工藤氏の解説も、衣笠氏の解説も、好きです。選手に対する愛情にもあふれていてやさしいですし、技術面、心理面の話もバランスよく語ってくれますし。この3連戦もテレビ観戦しながらとってメモはびっしり。ですが、ちょっと割愛。
日の長いこの季節ならではの、夕焼け時刻のスタジアム背景に広がる空の美しさ。その空にまみれて飛んでいくホームランボールの飛球の美しさ。スタジアムの天然芝の美しさ。それに負けじと、でしょうか。土の整備の仕方がまるで日本庭園の枯山水を彷彿させる、波をイメージしたかのようなトンボによる軌跡の美しさ。そして、カープの若い選手達の表情の美しさときたらありません。カープが強い赤ヘル軍団として復活する日の到来を望むばかり。スタジアムの美しさも選手の美しさにも、もっともっと磨きがかかるに違いありません。観る側を釘付けにしてほしい。
G×C @マツダスタジアム
6/26 BS朝日 中山アナ、解説:工藤公康
6/27 BS朝日 中山アナ、解説:工藤公康
6/28 BSTBS 初田アナ、解説:衣笠祥雄
3戦目は延長戦に突入。10回裏、ジャイアンツは1点ビハインド。ワンアウトランナー2塁。打席に坂本選手。2ボール1ストライクからの4球目、バーネット投手の内角への球をファウル。自打球となって右ひざ近辺を直撃。坂本選手の痛みをこらえる顔をテレビカメラは捉えます。ここで小早川氏。
「積極的にバッティング、坂本いってますので、これもちょっと挟んでシュート気味なんですね。スプリットに近いボールですから。今のを見逃してればですね、坂本はぐっと楽になってたんですけど、打ちにいってファウルにしましたんでね。おそらく見逃せばボールでしたから」
5球目はアウトコース低めの際どいボール。
「勝負にいったボールですよ。バッテリーはストライクっていうふうにですね、とってほしかったなという。これ、ベストボールに近かったボールですね。明らかに今、インサイド、今(=4球目)のシュートが頭にありましたよね。坂本は外のボールに対して腰を引いてスイングしにいってましたので」
6球目、アウトコース高めのボール気味を、坂本選手はセンター前へ運びます。
「カットボールでしょう、スライダーというか。それが高めにきましたので、なんとかバットに当たりました。インサイドをですね、自打球当たったボールをマークしながら、高めにきましたので、なんとかボールを当てる事ができましたよね」
このヒットでセカンドランナーは生還。ジャイアンツは同点に追いつきました。この回は終わったところで、小早川氏。
「ホントによくこう、粘ったというかですね、自打球が一球ありましてね、私、かなり痛かったと思うんですよ。でも、その痛さをぐっとこらえましてね、イヤな流れにするのがイヤだったんでしょう、ホントにまあ、素早く打席に戻ってですね、よくくらいついてくれました」
ボール球に手を出してしまいストライクカウントが増えてしまっただけでなく、自打球を受けてしまった。そして、その球の残像のせいで腰が引けてしまった。という、坂本選手にとってはよくない姿が見られたわけです。けれども、「痛さをぐっとこらえて素早く打席に戻った」という坂本選手のとった行動。これが「イヤな流れ」をはねのけて切り替えることができた。だから、腰が引けても際どいコースがボール判定され、そして、タイムリーヒットにつながった。という小早川氏による、3球の間に見られたお話でした。
痛がり方、こらえ方、その時の打席の外し方、トレーナーにスプレーをしてもらうタイミング、などなど、自打球を受けた選手のしぐさはさまざま。このとき反応をじっくりと観察して、小早川氏のように、次の動きや流れにつなげて考えてみるという観戦も奥深そうです。
その際に気をつけておきたいのは、普段からの痛みに対する選手達それぞれの表現。たとえば、ジャイアンツでいうなら、すぐに痛がりオーバー気味にも見えるぐらい表情に出すような高橋由伸選手もいれば、何食わぬ顔をしてすぐに打席に戻り、ときには相手投手を気遣うしぐさを見せる小笠原選手もいます。選手それぞれの標準値表現をまずは知っておき、そこを起点にした幅の振れ方で判断する必要があります。わざと痛がったり、当たったそぶりを見せるような選手が、最近ずいぶん減少傾向、絶滅危機にある事態は残念。演技派の出現が待ち遠しい。
G×Ys @東京ドーム(1戦目のみ長野オリンピックスタジアム)
6/22 BS日テレ 田辺アナ、解説:水野雄仁
6/23 NHK 竹林アナ、解説:梨田昌孝
6/24 NHKBS 冨坂アナ、解説:小早川毅彦
「積極的にバッティング、坂本いってますので、これもちょっと挟んでシュート気味なんですね。スプリットに近いボールですから。今のを見逃してればですね、坂本はぐっと楽になってたんですけど、打ちにいってファウルにしましたんでね。おそらく見逃せばボールでしたから」
5球目はアウトコース低めの際どいボール。
