2戦目の1回、1アウトランナーなし。野中選手がレフト前へボールを打ち返します。この打球がとても高く跳ね上がり、レフトのボウカー選手は目一杯身体を伸ばして捕球。高くバウンドする間の時間を稼げたおかげで、俊足の野中選手はセカンドまで到達しました。跳ね上がったボールを後ろに逸らさずにすんだことにボウカー選手が安堵したせいか、すぐに内野にボールを返さなかったため時間が稼げたともいえます。梨田氏は言いました。
「いい走塁しましたね。ここの芝、人工芝は弾むんですけども、レフト、ボウカーの捕った体勢を見ながらね、いい走塁をしましたね」
3回、1アウトランナー2塁。村田選手がセンター前にヒットを打ちます。センターには、さきほど2塁への好走塁を見せてくれた野中選手。2塁ランナーの坂本選手は一気にホームまで走りスライディングします。野中選手からの送球はコース的には美しいストライクでした。ただ、人工芝の上でワンバウンドしたため、そこでボールが高く跳ね上がり、キャッチャーは伸び上がって捕球せざるをえません。ホームベース上に捕球したグラブを下ろしてタッチするまでには高低の距離が生じてしまいました。その時間のロスが影響し、坂本選手の足の方がホームベースに早く触れてセーフ。このシーンについて、こんな会話がありました。
梨田「バウンドがね、ここで(=人工芝で)少し上に上がってしまうんですよ。ですから、これ、キャッチャー、ブロックできないというね。今、低いバウンドなら、タイミング的にキャッチャーのブロックしやすいところにきてるんですけど、球が高かったぶんだけね」
アナウンサー「ここは、先ほども申し上げましたが、人工芝、かなり弾む球場ではあります」
梨田「ええ、そうなんですね。ですから、外野手も、どうしようと躊躇して『前に出よう』『後ろに下がろう』と思った時に、上を超されて三塁打になるケースも非常に多いんですよね」
昔は「これは人工芝ヒットですね」という解説がよく聞かれたものです。天然芝に比べて人工芝は打球が速くなり、バウンドも高くなるために生まれるヒットです。最近はこのセリフをほとんど耳にしなくなりました。野手たちの動きが人工芝に適応したものへと進化したこと、人工芝の品質がより天然芝に近づいたものへと改良されたことが理由だと思われます。逆に、天然芝への適応能力の低下を耳にするほど。「普段天然芝に慣れていないからバウンドに合わせられませんでしたね」という解説のほうを耳にする気がします。
そんな昨今ですし、京セラドームのバウンドを見慣れていないせいではありますが、この日のボールの弾み方に「人工芝ヒット」の懐かしさを覚えてしまいました。懐かしいとはいえ、この球場の人工芝は昨年秋に張り替えられたばかり。最新のものだそうです。アストロ社製の最高峰のロングパイル人工芝「アストロピッチSL」に、京セラドームに合った特性を与えた「アストロピッチSL-KDV」なのだとか。京セラドームのホームページには「芝のパイルの間にゴムチップが埋め込まれている天然芝に近いタイプの人工芝」との記述が見られます。ただ、このバウンドに限っては、天然芝に近いとはいえなさそうな。
京セラドームを見慣れていないために目についたことが、他にもありました。それは外野フェンスの素材。表面に柔らかなゴムシートが張られているようです。このフェンスにボールがあたると同心円状の波を打つではありませんか。なんとも面白い現象。日頃からよく観察していれば、きっと打球の強さや角度や回転などを、同心円の波の陰影や形から読み取ることもできるのではないでしょうか。ボールの衝撃をこのフェンスが吸収するために、普通の球場よりもボールの跳ね返りが鈍くなることは想像に難くありません。ボールの跳ね返りを待っているのではなく、追いかけなければならないことになります。梨田氏の言う、京セラドームでは「三塁打になるケースも非常に多い」という要因に、人工芝だけではなくて、フェンスの素材も加えてよいのではないでしょうか。
