしじゃ!」
「ボス…(´・ω・`)」
「飛行機に遅れるぞ、早く行け」
俯くオズマ、かわいい…一方、番組が終わった飛雄馬たちはRTVの前でファンサービスするうち、懐かしい顔を発見する
牧場君牧場君が前回から再登場してきたのは、実はこの後、大きな役割を果たすためなのである
飛雄馬以外はたいして馴染みはないはずだが漫画家になった牧場君、今日は新連載の野球マンガのための取材にきたのだとか
飛雄馬は遠征の移動のたびにマンガを読んでいたらしい、牧場君の名前を目にしていた
しかし飛雄馬たちは今から羽田でオズマを見送るつもりであった
ようし、ついでだ!(パチン)僕の車で送ろう!と上機嫌な花形であった
「じゃあボス…」
「しっかりやれよ」
「ボス…(´・ω・`)」
「別れ際に変な声を出すな、さあ行け!」
名残りを惜しむオズマであった
ミツルハナガタで首都高速を飛ばす「ところで今度の野球マンガってどんなの?」マンガ好きの飛雄馬の問いに、
「実は君たち4人(伴も含む)をモデルにしたマンガなんだ」と牧場君
「ところで今日のテレビに伴君は出ていなかったの?」
実は飛雄馬が直にプロデューサーに交渉したにもかかららず、
伴には声がかからなかったのである
「そうかあ…ところで君たちと星君の勝負はここのところ星君に分があるようだね」
この言葉には左門も花形もカッとなる
空気の読めない牧場君である
しかし飛雄馬も「ダメだ…」と内心考えていた
「この花形の剣幕では、実業界に戻り姉ちゃんと暮らせなんて言えそうにない…」
ミツルハナガタが東京国際空港ターミナルに滑りこむのと、オズマのタクシーが着いたのはほぼ同時だった
「オウ、ヒューマ・ホシ、ミスター花形、ミスター左門!」と相好を崩したオズマだったが、
次の場面は「じゃあオズマ…」と早くも別れの場面である
「いよいよお別れだな」日米ワールドシリーズでの対決を約す二人だった
有志のファンと花形、左門らに手を振られながらタラップをのぼるオズマだった
シートに座ったオズマはショルダーバッグの中の新聞包みを見つける
中身は爆弾でもオニギリでもなく、大リーグボール打倒ギブスだった
「ウウ…」と日本での苦労を思い返すオズマであった
「ボスの教えは忘れない…」かくして、野球人形編は完結したのであった
飛雄馬は、飛び去る飛行機を見上げる人の中に一徹の姿を見つける
「父ちゃん、明けましておめでとうございます」
ウム…と頷いたところに、来ていたスポーツ紙記者も集まってくる

「ちょうどいい、君たちに特ダネを提供しよう」と、一徹は伴のトレード申込みを暴露する
ええっ
嘘や冗談じゃない証拠はこれじゃ!「星一徹ならいかにもやりそうなことと、星投手の顔にもはっきり書いてあるわい!」
花形は早速、得意の「あなたは卑怯だ」攻撃
牧場も「カンニングみたいです!」
「わしも同感ですたい!」イヤ、左門は牧場のスコアブックをひったくっただろうがwww
「たしかにこのトレードは手間取るかもしれん…」と一徹は高笑いして、
「しかしその間、君たちはそうやってチイチイパッパをやっとるつもりか?」
(秘密を見破れぬままおめおめと開幕戦を迎えるつもりか?の意)
花形と左門は一徹の安い挑発にまんまとのり、息も荒くそんなことはない!と言い返す
一徹は我が意を得たりとばかりに、「秘密が秘密でなくなれば、巨人が伴を手放さない理由はなくなる!」
「そしたら父ちゃんが伴を取る理由もなくなるんじゃ…」と飛雄馬
うぬぼれるのでない!
「わしの目標は打倒巨人じゃ! 伴宙太ならそれはやれる!
