不妊治療始めてから10年...⑱ | いよいよアラフィフ

いよいよアラフィフ

約10年間にわたる不妊治療の末、
授かることは出来なかったけれど、
得たものもありました。
40代後半に差し掛かり、治療のあれこれを
振り返りつつ、日常を綴っています。

帰りの受付で何度も見た事のある

精子を入れるカップと容器を入れた

茶色の紙封筒を渡される。

 

「懐かし...」

心の中で呟いた。

 

卵胞チェックに通い、

ちょうどお盆休みに入る3日前が

人工授精の日となる。

 

当日、主人の精子を渡してから

数時間後に呼ばれ、

前と同じ女医さんが処置室に現れた。

 

この日は割と尿溜めが出来ていた。

 

苦手な消毒と、カテーテルの痛み。

案の定、この女医さんとは相性が

悪かった。

 

何度やってもカテーテルが入らない。

下腹に痛みが何度も走る。

 

子宮口をつままれ、必死に痛みに

耐えながら精子が送り込まれるのを待った。

 

画面に白いものが見え、

無事に送り込まれたことを確認。

 

下腹の痛みに耐えながら

女医さんにお礼を言って、

10分の安静後に処置室を出る。

 

ベッドに横になりながら

無事終わったことを主人にLINEで伝える。

 

「お疲れ様」と即座に返事が

返ってきた。

びっくりした。

 

移植後30分はトイレにも行けなかった。

それもひたすら我慢して

トイレに行った後は

約2時間、ベッドに横になる。

 

このクリニックは人工授精の後も

安静時間がたっぷりだなぁと思った。

 

何だか患者さんを

とても大事にされてる印象が

強かった。

 

抗生物質を処方され、

支払いを終え帰路へ。

 

さぁ結果はどうなるか。

 

出来るだけ安静に過ごしてください、

とDr.に言われる。

 

人工授精の後も、移植後も

仕事を休める人は休んで欲しいというくらい

出来る限りの安静を

と言われるクリニックだった。

 

今までそんなことを言われた

クリニックはなかったから

これも少し驚きだった。

 

仕事は休めるわけがないので

次の日から通常通り仕事に行ったけど。

 

そこまでしないとやっぱり

妊娠は無理なのかなぁ、

ふと思った。

 

続く