こういった球場の個性は、野球を面白くしてくれる装置でもあります。きっと、まだまだ他にも、語られていない球場の個性があるはず。人工芝ひとつをとっても、球場によって採用しているメーカーも、種類も、違います。これらの個性を調べるだけでも、とても奥深そう。ちなみに、京セラドームはバウンドの高さだけでなく方向にもクセがあるそうです。気になります。
G×Bu @京セラドーム
6/2 BS朝日 枝松アナ、解説:福本豊
6/3 NHKBS 田中アナ、解説:梨田昌孝
リードや盗塁に対する赤星氏の話は、別の視点からもひとつの現象を捉えることができ、そこにも重要な意味が隠れていることを教えてくれるものでした(前日の記事参照)。1戦目に杉内投手がノーヒットノーランを達成しましたが、この大記録にも赤星氏の視点を持ち込み、うなずくことができます。
杉内投手は、試合後のヒーローインタビューで「ましてや相手が田中マー君だったんで。今までの成績を見たら1勝もしてないということだったので、何とかチームに勝ちがつくようなピッチングを、と思ってマウンドに上がった」「ましてや田中マー君が相手で、こういう試合になって、9回にたとえヒットを打たれたとしても勝てば良しと思っていたので」と語っています。短いインタビューの中で、田中投手の名前を二回も挙げたのです。単に、楽天のエースだから名前を口にしたわけではありません。理由を意味するテロップが、中継の中では紹介されていました。杉内投手と田中投手の過去の対戦5試合の成績は、杉内投手は0勝(4敗)、田中投手は4勝(0敗)。データ的には圧倒的に、杉内投手は田中投手との投げ合いに不利、苦手意識を持っていたといえます。
ですから、それだけに、田中投手に対して、このままではいけない、負けられない、という強い意識を持って、杉内投手はこの日のマウンドに臨んだことが考えられます。自分自身のピッチングの調子に対する意識よりも、相手に対する意識に重きを置いて投げていた、といってもいいかもしれません。
なぜなら、この日はじっさい、特に序盤は明らかに田中投手のほうがピッチング内容がよかったといえます。4回終了時点に中継で伝えられた球数は、杉内投手46球、田中投手28球。さらに田中投手は28球のうちボールはたった3球でした。7回に、高橋由伸選手が田中投手の失投をホームランした際には、こんな会話も聞かれたほどです。
アナウンサー「田中のほうがコントロールとしてはイメージに近いところに投げられていたように見えたんですが」
与田「ええ、いわゆる逆球というものが、杉内よりは少なかったんですけども、珍しく甘いところにいっていまったボールを、しっかり(高橋由伸選手に)仕留められてしまったんですね」
結局、田中投手の失点はこのツーランホームランだけ。9回最後まで一人で投げきって11奪三振(うち空振三振は9)、しかも無四死球。負け投手となってしまったとはいえ、素晴らしいピッチングでした。
過去の対戦データから、相手が田中投手だけに意地を見せないわけにはいかない、という杉内投手の心の持ちよう。これが、ノーヒットノーランへとピッチングを実らせる力になった、と考えることもできるのではないでしょうか。田中投手が相手だったからこそ、というだけではありません。しかもこの日、田中投手は故障明けをまるで感じさせない力投を見せていたのです。いちだんと心の持ちようは高められるというもの。だからこそ、もう一歩で完全試合という快挙を、杉内投手は遂げることができたのではないでしょうか。
杉内投手のノーヒットノーランの余韻か、イーグルスは翌日の初回もノーヒットでした。けれども2回の表、先頭のガルシア選手がレフトにヒット。チームとして13イニングぶりのヒットです。このときベンチの様子がテレビ画面に映し出されます。とても珍しいシーンを見てしまいました。見てはならない、見なかったそぶりをすべきシーンだったのかもしれません。デーブ大久保コーチが、ファスナー付き手帳の中から二つ折りの一万円札を取り出してさらっとかざし、また手帳の中に戻したのでした。きっと、バッティングコーチである彼は、手元に紙幣をかざしながらこういったのでは、と「普通は」「一般的には」推察できてしまうことと思います。
「13イニングぶりのヒットだ!デーブ大久保賞を出そう!」
