おキミさんは一人で電車を乗り継ぎ行っていた。
そして、河原町あたりで好物のオムライスを食べて帰ってきていた。
しかし、さすがに85才を超えた頃から
一人で行かせるのは心配になって、私たち夫婦が同行するようになった。
そしてその後、自動車で家族皆で出かけるようになった。
今年は実家の両親も忙しく、
3月に行くことが出来なくて、
やっと、先日21日に皆揃って出かけることが
できた。
思えば、おキミさんが東本願寺の上の
納骨堂までの階段を上るのが段々大変に
なってきて大丈夫かな?と
心配し始めた2,3年前にやっとエレベーターが設置されたのだ。
そして小さく和式だったトイレが洋式の
綺麗なトイレになった。
本当に良かった!
今は、車椅子で上まで行くことが出来る。
祖父や先祖の納骨堂まで行って手を合わせる
ことが自分の役目と思っていて一段一段、
踏みしめて階段を上ってた。
そうやって、お参りする人が年々歳を取りして
納骨堂まで上がるのが大変になって、
上りたくても上れない人が出てくるのでは
とずーっと思っていた。
おキミさんは、ラッキーだ。
長生きしてちゃんと、行きたいところに
行ける環境が整ってきたのだから。
今年も無事、お努めを果たしホッとしている
だろう。
帰りは、大好きなソフトクリームを食べ帰ってきた。