巨人の星(再放送)[第165~166回]|友情のファインプレー&悪夢のオールスター
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第165回★友情のファインプレー
花形モータースのテストコースを見下ろしているのは花形満である
その背後では、花形父がオールスター戦を辞退して渡米出張し、
提携先のデトロイトモータースの無公害自動車を視察して来いと言っている
「僕はまだ引退したわけじゃありません!」
「しかしそうなるのも時間の問題じゃないのかね?」と葉巻をくゆらす花形父
これを見給え
「僕と一緒にオールスターに出場すれば、星君も再起するかもしれない!」
「うぬぼれるのもいい加減にするんだな」
父の指摘によれば、満自身、飛雄馬を打ち込んで以来あからさまにやる気をなくし、打率も下がりっぱなしだという
それはひどいwww
自動車業界はどうしてくれるんだね!
「今こそヤングパワーが望まれている時代はないんだよ」
「それは野球界だって同じです、星君ほどの選手が…」
この会話だと、ヤングパワー=飛雄馬だということになるがwww
「なぜそれをお前がやらなくちゃいけないんだね?」
「そ、それは…彼が僕の恩人だったからです」
ブラックシャドーズでヤンキー化していた満の生き方を変えたのが飛雄馬だったのだという
それでは、と父親は条件を出し、
オールスター期間中に飛雄馬に再起の兆しが見えない場合は、
満は引退して、花形モータースの後継者としての道を歩むということに承諾させる
見え透いた交渉術だが、満は「結構です」と約束してしまう
そしてオールスター戦が開幕する
5回にいたるも冴えないセントラルの試合展開だったが、
セントラル監督の川上は花形(1塁)、左門(ライト)、そして星をリリーフする
珍しい飛雄馬・左門の投球練習
だが、まったく力の出ない飛雄馬の投球を観察した花形、
これは重症だぞ…
(野球そのものに対する情熱を失ったのか、だとすると野球人・花形満の運命もこれまでか…!)
観客席には伴と一徹の姿が見えるが、「川上さんはどういうつもりかのう…」と一徹も浮かぬ顔
飛雄馬は最低の気分のままマウンドで立ち、花形は「何を考えているんだ、星君!」と気が気ではない
対するバッターは南海ノムさん、森のサインは消える魔球
野村とりあえず見送るが、2球目はヘルメット落とし作戦で1塁打
「さらし者じゃよ!」と一徹は吐き捨てるように、「舞台がでかいだけに無様さ加減も余計に目立つ」
森は、次のアルトマンがヘルメットを落としたら取り除いて胸で受け、野村を二塁で刺すと約束する(野村は足が遅いのである)
アルトマン「ふうー、暑いあつい…」
身震いするとホームベース前に水たまりが…
球は消えず、アルトマンは2塁打
足の遅い野村は3塁でストップ
「これがわしの言うたプロよ!」と一徹
「誰かが突破口を開けば、その傷口を押し広げて我も我もとなだれこんでくる…」
このオールスター戦が俺の墓場になりそうだ…と飛雄馬はがっくりするが、川上は飛雄馬を下げない
気をとり直した飛雄馬に森から大リーグボール1号のサイン
しかし花形は「いかん!」
一塁線上のひた走り
球はバットを外れる
暴投になったが…
そんなバカな
間に合うわけないだろwww方角も違うしwww
「1号も錆びついていた…こんな俺を監督さんはなぜ代えないのか」
焦る飛雄馬だったが、次のサインも大リーグボール1号
「ここから見ても精神集中度ゼロじゃ、間違ってもバットに命中する道理はない」と一徹は断言
またも球はバットをそれ、ダッシュした花形がキャッチ
テレビ観戦していた花形父、ため息をついて息子のデトロイト行きを諦める
(やめてくれ花形、申し訳なさすぎて、今の俺にはかえって負担だ…)と飛雄馬
バックは僕らが引き受けた!