これはあまり歓迎するべきではないセリフです。特に少年少女のみなさまには特に見せてはならならない、モザイクを入れていいシーンです。デーブ大久保コーチの声を音声マイクが拾わず、テレビ中継で流されなかったのは不幸中の幸い。ですからここは、赤星氏に倣って、別の視点から彼の発した言葉を考えたいと思います。
「チームとしてふがいないから、ヒットが出るまで預かっておいてほしいって松井(稼頭央=キャプテン。登録抹消中)に頼まれたんだ」
……いえいえ、これだと、まだまだ好ましくないでしょうか。では、別案を。
「あれ!?オレの手帳にお札が挟まってるよ。13イニングぶりのヒットが出たところでお札を見つけるなんて、ダブルラッキー」
……もっと好ましいセリフがあるかと思いますが、このようなあたりにとどめておきたいと思います。案外、こちらのほうが真実に近い気もしなくもないような。
G×E @東京ドーム
5/30 NHKBS 渡辺アナ、解説:与田剛
5/31 BS日テレ→日テレ 町田アナ→蛯原アナ、解説:山本浩二、赤星憲広
杉内投手は、試合後のヒーローインタビューで「ましてや相手が田中マー君だったんで。今までの成績を見たら1勝もしてないということだったので、何とかチームに勝ちがつくようなピッチングを、と思ってマウンドに上がった」「ましてや田中マー君が相手で、こういう試合になって、9回にたとえヒットを打たれたとしても勝てば良しと思っていたので」と語っています。短いインタビューの中で、田中投手の名前を二回も挙げたのです。単に、楽天のエースだから名前を口にしたわけではありません。理由を意味するテロップが、中継の中では紹介されていました。杉内投手と田中投手の過去の対戦5試合の成績は、杉内投手は0勝(4敗)、田中投手は4勝(0敗)。データ的には圧倒的に、杉内投手は田中投手との投げ合いに不利、苦手意識を持っていたといえます。
ですから、それだけに、田中投手に対して、このままではいけない、負けられない、という強い意識を持って、杉内投手はこの日のマウンドに臨んだことが考えられます。自分自身のピッチングの調子に対する意識よりも、相手に対する意識に重きを置いて投げていた、といってもいいかもしれません。
なぜなら、この日はじっさい、特に序盤は明らかに田中投手のほうがピッチング内容がよかったといえます。4回終了時点に中継で伝えられた球数は、杉内投手46球、田中投手28球。さらに田中投手は28球のうちボールはたった3球でした。7回に、高橋由伸選手が田中投手の失投をホームランした際には、こんな会話も聞かれたほどです。
アナウンサー「田中のほうがコントロールとしてはイメージに近いところに投げられていたように見えたんですが」
与田「ええ、いわゆる逆球というものが、杉内よりは少なかったんですけども、珍しく甘いところにいっていまったボールを、しっかり(高橋由伸選手に)仕留められてしまったんですね」
結局、田中投手の失点はこのツーランホームランだけ。9回最後まで一人で投げきって11奪三振(うち空振三振は9)、しかも無四死球。負け投手となってしまったとはいえ、素晴らしいピッチングでした。
過去の対戦データから、相手が田中投手だけに意地を見せないわけにはいかない、という杉内投手の心の持ちよう。これが、ノーヒットノーランへとピッチングを実らせる力になった、と考えることもできるのではないでしょうか。田中投手が相手だったからこそ、というだけではありません。しかもこの日、田中投手は故障明けをまるで感じさせない力投を見せていたのです。いちだんと心の持ちようは高められるというもの。だからこそ、もう一歩で完全試合という快挙を、杉内投手は遂げることができたのではないでしょうか。
杉内投手のノーヒットノーランの余韻か、イーグルスは翌日の初回もノーヒットでした。けれども2回の表、先頭のガルシア選手がレフトにヒット。チームとして13イニングぶりのヒットです。このときベンチの様子がテレビ画面に映し出されます。とても珍しいシーンを見てしまいました。見てはならない、見なかったそぶりをすべきシーンだったのかもしれません。デーブ大久保コーチが、ファスナー付き手帳の中から二つ折りの一万円札を取り出してさらっとかざし、また手帳の中に戻したのでした。きっと、バッティングコーチである彼は、手元に紙幣をかざしながらこういったのでは、と「普通は」「一般的には」推察できてしまうことと思います。