「勝負にいったボールですよ。バッテリーはストライクっていうふうにですね、とってほしかったなという。これ、ベストボールに近かったボールですね。明らかに今、インサイド、今(=4球目)のシュートが頭にありましたよね。坂本は外のボールに対して腰を引いてスイングしにいってましたので」
6球目、アウトコース高めのボール気味を、坂本選手はセンター前へ運びます。
「カットボールでしょう、スライダーというか。それが高めにきましたので、なんとかバットに当たりました。インサイドをですね、自打球当たったボールをマークしながら、高めにきましたので、なんとかボールを当てる事ができましたよね」
このヒットでセカンドランナーは生還。ジャイアンツは同点に追いつきました。この回は終わったところで、小早川氏。
「ホントによくこう、粘ったというかですね、自打球が一球ありましてね、私、かなり痛かったと思うんですよ。でも、その痛さをぐっとこらえましてね、イヤな流れにするのがイヤだったんでしょう、ホントにまあ、素早く打席に戻ってですね、よくくらいついてくれました」
ボール球に手を出してしまいストライクカウントが増えてしまっただけでなく、自打球を受けてしまった。そして、その球の残像のせいで腰が引けてしまった。という、坂本選手にとってはよくない姿が見られたわけです。けれども、「痛さをぐっとこらえて素早く打席に戻った」という坂本選手のとった行動。これが「イヤな流れ」をはねのけて切り替えることができた。だから、腰が引けても際どいコースがボール判定され、そして、タイムリーヒットにつながった。という小早川氏による、3球の間に見られたお話でした。
痛がり方、こらえ方、その時の打席の外し方、トレーナーにスプレーをしてもらうタイミング、などなど、自打球を受けた選手のしぐさはさまざま。このとき反応をじっくりと観察して、小早川氏のように、次の動きや流れにつなげて考えてみるという観戦も奥深そうです。
その際に気をつけておきたいのは、普段からの痛みに対する選手達それぞれの表現。たとえば、ジャイアンツでいうなら、すぐに痛がりオーバー気味にも見えるぐらい表情に出すような高橋由伸選手もいれば、何食わぬ顔をしてすぐに打席に戻り、ときには相手投手を気遣うしぐさを見せる小笠原選手もいます。選手それぞれの標準値表現をまずは知っておき、そこを起点にした幅の振れ方で判断する必要があります。わざと痛がったり、当たったそぶりを見せるような選手が、最近ずいぶん減少傾向、絶滅危機にある事態は残念。演技派の出現が待ち遠しい。
G×Ys @東京ドーム(1戦目のみ長野オリンピックスタジアム)
6/22 BS日テレ 田辺アナ、解説:水野雄仁
6/23 NHK 竹林アナ、解説:梨田昌孝
6/24 NHKBS 冨坂アナ、解説:小早川毅彦
1戦目の6回表、ツーアウト1塁。中村選手が内海投手からセンター前にヒットを打ちました。1塁ランナー・松井選手は一気に3塁ベースまで走ります。打球を捕ったセンターの長野選手は三塁の村田選手へと送球。タイミング的にもコース的にもアウトに見えましたが、ジャッジはセーフ。ここで、こんな会話がありました。
アナウンサー「よく走りましたね、水野さん」
水野「ええ。もう、行くって決めて。タイミング的にはアウトでしたけど、最後ちょっと送球でワンバンになったぶん、村田が(グラブを)引いたところで捕ってしまうんで、タッチがどうしても送れるんですね、ワンバウンドする球っていうのは。(グラブを)引いた状態で捕ってしまうんで、それから下にグローブを落とすっていうのは、非常にタッチが遅れるんですね」
ノーバウンド送球よりも、ワンバウンド送球の方が、速くなることは知られています。ファーストへの送球や、バックホームの際に、ワンバウンド
がよく見られるのはそのせい。ところが、野球のプレイとしては、送球が到達した後に走者にタッチをするという行為が必要となるケースがあります。送球だけでフォースプレイにはならず、タッチして初めて一連のプレイが完結する、というケース。この場合、送球を受けた選手がタッチをする時間も加わることになります。ですから、送球時間+タッチ時間という、トータルの時間の短さで走者の足と勝負しなければなりません。
すると、ワンバウンド送球することによって、いくら時間が短縮できたとしても、タッチに長い時間を要してしまうようでは、意味がない。言い換えれば、タッチするのに時間がかかってしまうのであれば、ワンバウンド送球しないほうがいいことになります。ランナーの状況次第で、送球時間+タッチ時間のトータルで考えて、ワンバウンド送球がいいのか、ノーバウンド送球がいいのか、選択すべきだといえます。
ワンバウンド送球のほうがノーバウンド送球よりもすごい、と手放しで歓迎したり称賛するのは間違い。ワンバウンド送球のほうがランナーを刺せる可能性が高いとは、一概には言えないからです。投げる側の立場では速いけれども、受ける側の立場としてはそうとは限らないという事実を、水野氏は教えてくれたのでした。
