美しい隣人[第6回]|今季の最優秀演技は仲間由紀恵
| 2011年1月11日 - 2011年3月 火曜22:00 - 22:54(54分) 制作局:関西テレビ、MMJ 脚本:神山由美子 音楽:池頼広 プロデューサー:豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一(MMJ)、浅井千瑞(MMJ) 演出:今井和久、小松隆志、星野和成 ポスター・PRスポット撮影:蜷川実花 主題歌:東方神起「Why? (Keep Your Head Down)」 * cast マイヤー沙希 - 仲間由紀恵 矢野絵里子 - 檀れい 矢野慎二 - 渡部篤郎 矢野 駿 - 青山和也 矢野敏郎 - 左右田一平 矢野美津子 - 草笛光子 相田真由美 - 三浦理恵子 相田和史 - 森山栄治 相田未央 - 谷花音 関 加奈 - 鈴木砂羽 関 彰宏 - 小林正寛 筧 雅彦 - 高知東生 真下亜美 - 藤井美菜 松井理生 - 南圭介 広瀬浩太 - 青山ハル 中牟田 肇 - 武野功雄 |

沙希に離婚を断られた雅彦は、沙希が何かを企んでいるのではと疑う。一方、慎二は東京に戻ることが決まり、東京で関係を続けると沙希に約束。そんな中、美津子が退院の日を迎え、快気祝いに沙希を呼ぶことに。しかし沙希が勝手に駿を幼稚園に迎えに行く事件が起こり、絵理子は取り乱す。絵里子は駿を連れて大阪の慎二のマンションを訪れ、沙希が残した女物の櫛を発見、やり切れない思いを加奈にぶちまけるが、加奈は、東京に転勤すれば浮気相手とも別れるはずと宥める。数日後、慎二も大阪から戻り、美津子の快気祝いが開かれた。そこへ現れたのは、絵里子からもらったワンピース姿の沙希だった。沙希は動揺する慎二の隣に座り、地獄のような快気祝いが始まった――。
またしても思いきった暴力シーンの回想から始まる。
「美しい隣人」は、“妻のDV”という珍しい主題を盛り込んだドラマで、
夫婦らしい情感を微塵も感じさせない仲間由紀恵の嗜虐的な演技を見ていると、
たしかにこの女優はレスボスの女であるのかもしれないなどと思わされる。
(仲間の殴る蹴るのアクションには、リーチの長さを活かした妙な粘着感がある)
その暴力シーンを視聴者の目に焼き付けておき、
先日もグラスを握りつぶしたホテルの喫茶室の同じ席で、
恐怖の表情を隠せない高知東生に向かって、
うっそりと微笑みかける仲間の演技は、かなり練りこんだものだ。
今季ドラマの女優の中で、最も優れた演技だと思う。
ところで土下座する高知を足蹴にし、
壁に追いつめて殴ったり蹴りを入れたりしている部屋は、
設定上は、鈴木砂羽が住んでいた檀れいの隣家ではなく、
都内マンションの夫婦の寝室であるはずだが、
檀の隣家で仲間がロッキングチェアに揺られているのと同じ部屋に見える。
策謀をめぐらしている“現在"の部屋とあえてダブらせているのだが、
その後の回想シーンで描かれた都内の高級マンションに、
同じような内装の部屋があったようには見えない。
これは何を意味するのだろうか。
さて、高知を棄て、亡子の服を紙袋にパンパンに詰めて街をさまよった仲間が、
ネットカフェにたどり着き、ブログ「ERIKOのホタル日記」を見つけるシーンで、
檀のプロフィール文に「神奈川在住」と書かれていた。
このドラマの舞台はこれまで「東京」とされていたが、
それは渡部篤郎の勤め先をそう呼んでいるというだけで、実際は神奈川であった。
ロケ地は、地形からいって三浦半島ではないか。
(今回、最寄駅として登場した「美空野」駅は、京王相模原線の稲城駅である。)
渡部が東京勤務に戻ることになり、仲間の仕事も大詰めを迎えているようだ。
大阪から帰った仲間は髪型を変えており、エプロンを着けたり、
