美しい隣人[最終回]|謎すぎて消化不良
| 2011年1月11日 - 2011年3月 火曜22:00 - 22:54(54分) 制作局:関西テレビ、MMJ 脚本:神山由美子 音楽:池頼広 プロデューサー:豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一(MMJ)、浅井千瑞(MMJ) 演出:今井和久、小松隆志、星野和成 ポスター・PRスポット撮影:蜷川実花 主題歌:東方神起「Why? (Keep Your Head Down)」 * cast マイヤー沙希 - 仲間由紀恵 矢野絵里子 - 檀れい 矢野慎二 - 渡部篤郎 矢野 駿 - 青山和也 矢野敏郎 - 左右田一平 矢野美津子 - 草笛光子 相田真由美 - 三浦理恵子 相田和史 - 森山栄治 相田未央 - 谷花音 関 加奈 - 鈴木砂羽 関 彰宏 - 小林正寛 筧 雅彦 - 高知東生 真下亜美 - 藤井美菜 松井理生 - 南圭介 広瀬浩太 - 青山ハル 中牟田 肇 - 武野功雄 |

沙希が本当の母親は自分だと駿に思い込ませていたことを知った絵里子は、怒りを抑えきれず、姿を消した沙希の居所を探し回る。しかし、雅彦も、沙希の行方はわからないと言う。以前のような朗らかさも消え、何かに取り憑かれたかのように沙希を探し続ける絵里子に、真由美らは異様さを感じる。ついに、心労で倒れてしまう絵里子。その代わりにと、理生が慎二に、駿の面倒を見ることをかって出るが…。
駿君が仲間由紀恵に手なずけられていることを知った檀れいは、
まず高知東生のもとへ向かうのだが、
仲間を悪しざまに罵るかに見えた高知はなぜか遠い目をして、
「彼女はひどく傷つきやすい女なんです…」などととぼけたことを言っている。
このあたりから、仲間の存在はなぜかぼんやりしたものになっていく。
ドラマは多くの謎を残して終わった。
仲間が死んだのかどうかすらあやふやだし、
檀にDVDを送ってよこしたのが誰かも不明である。
ラストシーンは、深夜、檀にかかってきた仲間の電話である。
仲間の最後の台詞は何なのかをめぐっていろいろな説があるようだが、
「よかった…!」という檀の台詞を模したのではないかと思われた。
(駿君が見つかったときにテレビのマイクが捉えた台詞)
この電話は本当にあったことなのか、仲間の夢だったのか。
夢だというなら、そもそも、
家族が眠る深夜に檀がベッドを抜けだしたこと自体が夢だったのではないか。
檀はわざわざ寝巻からラメ入りのカーディガンなどに着替えていたが、
隣家での仲間との対決、あれはいったい本当にあったことなのか。
対決が夢だったとしたら、仲間が首にナイフを当てて窓から落ちたにもかかわらず、
檀が雇った探偵が、仲間の行方がわからなかったなどと報告した理由がわかる。
(死んだり負傷したのであれば、行方がわからないということはない)
その場合、DVDを送ってきたのも探偵なのだろうということになる。
檀を最後に救う人となると確信していた青山和也は、
単に仲間が「好きだった」ということがわかり、ひどく拍子抜けだった。
母性を軽蔑していた青山はなぜ仲間に惹かれたのだろうか。
マイヤーという突飛な変名は何を意味していたのだろうか。
探偵がもたらした情報によれば、
仲間と檀は鏡に映したようにそっくりな経歴であった。
例の大鏡は、二人が鏡写しの存在であり、
それが割れたときに何らかの均衡が崩れたことを意味している。
そもそもマイヤーという人間が本当に存在したのかどうか。
檀の心の中だけの存在だったという説も否定できない。
檀のもとに届いたDVDには、
亡児がわが子でないことを知って安堵する檀の姿がニュース映像として残されていた。
これを仲間が見たことが、その行動の動機であったとされている。
仲間の息子ハヤト君はなぜ水に入ったのか、
そこにホタルの会の活動がかかわっていたのではないかという想像は裏切られた。
公園の大木の枝で駿君と池を見下ろしていた青山和也が、
ハヤト君が溺れていくところを目撃していたのではないかというのも、
邪推に終わってしまった。
大阪のOL藤井美菜の存在も謎である。
単なる悪意ある女に過ぎなかったのか。
おそらくすべての謎に整合性をもたせることはできないのではないかと思われる。
あっぱれとも言えるが、消化不良には、やはり、ならざるを得ない。

