先日、実家両親のが2泊3日の旅行に
行ったため、
私は休暇をとり実家でおキミさんと過ごした。
そのとき、お正月のしめ縄の処理に困り、
実家近くの神社に持っていこうと思い、持って行っていた。
おキミさんにその話をすると、
家のしめ縄もまだ今年は置いてあると言い
『明日焼いて灰にする』と。
でも明日はデイサービスに行く日だし、また今度でいいか、と思っていた。
翌朝8時頃、おキミさんが
まだ寒くて布団から出れないでいる私を呼んだ。
2階に上がる階段の途中まで上がってきていて、ビックリした。
『車を前に動かしてほしい』と。
玄関の外に出てみると、すでにしめ縄を燃やす準備が整っていた。
バケツに水汲んで柄杓も入れてあり、消火の用意もバッチリだった。
車を前に移動すると、
おキミさんはもうマッチを擦って
火を付けようとしていた。
風もあったため中々火が点かなかったし、
危ないから代わろうとしたら、自分でやると
頑として聞いてくれない。
マッチが最後の1本になったので、
やっと私にさせてくれた。
火は、すぐに燃え広がり、煙もモクモクと
出てきてちょっと怖かった。
危ない!と大きい声を出すと、
『大きい声を出したらアカン』と
タシナメられた。
おキミさんの声のほうが、
よっぽど大きかったんだけど・・。
しかし、危なすぎる。
母や妹がいたら大目玉をくらうだろう。
しめ縄が灰になると、箒と塵取りですくい、
玄関先の角、門の角に少しずつ置いていった。
こうやって無病息災を願うのだだそうだ。
私も勉強になったが、おキミさんの実行力には脱帽だ。
10時過ぎ、デイサービスのお迎えの車がきて、
おキミさんは元気に出かけていった。