テレビで楽しむプロ野球 -10ページ目

テレビで楽しむプロ野球

テレビで野球観戦し続けることウン10年のプロ野球ファン。CS放送以外のジャイアンツ戦は全て録画してでも観戦しています。日々の観戦ノートを元に、1カードにつき1記事ぐらい、書いています。

 1戦目は、長野オリンピックスタジアムでのゲームでした。
 このスタジアムは標高370メートル、全国の中でもかなり高地に位置しているスタジアムだとのこと。高地であれば気圧も低くなるため、打球の飛距離が出ることになります。(ちなみに、大リーグ・ロッキーズの本拠地は海抜1600メートル。ボールがよく飛ぶ球場で野茂投手はノーヒットノーランを達成しました。)
 アナウンサーは、こんな取材話を明かしました。
「村田本人も『この球場は相性がいいですから』と自覚があるようですね。そして『標高が高いせいなのか、何か飛ぶイメージがあって、練習でも気持ちよくボールが飛びました』と今日の練習後に話していました」
 そんな言葉通り、村田選手はこの日4打数2安打。ホームランはなかったものの、このスタジアムの空気のおかげでしょうか。スタジアムの標高やボールの飛距離を知って内心楽しみにしている選手は、きっと、村田選手だけではないはず。そんな目で観戦していると、見た目からは選手たちの表情の変化は分からずとも、楽しみが増します。

 他に、長野オリンピックスタジアムの特徴としては、外野フェンスの広告文字が黄色で統一されていることが挙げられます。ジャイアンツベンチの中で使われるタオルまで、いつものオレンジ色ではなく黄色でした。ベンチ内に見られるタオルまで、チームカラーを追いやってまで統一してしまうとは。
 けれども、両チームのユニフォームの地色まで統一されているように見えてしまうというのはいかがなものでしょう。スワローズのビジター用ユニフォームは、おそらく薄いグレイの地色でしょうが、ほとんど白色に見えていることは確か。両チームともホーム用ユニフォームを着用しているようで違和感ありあり。遠景の見た目は、グラウンド上には白いユニフォームだらけということになります。どちらのチームの選手なのか区別がつきにくいのなんの。
 ちなみに、公認野球規則では、ユニフォームに関してこういった記述があります。
「ホームゲーム用として白色、ロードゲーム用として色物の生地を用いて作った2組のユニフォームを用意しなければならない」
 スワローズだけではありません。ジャイアンツのビジター用も薄いグレー。ホーム用との差があまり感じられない色が採用されています。おそらくビジター用を濃い色にしたシーズンの成績がよくなかったといった、ゲンかつぎのような裏事情もあるのかもしれません。けれども、もっともっと、ホーム用とビジター用に差をつけてほしいものです。ドラゴンズやイーグルスのように。テレビ観戦的には「どちらのチームの選手か分かりづらい」といった支障はまったくありません。とはいえ、グラウンド上で動き回り駆け巡るユニフォーム姿たちの遠景、各回表裏の色彩の変化として、見た目がつまらないったりゃありゃしないですから。
 
テレビで楽しむプロ野球

G×Ys @東京ドーム(1戦目のみ長野オリンピックスタジアム)
6/22 BS日テレ 田辺アナ、解説:水野雄仁
6/23 NHK 竹林アナ、解説:梨田昌孝
6/24 NHKBS 冨坂アナ、解説:小早川毅彦


 2戦目は、前日とは打って変わって、得点の少ないゲームとなりました。ジャイアンツの先発は杉内投手ですから、これは想像がつくというもの。ところが、イーグルスの先発は1年目の新人というだけでなく、まだ18歳の釜田投手。ここまでジャイアンツ打線を抑え込んでくれるとは頼もしい限り。ピッチングフォームから、ダイナミックさや力強さといったものが特にずば抜けて感じられるわけではありません。
 けれども、顔つきが違います。ふてぶてしいとまではいかないものの、ぶてっとして、腹も肝も据わった面持ち。表情はほとんど変えず、去年まで高校生だった投手とは思えない堂々とした雰囲気。冷静沈着です。藤村選手や古城選手を打席に迎えた場面では、1塁のフェルナンデス選手や3塁の岩村選手に向かって「バントしてくるかもしれないから注意を」というジェスチャーまで見せるほどの、余裕も持ち合わせているではありませんか。
 彼がジャイアンツ打線を抑え込んでいる原因のひとつを、緒方氏は語りました。
「ノーワインドアップで、キャッチャーを見る時に胸のあたりに(グラブが)あって、始動し出す前に一度グラブを下ろすんですよ。で、そこから上がって下がって、また上がって投げるんですよ。他のピッチャーより動作がひとつ多いんですね。アップダウンが一つ多いんですよ。ですから、どうしても、そこらへん、そのあたりに目付けをしてしまうと、惑わされるんですよね、バッター」
 テレビ画面でも動作が多いことはよく分かりました。たった一つの動作が加わるだけで、プロのバッターが惑わされるとは、意外な話にも感じられます。二段モーションとの違いも気になるところですが、それはさておき。とにかくふてぶてしい釜田投手の今後は楽しみです。そのいっぽう、せっかく一軍に復帰したばかりの小笠原選手が心配になってしまいました。1戦目に工藤氏がこのようなことを話していただけに。
「(小笠原選手本人が)言ってました。何となく、彼の中で、ちょっとこう、狂ってきたという部分があったらしいんですね。で、僕『ちょっとなんだ』って言うと、『そのちょっとが、こう、何て言うんですかね、動きの中でどんどんどんどん大きくなってきて、最終的な大きなブレにつながっている』と。
 『ボールを呼び込む』という言い方をしてたんですけど、『それがなかなかできなかった』と。『それが、だんだん呼び込めるようになってきたんですよ』っていう話をしてくれたんですよ。かなりいい状態まで戻ってきてるんじゃないかと思いますね」
 小笠原選手はこの試合、4打数0安打。釜田投手のアップダウンの一つ多いフォームによって、ブレをまた増幅させられはしなかったでしょうか。身勝手な杞憂を抱いてしまいます。