同じ香水(この語で検索する人が多いのだが、「GERMER」である)を着けていることを
わざわざ檀に打ち明けたりしている。
仲間が南圭介に母親のことを聞くシーンがあった。
南は「俺を産んだ女のことか?」と聞き返し、にやりと笑った仲間は、
「血がつながっているだけの母親なら、そんなものはいなくてもいいわよね」というようなことを言う。
これらのエピソードは、仲間が檀にとって代わろうとしていることを意味している。
駿君に注ぐ仲間の目はますます独占欲に光っているし、
渡部に檀と同じ「エリコ」と名乗ったことも、
そして檀に投げた言葉「もし自分が裏切ったら殺しちゃっていい」も、
沙希という人格を消し去って絵理子になり代わるつもりを表しているように思える。
ところで南圭介の演じる自閉症的な青年のキャラ設定が興味深い。
前回も書いたように、
宮部みゆき的な、もしくはスティーヴン・キング的なサスペンスの文脈において、
この青年は、おそらく檀れいの救世主の役割を担うものと予想できる。
上のようなセリフを吐いた南は、駿君になつかれているのだが、
おそらくクライマックスにおいて、母性を指弾することになるのではないか。
予告編によれば、次回、仲間が檀夫婦それぞれに誘惑の理由を暴露するようだ。
高知は檀を助けようとする展開のようだが、だとすると、すでに死亡フラグが立っていることになる。

☆他の回の「美しい隣人」
第5回|渡部篤郎は本当に浮気をしているのか
第4回|情報を絞って緊張感を高める
第3回|仲間由紀恵の息をのむ美しさ
第2回|仲間由紀恵は母親ではないだろう
第1回|当分様子見の予感
巨人の星(再放送)[第165~166回]|友情のファインプレー&悪夢のオールスター
| (再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |

第165回★友情のファインプレー
花形モータースのテストコースを見下ろしているのは花形満である
その背後では、花形父がオールスター戦を辞退して渡米出張し、
提携先のデトロイトモータースの無公害自動車を視察して来いと言っている
「僕はまだ引退したわけじゃありません!」
「しかしそうなるのも時間の問題じゃないのかね?」と葉巻をくゆらす花形父
これを見給え「僕と一緒にオールスターに出場すれば、星君も再起するかもしれない!」
「うぬぼれるのもいい加減にするんだな」
父の指摘によれば、満自身、飛雄馬を打ち込んで以来あからさまにやる気をなくし、打率も下がりっぱなしだという
それはひどいwww
自動車業界はどうしてくれるんだね!「今こそヤングパワーが望まれている時代はないんだよ」
「それは野球界だって同じです、星君ほどの選手が…」
この会話だと、ヤングパワー=飛雄馬だということになるがwww
「なぜそれをお前がやらなくちゃいけないんだね?」
「そ、それは…彼が僕の恩人だったからです」
ブラックシャドーズでヤンキー化していた満の生き方を変えたのが飛雄馬だったのだという
それでは、と父親は条件を出し、
オールスター期間中に飛雄馬に再起の兆しが見えない場合は、
満は引退して、花形モータースの後継者としての道を歩むということに承諾させる
見え透いた交渉術だが、満は「結構です」と約束してしまう
そしてオールスター戦が開幕する
5回にいたるも冴えないセントラルの試合展開だったが、
セントラル監督の川上は花形(1塁)、左門(ライト)、そして星をリリーフする
珍しい飛雄馬・左門の投球練習だが、まったく力の出ない飛雄馬の投球を観察した花形、
これは重症だぞ…(野球そのものに対する情熱を失ったのか、だとすると野球人・花形満の運命もこれまでか…!)