☆他の回の「美しい隣人」
第9回|大鏡が割れた
第8回|決戦はミスリード?
第7回|絞りこまれたシーン
第6回|今季の最優秀演技は仲間由紀恵
第5回|渡部篤郎は本当に浮気をしているのか
第4回|情報を絞って緊張感を高める
第3回|仲間由紀恵の息をのむ美しさ
第2回|仲間由紀恵は母親ではないだろう
第1回|当分様子見の予感
最上の命医[最終回]|動画サイトで見たよ
| 2011年1月10日 - 3月(10回) 月曜日22:00 - 22:54(54分) 制作局 テレビ東京、東宝 脚本 - 中園健司、岩村匡子 音楽 - 遠藤浩二 演出 - 麻生学、鈴木浩介、木村ひさし チーフプロデューサー - 岡部紳二(テレビ東京) プロデューサー - 中川順平・浅野太(テレビ東京)、佐藤毅・仁平知世(東宝)、森清和夫 制作 - テレビ東京、東宝 オープニングテーマ - HI LOCKATION MARKETS「ライフラリズム」(ワーナーミュージック・ジャパン) エンディングテーマ - レミオロメン「Your Song」(ORS-LLP) * cast 西條命 - 斎藤工 瀬名マリア - 比嘉愛未 桐生危 - 池内博之 桐生奠 - 陣内孝則 真中有紀 - 板谷由夏 前田泉 - 北川弘美 神道護 - 泉谷しげる 平聖盛 - 品川徹 野口英敏 - 斉藤洋介 坂本流馬 - 入江雅人 不知火大輝 - 渡邉紘平 山田翼 - 山根和馬 沢木蘭 - 鈴木ちなみ 高島雅 - 紺野千春 *ゲスト 菅野千恵理 - 芳本美代子 菅野尋道 - おかやまはじめ 菅野千尋 - 嘉数一星 灘麟太郎 - 小林海人 |

富山で小児外科医として働く瀬名から手術の依頼。患者は12歳の男児・菅野千尋。転移の可能性もある悪性度の高い腫瘍・神経芽腫という小児癌に侵されていた。手の施しようのない癌に蝕まれている命は、限りなく低い可能性しか残されていない自分の治療より、目の前の命を救いたいと話し、腹腔鏡手術SILSに挑戦しようとする。自らの生命を削るような命のオペに、猛反対する危や真中ら小児外科の面々だったが、なぜか奠だけは命の執刀を許可する。命と小児外科潰しと思った危たちは助手を相次いで拒否。命のオペに協力する小児外科医は誰もいなくなり…。
最終回、しかたないから動画サイトで見ましたよ。
月曜段階は福島の状況が緊迫したままだと思ったが、さすがテレ東。
いちばん早く通常放送に踏み切ったのではないか。
しかしまあ、これは見なくても大体いいようなものであった。
比嘉愛未が登場するのだが、斉藤工には会わずに富山に帰る、
という思わせぶりな展開で、ツーショットもないから別撮りなんじゃないかと思う。
これまで一貫して冷静だった斉藤は
最終回において急に涙もろくなり、二度も声をつまらせる。
院長の陣内孝則は急に良い人になるという最終回モードで、
北川弘美とヨリを戻してしまう。
「あなたはこれから結婚とか武器にしなきゃいけないのに…」という北川を、
「俺が実力でそれをできないと思っているのか」と抱き寄せる陣内。
これはなかなかの名台詞ならん。
メインのシリツはチヒロ君なのだが、開始と同時にドラマは終わる。
どちらかというと備品室で麻酔もなしに、
サブキャラのリンタロー君の心嚢から血を抜くという荒業が見ものだった。
シリツを拒否していたチヒロ君が医者になりたいとつぶやくことで、
「無限の樹形図」のテーマがもう一度リフレインするという仕組みになっている。
さて、斉藤工はさわやかな天才ということで、
前作「クロヒョウ」のダーティなイメージをうまく払拭できたのではないか。
最終回では斉藤が自らの裸の胸を指でなぞるシーンがあり、
視聴者サービスではないかと思われた。
比嘉ちゃんが途中でいなくなったのは実に残念だった。
急にお鉢が回ってきた感の強い板谷由夏は、
残念ながら、やはり柄ではなかったように思う。

