斎藤緑雨の『緑雨警語』
この人がいなけりゃ、一葉に出会えなかった。
森まゆみさんが『一葉の四季』に、こう書く。
「渋好みの冷酷非道な、得体のしれない男。
得てして女はこうした男に魅かれやすい」
うん。
鴎外の5つ下、漱石、露伴と同い年。
いやー、どんな人だったんだろう。毒舌キャラ。
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◯われの女に望む所、甚だ多からず。
夫の不在(るす)に持逃を為すの勇気ありて、
而(しか)して之(これ)を為さざる者。
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緑雨に言わせれば、結婚は、
男の側からすると「巻き添え」で、
女の側からすると「生け捕り」らしい。