観客席には伴と一徹の姿が見えるが、「川上さんはどういうつもりかのう…」と一徹も浮かぬ顔
飛雄馬は最低の気分のままマウンドで立ち、花形は「何を考えているんだ、星君!」と気が気ではない
対するバッターは南海ノムさん、森のサインは消える魔球
野村とりあえず見送るが、2球目はヘルメット落とし作戦で1塁打
「さらし者じゃよ!」と一徹は吐き捨てるように、「舞台がでかいだけに無様さ加減も余計に目立つ」
森は、次のアルトマンがヘルメットを落としたら取り除いて胸で受け、野村を二塁で刺すと約束する(野村は足が遅いのである)
アルトマン「ふうー、暑いあつい…」
身震いするとホームベース前に水たまりが…球は消えず、アルトマンは2塁打
足の遅い野村は3塁でストップ
「これがわしの言うたプロよ!」と一徹
「誰かが突破口を開けば、その傷口を押し広げて我も我もとなだれこんでくる…」
このオールスター戦が俺の墓場になりそうだ…と飛雄馬はがっくりするが、川上は飛雄馬を下げない
気をとり直した飛雄馬に森から大リーグボール1号のサイン
しかし花形は「いかん!」
一塁線上のひた走り
球はバットを外れる
暴投になったが…
そんなバカな間に合うわけないだろwww方角も違うしwww
「1号も錆びついていた…こんな俺を監督さんはなぜ代えないのか」
焦る飛雄馬だったが、次のサインも大リーグボール1号
「ここから見ても精神集中度ゼロじゃ、間違ってもバットに命中する道理はない」と一徹は断言
またも球はバットをそれ、ダッシュした花形がキャッチ
テレビ観戦していた花形父、ため息をついて息子のデトロイト行きを諦める
(やめてくれ花形、申し訳なさすぎて、今の俺にはかえって負担だ…)と飛雄馬
バックは僕らが引き受けた!第166回★悪夢のオールスター
次は何を投げればいいんだ…
窮地に追い込まれた飛雄馬
大リーグボール1号も投げられんのか!と怒る森
1号だって投げるの大変なんですけどwww
しかたなく直球で勝負することになるが…
左門がファインプレーバックホームして足の遅い野村をホームで刺す
(実況がいちいち野村に「足の遅い」を付けるのがおかしい)
アルトマン、何をとちくるったのか3塁を回ってしまい、
応援に入った花形と3塁長嶋に挟まれる
ロートル2人は顔を見合わせて苦笑い「よく守ってくれた…」と胸をなで下ろす伴だったが、
「守った? 彼らは突きつけたのだ、だらしのないライバルに!」と一徹
さて帰るか…ベンチに戻った飛雄馬、川上に交代させてくれと懇願
「お前に言われんでも交代するよ」
しかし第2戦の大阪には連れて行くという
「もっとどん底に叩き込んでやるよ!」
「しょせん俺は巨人の星ではなかった…」
「そういう了見なら、最初からその背番号16を着けてほしくなかったな」
ショックを受けた飛雄馬、今度は花形たちに礼を言いに行く
「君に礼を言われる筋合いはない」とにべもない花形
「いやしかし、甲子園の時のようなハッスルプレイだったから…」
「ほう、君は甲子園を郷愁にしてしまったのか」
そこへ川上が割って入り、「おい花形、いつまでスランプに甘えた男の相手などしとるんだ!」
(´・ω・`)「甲子園魂を見せてやる!」とヒットを出した花形の姿に、
「強か男ですばい、花形君は…」と左門がもらすと、
「左門さんにも大地に根の生えた強さがある」と飛雄馬はフォロー
「それも近頃だいぶ怪しいですたい」と左門は自嘲し、
「わしのハッスルプレーは“あること”を忘れるためのものですたい」
寝ては夢醒めてはうつつ幻の、まるで雲ば踏むごとある毎日ですたい…

「そ、それはお京さんのことか!」と飛雄馬は驚き、「いかん! 彼女への恋はなかったことにしたほうがいい!」
彼女の現実の姿を教えよう!と病院をゆすっているお京のことを飛雄馬は告げ口する
試合中だっつーのに何を長話してるんだかwww
