子なし夫婦はそう見えるのか...な話し | いよいよアラフィフ

いよいよアラフィフ

約10年間にわたる不妊治療の末、
授かることは出来なかったけれど、
得たものもありました。
40代後半に差し掛かり、治療のあれこれを
振り返りつつ、日常を綴っています。

今日はちょっとテイストの違うお話を

したいと思います。

 

昨年、ちょっとしたご近所トラブルが

ありました。

 

あるお宅に名前のないお手紙が

投函されたのです。

 

そのお宅はちょうど遊び盛りの

まだ小学生に上がるか

上がらないかぐらいの男の子と

小学校高学年のお兄ちゃんの

2人兄弟でした。

 

内容は「外で遊ぶ子どもの声がとても

迷惑だ」と綺麗な字で書いてありました。

 

いわゆるクレームです。

 

手紙を入れられた家の奥さんは

ご近所中に謝って回られた「そうです。」

 

なぜ、「そうです。」となるかと言うと、

我が家には奥さんではなく、

その家のご主人が一人で来られたのです。

 

時間はもう夜の8時を回っていました。

 

まもなく9時という時に、いきなり自宅の

ピンポンが鳴らされたんです。

 

「はい...」

こんな時間に誰??

私と主人は恐々インターホンを見ました。

 

お風呂上りでゆっくりしていた主人は

かなり驚いていました。

 

「ちょっといいですか?!」

声の調子から言って、

玄関の向こうのご主人は

とても怒っている様子でした。

 

このお宅のご家族と我が家は

ほとんど面識がありませんでした。

奥さんとは挨拶程度でした。

 

玄関から出た私たち夫婦に

ご主人は挨拶もそこそこに

「うちに今日こんな手紙が入っててねー」

と、ポストに入れられていた手紙を

いきなり見せてきました。

 

「犯人捜しじゃないんですけど

誰か分かったらただじゃおかんぞ、

と思ってねー!」

 

「…!!?」

 

そのご主人の様子からして

明らか、私たちを疑ってるのが

手に取るように分かりました。

 

こちらの反応を見て、犯人か

犯人でないかを見極めようとしていた、

といったところでしょうか。

 

うちの主人も悟ったのでしょう。

売られた喧嘩は買っちゃうタイプなので

ついつい

「てことは誰かが迷惑してるってことでしょうから

そちらも気を付けた方がいいですよね!!」

 

と、半ばこっちも疑われて怒ってるぞみたいな

怒鳴り口調で言い返してしまいました。

 

私は「そんな火に油を注ぐようなことを

言うなよ!アホ!!」

と心の中で思いながら、

とにかく疑いは晴らさなくてはと

必死に、でも必死になったら

ますます疑われるし…!

とパニックになりそうな中で

 

とにかく、そのご主人の子どもがそんな夜に

大声で遊んでいることなんて知らないし、

ましてうちはそのお宅から50mは離れています。

 

しかも、夜はシャッターを閉め切り、

テレビをつけていたりしたら、

外の音なんて全く気になりません。

 

そこを出来るだけ冷静に説明し

疑いは晴れたのかどうか分かりませんが

その日、最後には

「まぁ、何か迷惑かけていたなら

こっちが謝らないとと思ったんで…」

と最初とは違うテンションで

ご主人はそのまま帰られました。

 

その次の日から、道行く

お母さんたちと目が合うこと合うこと。

 

3人の男の子を育てる若いお母さんからは

会う度、会う度、

「うるさくしてすみません!

申し訳ないですー!」

と大声で言われるようになってしまったんです。

 

この近辺で子なし夫婦はうちと

6軒離れた先の家と2軒だけでした。

 

この話をした友人の一人が

「いるんだよね、子どもがいないってだけで

疑ってくる人って…」

と言うのです。

 

ちょっとしたカルチャーショックでした。

 

私たち夫婦には兄妹がおり

甥っ子や姪っ子がわんさかいます。

 

子どもがうるさいなんて当たり前で

甥っ子や姪っ子のお世話なんて

めちゃくちゃしてきました。

 

子どもは可愛いです。

大人より全然愛すべき存在です。

 

でも、授からないんです。

だからずっと夫婦二人暮らしです。

子どもが嫌いで作ってないんじゃありません。

 

でも、そう見てくる人たちも

少なからずいるんだなって

初めて知りました...

 

お隣の奥さんがとてもいい人で

この事情を話すと

その奥さんには大体の目星は

ついているそうで、

「〇〇さんを疑う人なんていないよ!」って

言ってくださいました。

 

私は今はその言葉を信じて

自分を信じて生活しています。

 

自分たちと違うからこうだろうって

簡単に人は見た目で判断する場合も

あるんだなってことを

思い知った昨年でした。

 

つくづく、お隣さんがいい人で

良かったなって思います笑い泣き