☆他の回の「最上の命医」
第9回|最終回、放映したの!?
第8回|中島丈雄の話は一話で十分
第7回|愛人女優くらべ
第6回|外科医のセックスとは
第5回|最上の命医がシリツに失敗しない理由
第4回|良質のドキドキハラハラ
第3回|ジュニアアイドルのワガママ
第2回|人殺しも困る
第1回|ここでも運動神経が光る斉藤工
刑事の現場(再放送)[第2回 運び屋を追え]|2事件並行はちょっと無理?
| (初回)2008年3月1日~3月29日 21:00 - 21:58 制作局 NHK総合テレビ名古屋放送局 作:尾西兼一・三上幸四郎 チーフプロデューサー:家喜正男 演出…柳川強 土井祥平 制作統括…家喜正男 音楽担当:coba 主題歌:大橋卓弥「ありがとう」(fromスキマスイッチ) 番組公式ウェブサイト * cast 伊勢崎彰一:寺尾聰(叩き上げの刑事課捜査一係係長) 加藤啓吾:森山未來(東和警察署に赴任した新人刑事) 野下浩美:石倉三郎(刑事課捜査二係係長) 瀬戸山瑞穂:池脇千鶴(刑事課捜査二係刑事) 古川良介:忍成修吾 (啓吾と同期の刑事) 岸田渉:浜田学(刑事課捜査一係主任) 木島昭太:三浦アキフミ(刑事課鑑識係) 矢代千夏:中山恵(女性警官) 大島:苅谷俊介(駐在所のベテラン巡査) 真山:櫻木健一(愛知県警本部の刑事) 守本真二:宇崎竜童(刑事課鑑識係主任) 桐島奈津子:真野響子(東和警察署・副署長) * ゲスト 村田雄浩 葉月里緒奈 |

啓吾は瑞穂とともに覚醒剤の運び屋を張り込むことになる。対象の曽根真里子は平凡な毎日を送る専業主婦であったが、「平凡な人間などいない」と瑞穂にたしなめられる。一方、伊勢崎は啓吾が殉職したかつての同僚・加藤誠の息子と知り、戸惑っていた。伊勢崎には彼を救えなかったという大きな後悔があった。そんな中、啓吾は覚醒剤の受け渡し現場で真理子を取り逃がす大失態を犯す。
久しぶりに見る葉月里緒奈。
スーパーで見かけたら絶対人目をひくにちがいない、
相変わらずのいい女ぶりであるが、
さすがに痩せぎす過ぎるのではなかろうか。
さて二つの事件が並行して描かれるが、互いに関係はなく、
親子愛といったようなテーマでつなげようという趣向である。
同じ狙いで、殉職した父親や母親に対する森山未来の思いや、
それを聞いてジーンとする池脇千鶴などのシーンがある。
まず、忍成修吾担当の主婦殺人事件のサブストーリー。
この犯人は高校生の息子で、妻を殺したと自首した父親は息子を庇っていた。
寺尾はわざとその父親の思いを引き出す取り調べをしてみせ、
それを息子に見せて改悛の情を引き出す。
父親の言葉に思わず罪を認めた息子だったが、
そもそもこやつは自分が母親の喉をかき切ったにも関わらず、
殺害現場に何食わぬ顔で現れて
「何かあったんですか?」などと白々しい演技をしていたのだから、
たとえそれが父親の指示だったとしても、たいしたタマであるには違いない。
メインは葉月里緒奈演じる主婦が覚醒剤の運び屋をやってるという事件。
音大出身で知的レベルも高そうな夫婦なのだが、葉月には万引き癖があった。
この時点でちょっとずっこけるのだが、
万引きを主婦仲間に見つかり、
他言されたくないばかりに覚せい剤の運び屋をすることになったという。
音楽家になるとばかり思っていた夫が、こともあろうに実家の瓦屋を継ぐことになり、
見知らぬ土地で生活を始めることになって知人もいない、
しかも夫の商売は必ずしも順調ではないのか、
決算時期には苛々した夫がうるさいと怒鳴るので、
とうとう好きなピアノを弾くのをやめてしまった…
というような事情が駆け足で語られるのだが、あまり納得できる感じではない。
ドラマとしては「張り込み」のリアルな描写と上記のサブストーリーに時間をとられ、
突っ込み不足だったように思う。
サブストーリーのほうも上記のごとくちょっと浅いので、
どうも二つの事件を並行して描くということ自体に無理があったような。
全4話だからしかたないのかもしれないが、演技も演出も良い感じなので、残念である。

☆他の回の「刑事の現場」
第2回 48時間の壁|原田芳雄の手ごわい容疑者
第1回 苦い逮捕|ハードボイルドにしびれる