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悪いこと(再放送)|12年前のドラマだが、拾いものだった

1998年8月21日放送
企画:清水賢治、石原隆
プロデュース:森谷雄(共同テレビ)
脚本:鈴木勝秀(止まる)、落合正幸(閉ざす)、高山直也(言いません)、小川智子(汚す)
演出:落合正幸(止まる・汚す)、鈴木雅之(閉ざす)、土方政人(言いません)
原作:多島斗志之『言いません』(「少年たちのおだやかな日々」所収)
音楽:蓜島邦明
技術協力:バスク
美術協力:フジアール
製作:フジテレビ、共同テレビ

* cast
止まる:片平なぎさ、山崎一、あめくみちこ、須永慶
閉ざす:三田村邦彦、原千晶、清水章吾、はしのえみ、飛田恵里、斉藤暁
言いません:石田えり、高橋一生、小橋めぐみ、
汚す:河合美智子、杉本哲太、井田州彦
案内人 西村雅彦
テラー:ハインツ・W・クールマン

テレビドラマに夢中!-悪いこと

BSの再放送で、12年も前のオムニバスドラマである。
企画したのは落合正幸という人で、これは「世にも奇妙な物語」の演出家。
案内人はタモリならぬ西村雅彦で、それと別に「テラー」と称する外人が出てくるが、
こういった趣向は全然不要だと思う。
「世にも奇妙な…」はどちらかというと怪談話っぽいし、中学生向きになってしまったので、
再度、大人向きの「奇妙な味」をやってみたかったのではないか。

「止まる」は、見慣れた片平なぎさながら、だんだん怖くなる趣向である。
夫の睡眠中無呼吸症候群を心配する妻を描いて、
事件は何も起こらないのだが、
最後に妻がふと夫の顔に濡れたガーゼをかぶせてみる、というのが怖い。
殺す気などはなく、ただかぶせては、夫の苦しむ息を聞いて外してみる、
というのを繰り返すのである。
テレビドラマに夢中!-悪いこと「止まる」

次の「閉ざす」は懐かしい三田村邦彦。
空いているトイレを探して女子トイレから出られなくなる話。
ま、これは新味のないストーリーである。
テレビドラマに夢中!-悪いこと「閉ざす」

「言いません」は石田えりが、息子の同級生に不倫現場を見られてしまい、
誰にも言わないと言っているのに追いつめてしまう話。
テレビドラマに夢中!-悪いこと「言いません」

最後の「汚す」は、これぞ奇妙な味という感じで、
やっぱり懐かしい河合美智子である。
団地で、隣の男の洗濯竿がこちらにはみ出してシーツを汚してしまう。
注意しても繰り返されるので、
頭に来た河合美智子は手を伸ばして男の洗濯物に泥をなすりつけてしまうが、
それを男に目撃されてしまう。
男は次の日の河合美智子の頬に泥を塗りつけ、
顔を汚されることの恍惚が、この二人のゲームとなってしまう話である。
テレビドラマに夢中!-悪いこと「汚す」
こう書くとコメディみたいだが、演出はホラーで進む。
杉本哲太が途中からハアハア言いすぎてしまうが、
これはなかなか面白かった。

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今週の追加エントリー☆ [10月第2週]

Mの悲劇[第3~4回]|ダレ場だ~

2005年1月16日-3月20日
21:00~21:54
TBS
脚本:橋本裕志
プロデューサー:伊佐野英樹・瀬戸口克陽
音楽:菅野祐悟
演出:土井裕泰・石井康晴・山室大輔

* cast
安藤衛:稲垣吾郎
相原美沙:長谷川京子
久保明:佐々木蔵之介
島谷有紀:岡本綾
中西瞳:吉岡美穂
相原亘:柏原収史
安藤愛子:浅見れいな
大川刑事:佐藤二朗
薮本:渡辺卓
尾崎雄介:大西滝次郎
下柳晃一:成宮寛貴
安藤礼子:吉行和子
高山真治:井澤健
島谷龍太郎:伊武雅刀

$テレビドラマに夢中!-Mの悲劇

3:美沙は「自分がしたことを思い出してください」、唯一の親友・明は「知らないうちに誰かを傷つけているのかもしれない」と言う。病院から礼子の手術費用が200万かかると知らされ、衛はますます必死に。一方、美沙の部屋を訪れた瞳は札束を見つけ衛に返すように迫るが、美沙が言うには、1年前、デビュー間近の亘が衛をチンピラから助けた直後に刺されて死んだのだという。偶然再会した衛は何も覚えておらず、「自分の身は自分で守るしかない」と言い切ったことを許せない美沙だった。美沙は衛の目の前でベンジンをかけて金を燃やしてしまう…
2:衛は、一周忌という美沙の言葉から「ミュージシャン入水自殺」という1年前の新聞記事を発見する。美沙は瞳を使って衛から部屋の鍵を盗み出して中に入ると、潰した婚約指輪を置いていく。美沙の胸についていたバッジからライブハウス「ブラックバード」にたどり着いた衛は、亘が傷害事件を起こし、少年院にいた過去がバレてデビュー中止になったことを知らされる。1年2ヶ月前、チンピラに絡まれたところを亘に助けてもらったこと。お礼をするために連絡先を書いてもらったこと。その紙をなくしてしまったこと。記憶を取り戻した衛に、あなたが裁判で亘の無実を証明する唯一の証人だったのだ、今ではあなたが私の生きる理由ですと冷たく微笑む美沙だった。


とりあえず、ハセキョーがなんでこんなことをしてるのかを
説明する3・4話なのだった。
逆恨みもいいとこで、とても感情移入できるようなものではないので、
このへんは、怪物にロックオンされてしまったホラー的恐怖を頼りに見るが、
あんまり怖くないのでちょっと興ざめ、
泣くべきシーン(ウェディグドレスを見つけるところ)で
涙すら流せないハセキョーの芝居下手もあって、すっかりダレ場に。
3話の終わり、六本木の公園入口で、
1000万円にベンジンをかけて燃やしてしまうシーンは、
衛がもっと大きく絶望して、たとえば発狂してしまうような演出がほしかった。
吾郎ちゃんじゃ、それもダメかなー。
衛はもうずっと呆然としているばかりなので、ちょっと飽きてきた。
予告篇によれば、まだしばらく続くらしい。
記憶を取り戻すシーンも、もう少し劇的にできたのではないか。
そもそも、平和な人生を送ってきた衛なのだから、
チンピラに絡まれてこっぴどく殴られた経験を
すっからかんと忘れているのはちょっと不自然に過ぎる。
何にしても、次の巻から後半になるので、早く次の展開に移ってほしい。

美沙が瞳に話した内容と、衛が突き止めた事実がビミョーに違うのは、
何かの伏線になっているのかな…?

★他の日の「Mの悲劇」
第1~2回|主役ふたりはいまひとつだけど…(2010-10-03)

Mの悲劇 DVD-BOX/稲垣吾郎,長谷川京子,佐々木蔵之介

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