「信じられないなら帰りに一緒にマンションへ来てくれ!」
そして時間は一挙に試合後に
タクシーでクラウンマンションに向かう飛雄馬と左門
…って、その後の飛雄馬の投球はどうなったんだwww
途中、左門はまたしてもお京さん似の女を見かけてタクシーを止めさせる
こないだから同じ女じゃねーのww「左門さん、その幻ももうすぐ消えてなくなるだろう」と飛雄馬は憐れむように言い、
(俺の部屋は竜巻グループに荒らされて全財産を持ち去られているはず…)
(意気地のないことだが、なにやら地獄に連れていかれるような気になってきた…)と左門もドキドキ
しかし部屋に着くと、ドアに挟まれた封筒に鍵が入っていた
飛雄馬の予想これはwww単に荒らされるだけじゃんwww
「左門さん、何を見ても驚かんでください」と電気をつけると、
瀟洒な文化生活である![]() | 星さん、京子は失敗しました 星さんの全財産をいただき、精々悪ぶることで、 いいえ、事実京子のもつ悪の芽を強調することで、 すっぱり見捨てられ、 身のほど知らずの恋を諦めようとしたのです でも、やっぱりいい子ぶっちゃう せめていい子ぶったまま星さんの前から消え去ることを 悪名高き女番長の初恋のエンドマークにさせて そしてどんなに京子が堕落してしまっても、 こんな素晴らしい男性を一度は命をかけて愛したのだと誇れるように、 「巨人の星」星飛雄馬であってください オネガイ 京子 |
「決定的だっ…これはっ…!」と飛雄馬は蒼白になる
(川上監督が、花形が、左門が、伴が、もう一度俺に立てと言う
そしてこのオネガイの4字にこめられたお京さんの愛っ…!)
「どげんしたとですか、星君」のんびりしている左門に向かって、
飛雄馬は「左門さんは女性に関する選球眼も確かだった…」と慨嘆する
「そげん言われると嬉しか!」素直に喜ぶ人のいい左門である
「クセ球を敬遠するようじゃ、一流の打者じゃなかとです」
そして飛雄馬の顔を見て、「星君も久々に何か燃えてるたい!」
(何を根拠に燃えるのかゼロだが…)と飛雄馬は自嘲しながらも、
夏の夜の嵐よ、もっと降れ触れ、もっと荒れろ!と念じるのだった
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161


巨人の星(再放送)[第163~164回]|京子の真心&すべてか!ゼロか!
| (再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |

第163回★京子の真心
「俺には思い出さえも残されていない…」
左手の甲に向かってナイフを振りかぶったはずの飛雄馬だったが、
回が変わると、ぶつぶつとひとりごとを言っている
「残っているじゃないか、その左手さ!」とお京
飛雄馬は笑い出し、「これが星をつかむ手だって!」
「この手は野球にとり憑かれた星一徹という男の執念が凝りかたまったもの…」
今はあえて父ちゃんと呼ぼう、そのあんたに素晴らしいプレゼントをしてやろう
息子飛雄馬の左手、いやあんたの左手を!
一方、一徹は水原相手に退団届を出して「お収め願います」
「ほう、理由は?」
「これ以上野球を続けていく自身がのうなってしまった…」と一徹は年寄りくさく言う
水原は笑い飛ばすが、一徹は引き下がらない
そこに盗み聞きをしていた伴が入ってきてテーブルの上の退団届を奪うと、
飛雄馬に再起の見込みがないからだからだろうと図星をさす
一徹、「口が過ぎるぞ、伴!」
「殴りたければそれも結構、昔とった杵柄、柔道で池の中に叩きこませていただきますわい!」

「なるほどそれも一興よのう、去り際の選別としてありがたく受け取ろう」
そこに水原が「待て伴!」と口をはさんで、「その前にわしからも言わせてもらおう」
私は君を見損なっていた、息子にベタベタする女のような男だったとはな!
