ムクドリの群れの飛ぶ姿を見て。 | Goukkunのブログ

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鳥の大編隊が、数100匹いるでしょうか、夕刻、まるでうねり狂う1匹の大魚のよう、姿や、形態を変え、ダイナミックに飛ぶ、見事な、姿を見ました。

  1つの存在であるかの如く飛んでいるのですが、ここの誰が指令して全体の統率の取れた複雑な飛行形態をとるのか?もし司令官役の数匹の鳥の命令があるのであれば、100~1000匹の個々の鳥に、ほんの一瞬で信号が伝わることになり、一体どのようにして伝わるのでしょうか?隣の鳥の様子を見て、徐々に伝わるのでないことは、その伝搬速度からも、確かです。どのようにそれが伝わるのか?

同じようなことは、小さな魚の群れにも、感じます。

常識を超えた何らかの法則によって支配されているのではないだろうか?

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渡り鳥の方向性を決めるのは、地球の磁気を感じていることはほぼ解明できました。

 しかし、この、夕刻の複雑な動きは、まだわかっていません。

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観察研究した推論では、ムクドリの各個体の動きは、数学的に解析したところ、他のすべての個体と相互に影響を与え合っており、各個体の飛ぶ方向と速度は互いに相関関係あることだそうです。

 

例えば、理論物理学者Giorgio Parisi氏らは、すべての個体がまるで1つの同じネットワークに接続されているような状態にあると考え、”スケールフリーな行動的相関”と呼ばれるこの現象を記述した数式に最も近いものとして、”臨界”の研究分野に見られるものを掲げています。で、臨界の概念は、例えば、一瞬で、周りの温度が0度に、下がった時、水が一斉に凍り始める凍りの分子のように、水が氷の系に転移(変化)を起こす瀬戸際にあり、変化がほぼ瞬時に起こり得る状態を意味するように説明されています。

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....その説明では、各々鳥の飛ぶ方向と速度は互いに相関関係にあり、これは、群れの大きさにかかわらず同じだそうで、1羽が飛ぶ方向と速度を変えると、他のすべての鳥が一斉にそれに従うようです。(でも私の、興味は、一羽一羽の鳥が前の鳥を見て、飛ぶ方向と速度を調節するのか?エネルギーの変化を全員がずれながら感じて変えていくのか?根本的なところがわかりません。数学的には説明されるのかもしれませんが.....)

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でも、この現象は、生物学の範疇には収まらないものと言われているようです。

例えば、素粒子物理学の分野でも、強磁性という磁石の分野でもこの一個一個の磁性を持った物質が、一斉に同じ方向を持つときに、同じように、臨界の概念で説明されてます。

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これら上記の研究の延長で、ムクドリの行動の場合、捕食者の攻撃などの外部摂動に対して、全体的、系がつねに最適な反応を示すための手段で、臨界の概念で考えるとわかると数学的には結論付けれるものだそうです。もちろん未だ完全には解明されていません。..............私も、特に外敵や、環境の変化のないところでも、瞬時に、変化してゆく彼らの飛行体制についてこの証明に、完全に納得してはおりません。(私的には、個々の鳥への、全体からの変化のエネルギー的変化の為だとの理由の方が納得です。)

 

ただ、ここについて言えるのは、”全体の””系”としての姿でないと説明のしようがないこの不可思議さだけは、わかります。

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私は、人間の未だ知らない、普遍原理が身近にあることが言いたいのです。

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人間の体内で言えば、何万という蛋白分子の動き。や、神経細胞の集合による認識機構。何かの指令を受けたような、これらの瞬時の動き。教科書では、いかにもわかったような、鍵と鍵穴の模式図で示されているものは、実は統計力学の範囲での複雑なものでしょうが、未だ分からないことばかりです。

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例えば、抗原と抗体の関係も、単純な鍵と鍵穴の模式図で示されるものではありません。考えてもみてください、我々も、目的の家や部屋を探し、ドアを探し、鍵穴に、鍵を、正しく方向や向きをきっちりと入れないと、ドアの鍵は開けられません。あるいは電気力や、未知の力で、がちんと入れないと…………と思います。

  同様なことは、生体の化学反応が、矢印で感銘に書かれています。これはこれで部分的に正しいでしょうが、体全体で、本当にこのように起こるとは限りません。例えば、食事療法でも、薬投与でも、細胞の方の都合、レセプターの問題、消化吸収から血管内に入り、目的に着く道程、血管から目的細胞に着く、気の遠くなる行程にそれぞれ待つハードル。これらが、まるで1つの同じネットワーク下に、進むのか?そのように進む、未知構造が、あるのか?私の、最終ライフワークとしても知りたいものです。