今まで休火山だった彼の素質が大噴火しようて!ワッハッハッハ!」
急に笑い止んで、「じゃ諸君、失敬」父ちゃんは伴を日本のオズマにしようとしていたのか…と感慨深い飛雄馬
「星君、君に今こんなことを言うのは酷かもしれないが…」と花形、
「どんな結果になろうとも、僕は近いうちに消える魔球の秘密をあばく!
もうこれ以上君と一緒にいるのがつらくなった…帰りはタクシーに乗ってくれ!」やっぱりそうかww
「左門君はどうする?」 左門はいいのかwww
「いや、わしとて敵同士ですたい、モノレールで帰りますばい!」
去っていく二人を見送った飛雄馬、ふと振り返って、「あれ、牧場君、まだいたのかい」
「それはないだろう!」
前回のオズマに対する一徹のセリフと同じだった、さすが親子である
「マンガの取材だったな…これを描くといいよ、俺のひとりぼっちの姿、これが勝負の世界なんだ」
本当に伴が俺をおいて行ってしまうのだろうか…

第136回★親友



「誰が中日なんぞ行くもんかーい!」ニュースを知って激昂する伴だったが、
応接室では中日使者の話を大造が上機嫌に聞いていた
呼ばれてやってきた伴、
「俺に野球をやめろとせっつきながら、なんで他球団の客なぞ通すんじゃい!」
「それとこれとは話が別じゃよ、アッハッハッ…」
中日使者に向かって、「せっかくながら伴宙太はっきりお断り申し上げる!」
「星君との友情でしょう」と百も承知の相手は、「しかしうちの星コーチはこう言っておられます…」
――伴宙太、あの男は友情などという少年時代の甘っちょろい感傷を断ち切って、
プロとしての孤独な勝負に徹したとき、日本のベーブ・ルースともなり得る!
この頃ではベーブ・ルースの名を知らぬ人も少ないであろう、
筆者が子供の頃にはまだまだ有名で、筆者も伝記など読んだ
大造はますます上機嫌になり、
「やっぱりこの大造の息子はただのドテカボチャではなかったというわけか、いや愉快愉快…」
「ベーブ・ルースよりも、俺はただ真の友でありたい…」
「宙太よく聞け、何が何でもお前は中日さんのお世話になるんじゃい、これは親としての命令じゃ!」
わしの話を聞いとるのか!伴は怒って席を立ってしまう
その頃、飛雄馬は、大リーグボール1号を編み出す際に訪れた三浦の海を眺めていた
考えるのは伴のことである
(父ちゃんのことだ、言い出したからにはちゃんと成算があるはず…)

どかーんそこへ漁師のじいさんが昼を呼びに来た
そう、大リーグボール1号を開発したときの地引網じいさんである
「本当にあのときは失礼しました」と飛雄馬は礼を言い、「おじいさんの話が聞きたくて来たんです」
「わしなんざ海のことのほかは何も知らん…いつもお天気の先回りをして…」
「先回り!」と何かひらめいた飛雄馬、
「今日は巨人軍で伴の議題の会議が開かれるはず…先回りするんだ!」
どうせだったら、もうちょっと実のあることを思いついてほしいww
早速川上に電話した飛雄馬、「今日の会議で伴のトレードを断ってください!」
「なにぃ?」思わずむっとする川上、「一選手の分際で出過ぎた真似だと思わんのか」
「え?」
「それにだ、たまには伴の立場になって考えてみたことがあるのか」とお説教が始まる
「お前は伴が日本プロ野球界の代打者として成功するかもしれん芽を潰そうというのか!」
ショックを受ける飛雄馬だったが、そんなら巨人で伴を伸ばしてやれよ川上ww
「俺が親友として今しなければならないのは、今までの友情を断ち切ることだ…」
すっかりたそがれて、再び海岸に座っていると、伴がやってきて隣に座る
「お前のマンションに行ったら、管理人がここを教えてくれてな…」
「フーン…」