なっ、なんですと!(ジタバタ)「個人的な目的はどうあれ、星投手が打ち込まれるまでの君は、筋金入りの野球の鬼だった
しかしその鎧も壊れ、星一徹という男はただの父親に戻ってしまった
その気持わからぬでもない――ただし母親ならばだ
父親なら、男なら、話は別だ!」
男ならもう一度立つべきか…と一徹は悩んだあげく、
「わ、わしが血迷う取りましたわい、この老コーチ、まだ使うてくださいますか」
「星コーチ、君には伴宙太を代打者に育てるという仕事があります」
こうして一徹は簡単に言いくるめられて、
「飛雄馬よ、わしはもう後ろを見ることをやめるぞ!」
ビリリ一方飛雄馬は――
へっへっへっ受け取れ父ちゃん!とナイフを振り下ろす
どう見ても間に合ってませんけど(^-^;)
なんぞこれwww外してるwww
「あたしの真心あげたのよ」お京は気を失うって、小指をちょっと切っただけじゃんwww
そして「あたしの真心…あげたのよ…まごころ…」とうわ言
「イカン! 動脈を切ったらしい!」と飛雄馬
「オイ星、メス猫一匹が指を切ったぐらいで幕切れはないぜ」と気をとり直した西岡さん
「途中でやめられたんじゃ寝覚めが悪いわ、お前の左手ちゃんとぶった切ってもらおうか!」
「その必要は、ない」と飛雄馬は断言する
「なんだと! お前それでも男か!」
「そう言われても迷惑、そんな気持ちは吹き飛んでしまった――お京さんが真心をくれたときに」
「へっ、血の色を見て怖気づいたらしいや」と西岡は引き出しからドスを出すが、
飛雄馬はナイフを構えて一同事務所を出て行く
一同が地団駄を踏んでいると、電話のベルが響く
“二階堂先生”からの電話である(二階堂といえば、日活アクションの小林旭であろう)
二階堂先生「星を使っての八百長はあきらめるんだ」とおっしゃる
竜巻グループはタクシーを止めようとするが
「ゴタゴタは厭なんでね」と乗車拒否飛雄馬「近くに病院はないか?」
「あるけど…少し遠いんだよ」
「かまわん! 先に向かっているから、車を捕まえたら追いかけてくれ」
って、病院の場所わかるのかwwwお京さんは相変わらず「真心…まごころ…」とうわごとを言っていたが、
病院の入り口でハッと気がつき、「余計なお世話だよぅ!」と下りて、病院にはひとりで入ると言う
「あんたは今すぐここから消えるんだよ!
ジュク(笑)の女番長と肩並べて週刊誌ダネにでもされたら、申し訳なくて生きていけないよ!
あたいのやったことがムダになっちまうじゃないか!」
いじらしい女心
ガラス越しに重ねる手「君の名は」のガラス越しのキスみたいである
そこへ竜巻グループがタクシーで到着
なぜか隠れる飛雄馬www飛雄馬は立ち去りながら、「だが俺はお京さんを愛してあげられない…」
俺はどうやってお京さんの愛に応えればいいんだ、お京さんの愛が俺には重すぎる…
第164回★すべてか!ゼロか!