$テレビで楽しむプロ野球

G×E @Kスタ宮城
6/16 BS朝日 大西アナ、解説:工藤公康
6/17 BSJAPAN 増田アナ、解説:緒方耕一



 1戦目。スコアを見ずとも、テレビに映し出される星野監督の表情から試合展開を察することができました。2回にして8-0とジャイアンツが大量リード。このような大量リードをもらって投げる先発ピッチャーの心境はいかに。アナウンサーの質問に工藤氏が答えました。
「もう、ストライクをどんどんとっていくっていう心境になるんですよ。結局ストライクをどんどんとっていこうとすると、バッターが早打ちするじゃないですか。8点勝ってるっていうと、(追いかける側の打者は)バントなんて細かいこと、もうやらないわけですね。そうすると、1人ぐらいランナーが出たとしても、低めにさえ投げておけば、ダブルプレイでっていうケースも増えるんですよ。
 ベンチからしたら、とにかく早く追いこんで、とにかく早く打たせろ、という状況なんです。5回じゃなくて、6回7回8回ぐらいまで『もうバッターも集中力ないからポンポンいってくれ』というような気持ちになっちゃうんですよね。
 あまりに点差がありすぎると、ピッチャーの集中力が切れる可能性もあるんです。もう2回ぐらいで『今日は勝ったな』と何となく思ってしまうと、そこから急にピッチングがガラッと変わってしまう場合があるんで。どちらかというと、8-0ではあるんですけれど、これは1点差ないしは2-0ぐらいで勝ってるぐらいな意識を持って投げたほうが集中力が途切れないです。
 僕なんか、よくやってたのは、大量得点で勝ってるとするじゃないですか。そうするとベンチにいないで、後ろに下がるんですよ。見ないんです、なるべく。もう、自分のピッチングに集中するために。(味方が)ホームラン打ったら出迎えとかもしなきゃいけないんで、その時は(ベンチに)いくんですけど、行ったら得点とかはなるべく見ないようにして、自分のピッチングに(集中することを)心がけると」
 イーグルスの先発・塩見投手は2回で降板。3回からは加藤大輔投手がマウンドへ。けれども、いきなり寺内選手にはツーベースを打たれ、谷選手にもタイムリー、あっという間に失点。大量得点差がさらに開いてしまいました。
 大量リードをもらったピッチャーではなく、逆に、この日の加藤大輔投手のように、大量リードをつけられた後のマウンドを命じられるピッチャーの心境はいかに。
「これはねえ、難しいんです。(勢いのついた打線を)止めるのが、はい。ピッチャー代えたら、じゃあきっちり止められるかっていうと、相当調子が良くないとっていうぐらい良くないと、この打線を止めるというのは。一度勢いがついてしまったジャイアンツ打線を止めるというのは、なっかなか難しいですね、はい。ほとんど、9割以上のピッチャーの人たちは、こういう時に(マウンドに)出ていくと、ほとんど打たれてしまいます、はい。
 いやあ、これはねえ、勢いついたら、なかなか止めるっていうことを考えないほうがいいと思います。止めよう、止めようとして、いいところ(=際どいコース)投げてフォアボール出すよりも、自分の球を信じて投げていって、その中で勝負していくんだと。1点2点はしょうがないというふうにしていかないと、ゼロっていうのは(=0点に抑える)無理です」

 先日(6月13日)、内海投手が大量リードを保ったまま7回で余裕の降板。ところが、2番手の高木投手がファイターズ打線に火をつけてしまいました。この時、解説の小宮山氏は語りました。
 そのまま内海投手が投げ続ける試合展開だったのに、急な継投を告げられた動揺が高木投手の点火の原因。けれども、3番手の福田投手はブルペンで心の準備ができているから抑えられるのでは、と。
 そんな言葉を全く無視するかのように、3番手の福田投手は火に油を注いでしまいました。福田投手にまでも予想以上に動揺が波及していたため、という見立てでした。が、ここに、工藤氏の見立ても加えてよさそうです。勢いづいた打線というものは9割以上のピッチャーは止めることができない、と。福田投手の動揺だけが原因ではない、と。
 そして、このようなことも同時に判明したといってよさそうです。1割以下しかいないピッチャーに、山口投手は数えてよいのだ、と。

$テレビで楽しむプロ野球


G×E @Kスタ宮城
6/16 BS朝日 大西アナ、解説:工藤公康
6/17 BSJAPAN 増田アナ、解説:緒方耕一