無言で座る二人、飛雄馬は砂をすくっては手のひらにこぼす
「なぜ黙っちょる! なぜ中日に行くなと言わん! 水くさいぞ!」
襟首をつかまれても飛雄馬は黙ったままである
「伴よ、なら言おう、ただし怒るなよ――しょせん人ごとなのだ」
「にゃ、にゃんじゃとおっ! 一心同体と誓った俺たちの大問題が人ごとだと?」
「そうとも、しょせん人ごとなのだ! 君が中日の伴で俺が巨人の星でも差し支えない
君には君の人生があり、俺には俺の人生がある、お互い人ごとにすぎん!」
でえーい!!(いつかもこうして投げられたことがあったっけ…)と飛雄馬はわらう
このときのことである
(あのときに俺たちの友情は始まり、そして今、終わった…)
「お前は押しも押されぬ大投手、俺はブルペン捕手、月とスッポンじゃ、
その食いついて離れぬスッポンの俺がいろんな意味で重荷になったんじゃい!」
ほとんど捨てられる女の恨み節のようなセリフである
「そう思うのか、本当に…そう思ったままで別れるのはあまりに淋しいじゃないか」
自分のために野球をやってもいいではないか、と懸命に伴を説得する飛雄馬
すると伴、「青春なら俺にもある…」と言い出す
「俺に尽くしているだけという青春じゃダメなんだ!」
伴はくるりと背中を向けて、「星、青春は何もグラウンドだけのものじゃない…」
「エッ?」「ひとりひそかにしまってある大事な青春もあるさ」
「そ、それはどういう…?」「俺たちの歳でグラウンド以外の青春って…わかりそうなもんじゃないか…」
「ば、伴、まさか…いやもしかしたらお前…恋をしているのか!」
「うん…もっとも片思いじゃがのう…」
「恋の至極は忍ぶ恋にあり…」と言う伴に、
「だ、誰なんだ相手は…!」
「一生でも忍ぶつもりじゃったが、俺に青春はないと言われてば告白せねばならんか…」
「イ、イヤ、そんなに無理に告白せんでもいいが…」と急に腰がひける飛雄馬ww
「そのためにも巨人に…星の傍におったほうがええんでのう…」
「ええ…?」
「その女性とは…その女性とは、明子さんなんじゃい!」
ね、姉ちゃん…?「星雲高からずっと理想の女性じゃった、俺は明子さんの声を聞くとふるえあがるほどうれしくって…
たまに伴さんなんて声をかけられると、もう身も世もないほどうれしゅうてうれしゅうて!」
(いじらしいやつ…)と飛雄馬
「だが俺のような荒っぽい男は忍びたくなくても忍ぶしかない!」
「花形みたいにイカすやつが恋のライバルに出現してからは、もう絶望じゃと思った…」
もう地面に倒れちゃったよ~ww「せめて世界一惚れた弟に尽くしぬこうと思ったのに~!」
何と声をかければいいのかわからなくなった飛雄馬だったが、
そこへじいさんが川上からの電話を告げにきた
「お待たせしました、星です」
「ああ星か、今お前のマンションに電話したらここを教えてくれたが…」
マンションの管理人に筒抜けであるwww
「そこに伴は来とらんか?」
「来てますが、そのう、興奮状態で…」
「そうか、じゃあ君から伝言してくれ。断じて伴のトレードには応じられんと会議で決定した」
「えっ」
「消える魔球の秘密を知る伴だ、断じてトレードはせん」
「監督、ありがとうございました!」
飛雄馬は急いで海岸に戻って川上の言葉を告げる
「許してくれ、俺と君とはどんなことがあっても親友だ!」
「本当なんじゃな、星! 俺は永久にお前と離れはせんぞ!」
(俺にはできん…)
伴と抱き合いながらも飛雄馬は考える
(それが伴の将来のためにならんとしても、今のおれにはできやしない…)
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161