「13イニングぶりのヒットだ!デーブ大久保賞を出そう!」
これはあまり歓迎するべきではないセリフです。特に少年少女のみなさまには特に見せてはならならない、モザイクを入れていいシーンです。デーブ大久保コーチの声を音声マイクが拾わず、テレビ中継で流されなかったのは不幸中の幸い。ですからここは、赤星氏に倣って、別の視点から彼の発した言葉を考えたいと思います。
「チームとしてふがいないから、ヒットが出るまで預かっておいてほしいって松井(稼頭央=キャプテン。登録抹消中)に頼まれたんだ」
……いえいえ、これだと、まだまだ好ましくないでしょうか。では、別案を。
「あれ!?オレの手帳にお札が挟まってるよ。13イニングぶりのヒットが出たところでお札を見つけるなんて、ダブルラッキー」
……もっと好ましいセリフがあるかと思いますが、このようなあたりにとどめておきたいと思います。案外、こちらのほうが真実に近い気もしなくもないような。
G×E @東京ドーム
5/30 NHKBS 渡辺アナ、解説:与田剛
5/31 BS日テレ→日テレ 町田アナ→蛯原アナ、解説:山本浩二、赤星憲広
2戦目の3回表、スコアは1-0とジャイアンツがリード。ツーアウトから聖澤選手がエラーで1塁ランナーに。俊足の出塁となれば、俊足の解説者が語らないわけにはいきません。こんな会話がありました。
アナウンサー「赤星さん、ここはもう、しかけてきますね」
赤星「もうやっぱりね、1点を取るためには得点圏に。その前のバント(=失敗してゲッツー)を見ててもね、やっぱり2塁に置いて聖澤選手に回したかったわけですから、ここはどんな形であれ、2アウト2塁という形をつくりたいですよね。となると、スチールという選択があるんですけど、ただ、内海投手のクイックモーションであったり、牽制の技術であったりというところを考えると、なかなか走りづらいとは思うんですね」
アナウンサー「早い段階でしかけてくるのも聖澤です。ああっ、リードが大きいっ。大きいリードだっ(興奮気味に)。重心は前。赤星さん、これ、かなり芝の上に(足が)出て、かなり前(=2塁)まで進んでますね」
赤星「あの、いちばん注目してもらいたいところだったんでね、このリードの大きさというものは」
アナウンサー「聖澤も言っています。『事前の準備が大事なんです。このピッチャーならばここまでリードしていいだろうと。当然、相手ピッチャーによってリードは違います」
赤星「そうですよね。内海投手も、この今の(牽制の)速いケースがいちばん速いと思うんですよ。これだって、今(帰塁は)ギリギリですよね。っていうことは分かってるんですよね、自分で。
この内海投手のクイックモーションであれば、あれぐらいリードしておかないと、多分、走った時にセーフにならないんですよね。だから、いっぱいいっぱいって限界の所のせめぎ合いの感じがしますけどね」
一塁ランナーのリードの幅というのは、ランナー自身の一塁へ帰塁できる速さに自信があればあるほど大きくなる、という単純な比例関係にはない。ということを赤星氏の言葉は示唆しています。リードの幅は、ランナー自身の技術レベルだけではなく、ピッチャーのクイックモーションの速さをも表しているというわけです。
たしかに、クイックモーションの不得意なピッチャーであれば、どれだけ足に自信のあるランナーであったとしても、リードを大きくとる必要のないことは明らか。逆に、クイックモーションが上手なピッチャーであれば、少しでも走る距離を短くしておくためにスタート地点を2塁寄りにとっておく必要がある、ということも理解できます。さらに、加えるなら、キャッチャーのスローイングの速さなどもリード幅に影響しているはず。
ランナーがとるリードの幅は、ランナー本人の技術や能力によるものだ、と普通は考えがちなのではないでしょうか。赤星氏の話は、別の視点からもひとつの現象を捉えることができ、そこにも重要な意味が隠れていることを教えてくれるものだったと思います。