第166回★悪夢のオールスター
次は何を投げればいいんだ…
窮地に追い込まれた飛雄馬
大リーグボール1号も投げられんのか!と怒る森
1号だって投げるの大変なんですけどwww
しかたなく直球で勝負することになるが…
左門がファインプレー
バックホームして足の遅い野村をホームで刺す
(実況がいちいち野村に「足の遅い」を付けるのがおかしい)
アルトマン、何をとちくるったのか3塁を回ってしまい、
応援に入った花形と3塁長嶋に挟まれる
ロートル2人は顔を見合わせて苦笑い
「よく守ってくれた…」と胸をなで下ろす伴だったが、
「守った? 彼らは突きつけたのだ、だらしのないライバルに!」と一徹
さて帰るか…
ベンチに戻った飛雄馬、川上に交代させてくれと懇願
「お前に言われんでも交代するよ」
しかし第2戦の大阪には連れて行くという
「もっとどん底に叩き込んでやるよ!」
「しょせん俺は巨人の星ではなかった…」
「そういう了見なら、最初からその背番号16を着けてほしくなかったな」
ショックを受けた飛雄馬、今度は花形たちに礼を言いに行く
「君に礼を言われる筋合いはない」とにべもない花形
「いやしかし、甲子園の時のようなハッスルプレイだったから…」
「ほう、君は甲子園を郷愁にしてしまったのか」
そこへ川上が割って入り、「おい花形、いつまでスランプに甘えた男の相手などしとるんだ!」
(´・ω・`)
「甲子園魂を見せてやる!」とヒットを出した花形の姿に、
「強か男ですばい、花形君は…」と左門がもらすと、
「左門さんにも大地に根の生えた強さがある」と飛雄馬はフォロー
「それも近頃だいぶ怪しいですたい」と左門は自嘲し、
「わしのハッスルプレーは“あること”を忘れるためのものですたい」
寝ては夢醒めてはうつつ幻の、まるで雲ば踏むごとある毎日ですたい…
「そ、それはお京さんのことか!」と飛雄馬は驚き、「いかん! 彼女への恋はなかったことにしたほうがいい!」
彼女の現実の姿を教えよう!と病院をゆすっているお京のことを飛雄馬は告げ口する
試合中だっつーのに何を長話してるんだかwww
「信じられないなら帰りに一緒にマンションへ来てくれ!」
そして時間は一挙に試合後に
タクシーでクラウンマンションに向かう飛雄馬と左門
…って、その後の飛雄馬の投球はどうなったんだwww
途中、左門はまたしてもお京さん似の女を見かけてタクシーを止めさせる
こないだから同じ女じゃねーのww
「左門さん、その幻ももうすぐ消えてなくなるだろう」と飛雄馬は憐れむように言い、
(俺の部屋は竜巻グループに荒らされて全財産を持ち去られているはず…)
(意気地のないことだが、なにやら地獄に連れていかれるような気になってきた…)と左門もドキドキ
しかし部屋に着くと、ドアに挟まれた封筒に鍵が入っていた
飛雄馬の予想
これはwww単に荒らされるだけじゃんwww
「左門さん、何を見ても驚かんでください」と電気をつけると、
瀟洒な文化生活である
星さん、京子は失敗しました 星さんの全財産をいただき、精々悪ぶることで、 いいえ、事実京子のもつ悪の芽を強調することで、 すっぱり見捨てられ、 身のほど知らずの恋を諦めようとしたのです でも、やっぱりいい子ぶっちゃう せめていい子ぶったまま星さんの前から消え去ることを 悪名高き女番長の初恋のエンドマークにさせて そしてどんなに京子が堕落してしまっても、 こんな素晴らしい男性を一度は命をかけて愛したのだと誇れるように、 「巨人の星」星飛雄馬であってください オネガイ 京子 |
「決定的だっ…これはっ…!」と飛雄馬は蒼白になる
(川上監督が、花形が、左門が、伴が、もう一度俺に立てと言う
そしてこのオネガイの4字にこめられたお京さんの愛っ…!)
「どげんしたとですか、星君」のんびりしている左門に向かって、
飛雄馬は「左門さんは女性に関する選球眼も確かだった…」と慨嘆する
「そげん言われると嬉しか!」素直に喜ぶ人のいい左門である
「クセ球を敬遠するようじゃ、一流の打者じゃなかとです」
そして飛雄馬の顔を見て、「星君も久々に何か燃えてるたい!」
(何を根拠に燃えるのかゼロだが…)と飛雄馬は自嘲しながらも、
夏の夜の嵐よ、もっと降れ触れ、もっと荒れろ!と念じるのだった
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161