入院したお京は「…星さん、もう一度会いたい…」
いりびたっている竜巻グループの女どもは隣のベッドで花札勝負である
女どもにからかわれて、お京は飛雄馬の立場を考え、
「来てほしくない…」といじらしく言い換える
その頃、飛雄馬はなぜか沖仲仕になっていた球団からの給料には手をつけず、コレでお京の指の治療費を稼いでいるのだった
意味が不明であるwww
あれ星じゃねえの?などと眺める港湾職員が見ているスポーツ紙によれば、
オールスターのファン投票で飛雄馬が急上昇だとか
ここ3日で1000票獲得したらしい「行方不明で出られないなんてことになったらどうするんだ!」と巨人代表は心配顔
川上は「自分から1週間と言ったのですから、戻ってくるでしょ」
こんな手紙が来ていたのだそんな会話がなされてるとは知らない飛雄馬は、
「俺は案外この仕事に向いてるかもしれないな…」と夕陽を眺めながらそう思うのだった
(でも沖仲仕はこの日までで辞めちゃうらしい)
「あーあ、また夜かあ…」退院しろよwww
そこへ竜巻グループの連中がやってきて、西岡が探し回っているらしいという情報をもたらす
簀巻きにして隅田川に投げ込むと息巻いているらしいとか
「みんなで九州に逃げようよ、ちょっと当てがあるんだ」
飛雄馬は川上に退団願を提出「星、これは本気か?」
「これは今年になってからいただいたお金です」と預金通帳とハンコも出す
退団届が巨大(B4用紙ぐらいある)「金はこれだけでは足りん!」
「えっ」
「この何倍も違約金をもらわねばならん」
「そんなムチャな…」
「金のことを言い出せばそういうことになる…」と川上は退団届を破こうとする
「ま、待ってください、僕の固い決心は…」
「なあ星、君の考え方はすべてかゼロか、極端に偏りすぎてはおらんか?」と川上
「一本勝負ではなく、三本勝負の二本を勝負をとる積み重ねにはならんのか」
「ぼ、僕は持って生まれた気性で…そして今の俺があるんです、惨めな負け犬の…」
川上はオールスターの投票の結果を飛雄馬に見せる
「花形に打たれる前は5位だったのに、3位に上がっている…どういうことなんだ、これは…」
と飛雄馬は驚き、「もしや大リーグ入り号を期待してでは…」
うぬぼれるんじゃない!「ファンは過去の努力を評価し、不屈の闘志を期待しておるんじゃないか!」と言った川上、
「明日の試合にリリーフとして起用する!」
(なぜ3位なのか…)とタクシーで塚田病院に向かいながら飛雄馬は考える
怪しい変装ところが受付でお京の名を出すと看護婦は怯えて院長を呼ぶ
院長に連れられて病室に入ってみると小指が曲がらなくなったお京は慰謝料50万を病院に要求しているのだという
お京、飛雄馬が入ってきたことに気づいて、
ササッ「京子さん、これはよそう」と口元のハイライトをもぎとる飛雄馬
小指が伸びたきり動かないから火がつかないそんなことはないだろう
「見たかい、いいざまだろう」
「すまん、君の小指にはどんなことでもして報いるつもりだ」
「それじゃ商売の邪魔しないでおくれ、こちとらゆすりたかりが商売なんだから…関西に高飛びする50万がね」
「その50万、俺が出す!」と、飛雄馬はさっきの通帳と印鑑を投げ出し、ついでにマンションの鍵も渡す
「家具でも何でも売り払うがいい、なんならマンションごと売っても構わんぜ!」
ヤケクソであるww
「こりゃ面倒がなくていいや、ご好意に甘やかせてもらうよ」と竜巻グループは大喜び
「ただし条件が二つある」と飛雄馬
「俺は今夜オールスターゲームに出場するから帰りは遅くなる、それまでにマンションは片付けておいてもらいたい」
「お安いご用さ、もうひとつは?」
飛雄馬はポケットから沖仲仕の日当を出し、「これで病院の支払いをしてほしい」と言う
「お互い迷惑をかけたが、これで無関係、さよならと思ってほしい」
飛雄馬はハンチングをかぶり外に出る――
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161