あるひとつのプレイや現象を、味方チームと相手チームという立場からみると、有利・不利、ラッキー・アンラッキーといったように逆に捉えられることは理解できます。けれども、同じチームという立場であっても、送球する側と捕球する側という立場の違いによって、逆に捉えられる現象があるとは。
初戦の球場、長野オリンピックスタジアムは南アルプスの山々に囲まれ自然豊か。中盤以降はその存在が現象していったように見られましたが、前半から中盤にかけては、小さな白い虫の団体乱舞がそこかしこで見られました。マウンドでも、打席でも、ベンチでも。ドーム球場では決して見られない光景。白い虫たちを手で払うしぐさは、内海投手も赤川投手も見せていました。テレビでも明らかに分かるほどでしたけれども、実際はテレビ画面以上に大量の虫たちが選手達にまとわりついていたことと思います。まとわりつくという触感としてだけでなく、ブーンという音としても、集中力をそぎにかかってきていたのではないでしょうか。
この団体乱舞は、チームという立場に関係なく、送球側、捕球側に関係なく、気になるイヤな自然現象として容赦なく両チームに襲いかかっていた。そんな平等に負の影響を及ぼすという現象下での、貴重な試合だったといえます。
G×Ys @東京ドーム(1戦目のみ長野オリンピックスタジアム)
6/22 BS日テレ 田辺アナ、解説:水野雄仁
6/23 NHK 竹林アナ、解説:梨田昌孝
6/24 NHKBS 冨坂アナ、解説:小早川毅彦
アナウンサー「よく走りましたね、水野さん」
水野「ええ。もう、行くって決めて。タイミング的にはアウトでしたけど、最後ちょっと送球でワンバンになったぶん、村田が(グラブを)引いたところで捕ってしまうんで、タッチがどうしても送れるんですね、ワンバウンドする球っていうのは。(グラブを)引いた状態で捕ってしまうんで、それから下にグローブを落とすっていうのは、非常にタッチが遅れるんですね」
ノーバウンド送球よりも、ワンバウンド送球の方が、速くなることは知られています。ファーストへの送球や、バックホームの際に、ワンバウンド
がよく見られるのはそのせい。ところが、野球のプレイとしては、送球が到達した後に走者にタッチをするという行為が必要となるケースがあります。送球だけでフォースプレイにはならず、タッチして初めて一連のプレイが完結する、というケース。この場合、送球を受けた選手がタッチをする時間も加わることになります。ですから、送球時間+タッチ時間という、トータルの時間の短さで走者の足と勝負しなければなりません。
すると、ワンバウンド送球することによって、いくら時間が短縮できたとしても、タッチに長い時間を要してしまうようでは、意味がない。言い換えれば、タッチするのに時間がかかってしまうのであれば、ワンバウンド送球しないほうがいいことになります。ランナーの状況次第で、送球時間+タッチ時間のトータルで考えて、ワンバウンド送球がいいのか、ノーバウンド送球がいいのか、選択すべきだといえます。
ワンバウンド送球のほうがノーバウンド送球よりもすごい、と手放しで歓迎したり称賛するのは間違い。ワンバウンド送球のほうがランナーを刺せる可能性が高いとは、一概には言えないからです。投げる側の立場では速いけれども、受ける側の立場としてはそうとは限らないという事実を、水野氏は教えてくれたのでした。
あるひとつのプレイや現象を、味方チームと相手チームという立場からみると、有利・不利、ラッキー・アンラッキーといったように逆に捉えられることは理解できます。けれども、同じチームという立場であっても、送球する側と捕球する側という立場の違いによって、逆に捉えられる現象があるとは。
初戦の球場、長野オリンピックスタジアムは南アルプスの山々に囲まれ自然豊か。中盤以降はその存在が現象していったように見られましたが、前半から中盤にかけては、小さな白い虫の団体乱舞がそこかしこで見られました。マウンドでも、打席でも、ベンチでも。ドーム球場では決して見られない光景。白い虫たちを手で払うしぐさは、内海投手も赤川投手も見せていました。テレビでも明らかに分かるほどでしたけれども、実際はテレビ画面以上に大量の虫たちが選手達にまとわりついていたことと思います。まとわりつくという触感としてだけでなく、ブーンという音としても、集中力をそぎにかかってきていたのではないでしょうか。
この団体乱舞は、チームという立場に関係なく、送球側、捕球側に関係なく、気になるイヤな自然現象として容赦なく両チームに襲いかかっていた。そんな平等に負の影響を及ぼすという現象下での、貴重な試合だったといえます。
G×Ys @東京ドーム(1戦目のみ長野オリンピックスタジアム)
6/22 BS日テレ 田辺アナ、解説:水野雄仁
6/23 NHK 竹林アナ、解説:梨田昌孝
6/24 NHKBS 冨坂アナ、解説:小早川毅彦