聖澤選手の出塁に合わせて、こんなテロップも表示されました。
パリーグの盗塁数 1位……24(聖澤)、2位……16(明石)、3位……10(松田)
セリーグの盗塁数 1位……9(長野、大島、梵)
この両リーグの数字の差の開きから、何を考えるものでしょうか。パリーグのランナーの方が足が速い、盗塁テクニックがある、盗塁に対して意欲的。といったあたりを普通は考えるはず。さて、赤星氏はこのテロップに対して、こう言いました。
「セリーグのバッテリーの方が、盗塁に対するレベルの高さというか、押さえる能力が高いのかなという気がします」
G×E @東京ドーム
5/30 NHKBS 渡辺アナ、解説:与田剛
5/31 BS日テレ→日テレ 町田アナ→蛯原アナ、解説:山本浩二、赤星憲広
アナウンサー「赤星さん、ここはもう、しかけてきますね」
赤星「もうやっぱりね、1点を取るためには得点圏に。その前のバント(=失敗してゲッツー)を見ててもね、やっぱり2塁に置いて聖澤選手に回したかったわけですから、ここはどんな形であれ、2アウト2塁という形をつくりたいですよね。となると、スチールという選択があるんですけど、ただ、内海投手のクイックモーションであったり、牽制の技術であったりというところを考えると、なかなか走りづらいとは思うんですね」
アナウンサー「早い段階でしかけてくるのも聖澤です。ああっ、リードが大きいっ。大きいリードだっ(興奮気味に)。重心は前。赤星さん、これ、かなり芝の上に(足が)出て、かなり前(=2塁)まで進んでますね」
赤星「あの、いちばん注目してもらいたいところだったんでね、このリードの大きさというものは」
アナウンサー「聖澤も言っています。『事前の準備が大事なんです。このピッチャーならばここまでリードしていいだろうと。当然、相手ピッチャーによってリードは違います」
赤星「そうですよね。内海投手も、この今の(牽制の)速いケースがいちばん速いと思うんですよ。これだって、今(帰塁は)ギリギリですよね。っていうことは分かってるんですよね、自分で。
この内海投手のクイックモーションであれば、あれぐらいリードしておかないと、多分、走った時にセーフにならないんですよね。だから、いっぱいいっぱいって限界の所のせめぎ合いの感じがしますけどね」
一塁ランナーのリードの幅というのは、ランナー自身の一塁へ帰塁できる速さに自信があればあるほど大きくなる、という単純な比例関係にはない。ということを赤星氏の言葉は示唆しています。リードの幅は、ランナー自身の技術レベルだけではなく、ピッチャーのクイックモーションの速さをも表しているというわけです。
たしかに、クイックモーションの不得意なピッチャーであれば、どれだけ足に自信のあるランナーであったとしても、リードを大きくとる必要のないことは明らか。逆に、クイックモーションが上手なピッチャーであれば、少しでも走る距離を短くしておくためにスタート地点を2塁寄りにとっておく必要がある、ということも理解できます。さらに、加えるなら、キャッチャーのスローイングの速さなどもリード幅に影響しているはず。
ランナーがとるリードの幅は、ランナー本人の技術や能力によるものだ、と普通は考えがちなのではないでしょうか。赤星氏の話は、別の視点からもひとつの現象を捉えることができ、そこにも重要な意味が隠れていることを教えてくれるものだったと思います。
聖澤選手の出塁に合わせて、こんなテロップも表示されました。
パリーグの盗塁数 1位……24(聖澤)、2位……16(明石)、3位……10(松田)
セリーグの盗塁数 1位……9(長野、大島、梵)
この両リーグの数字の差の開きから、何を考えるものでしょうか。パリーグのランナーの方が足が速い、盗塁テクニックがある、盗塁に対して意欲的。といったあたりを普通は考えるはず。さて、赤星氏はこのテロップに対して、こう言いました。
「セリーグのバッテリーの方が、盗塁に対するレベルの高さというか、押さえる能力が高いのかなという気がします」
G×E @東京ドーム
5/30 NHKBS 渡辺アナ、解説:与田剛
5/31 BS日テレ→日テレ 町田アナ→蛯原アナ、解説:山本浩二、赤星憲広



