厚生労働省が「1人当たり14回程度の公費負担が望ましい」としている妊婦健康診査について、4月1日現在で全1750市区町村が14回以上の公費負担を実施していることが、同省の調査で分かった。昨年は1800市区町村のうち25市区町村が14回未満で、最も少ない市区町村では3回だった。

 妊婦健診をめぐっては、厚労省が2008年度第2次補正予算で「妊婦健康診査臨時特例交付金」を創設。昨年2月の事務連絡などで標準的な検査項目とスケジュールを示した上で、これに沿って健診を受けると13-14回の受診になることから、「14回程度の公費負担が望ましい」としている。

 調査結果によると、公費負担14回が1679市区町村、15回が52市区町村、16回が4市区町村、19回が1市区町村で、無制限も14市区町村あった。無制限の市区町村を除く平均回数は14.04回で、昨年から0.08回の増加。1人当たり公費負担額の全国平均は9万948円で、5189円増えた。

 検査項目が書いてある「受診券」を交付しているのは1450市区町村。このうち厚労省が示す標準的な検査項目のすべてを実施している市区町村は52.8%で、昨年から10.8ポイント改善した。
 実施していない検査項目は、「血液検査の一部」36.0%、「超音波検査(4回)」24.0%、「子宮頸がん検診」23.2%などだった。


【関連記事】
子育て支援、まず妊娠・出産の環境整備を-東京都
「妊娠と薬情報センター」回答件数が千件を突破
妊娠のリスク知ってほしい―現役産婦人科医が11か条の心得
「妊婦健診・小児医療費の助成拡大を」シンポ開催
「産科危機的出血」でSI応用した対応GL発表―麻酔科学会など

<野口宇宙飛行士>水のありがたさを実感 帰還後初の会見で(毎日新聞)
<わいせつ行為>容疑で48歳警官逮捕 警視庁(毎日新聞)
中国大使 丹羽氏起用で調整 伊藤忠商事相談役(毎日新聞)
<野村克也さん>既に退院…妻の沙知代さん語る(毎日新聞)
菅首相 組閣、枝野幹事長内定 11閣僚再任へ(毎日新聞)
 38年前の昭和47年、心臓病の子供を救う明美ちゃん基金(産経新聞社提唱)で手術を受けたインドネシア人、クルニアワン・イマサタ・スリスティオさん(45)が28日、東京・大手町の産経新聞社を訪れ、基金へ現金2万ドル(約180万円)を寄託した。外国人として初めて基金の適用を受けた7歳の少年は、いまや世界を飛び回るビジネスマンに。「命を救ってくれた恩返しをしたい」と話している。(油原聡子)

 スリスティオさんは当時、「ニューニュー君(坊や)」の愛称で呼ばれていた。4歳のとき、日本から医療援助で訪れた東京女子医大の故高尾篤良医師により、生まれつき右心室の出口が狭く肺動脈へ十分な血流がない「肺動脈狭窄(きょうさく)症」と診断された。

 日本での手術を切望していたころ、医療援助に来ていた財団法人結核予防会結核研究所の今村昌耕医師(92)と出会った。今村さんは「体格もひ弱で、どこか不安げだった」と振り返る。今村さんの尽力もあり、外国人として初めて明美ちゃん基金が適用され、東京女子医大病院で心臓外科の権威だった故榊原仟(しげる)教授の執刀で手術を受けた。

 帰国後は元気に復学し、米国へ留学して財政学と会計学を学んだ。母国へ戻り銀行や不動産、保険会社などで働いた。現在は総合開発会社の管理職の傍ら投資家としても活動。欧米ビジネスマンに人気の携帯電話「ブラックベリー」2台が手放せない忙しさという。

 セカンドネームの「イマサタ」は、手術に尽力した今村、榊原、高尾の3医師の名前からもらった。

 今村さんとは家族ぐるみのつき合いが続いている。今回の寄託が実現したのも、休暇で今村さんを訪ねようとしたことがきっかけだった。電話で来日を伝えた際、現在も基金が活動していることを聞き、即座に寄託を決意したという。

 「当時は、貧しくて基金がなければ手術を受けられなかった。日本人の善意に心を打たれた。大人になって仕事で日本を何度も訪れ、常に基金のことが頭の片隅にあった。命を救ってくれた日本人へ恩返ししたいとずっと思っていた」

 今村さんは「『ニューニュー』は経済的にも自立できた。恩返しするのもめぐり合わせだろう。彼の人生が開けた姿を見届けられ、うれしい」と話した。

 この日、妻のリリーさん(49)と今村さんと本社を訪れたスリスティオさんは、白い封筒に入れた百ドル札200枚を寄託した。

 「基金にはこれからも子供たちを救ってほしい。世界にはまだ、かつての私のように、貧しいがゆえに手術を受けられない多くの子供が助けを待っています」

                   ◇

【用語解説】明美ちゃん基金

 昭和41年設立の医療基金。活動資金はすべて読者ら一般の善意でまかなわれ、100人を超える幼い命を救ってきた。外国籍は47年のスリスティオさんを皮切りに17カ国27人に上り、63年以降の16人はいずれも外国籍。

クボタショックから5年 石綿被害救済訴え「人間の鎖」(産経新聞)
刑務官暴行 革手錠の違法性認め国に賠償命令…名古屋地裁(毎日新聞)
<毎日世論調査>福島社民党首罷免「適切」56%(毎日新聞)
徳之島は「日常的訓練」=普天間移設、本土より高頻度想定―官房長官(時事通信)
<大阪府議会>新議長に自民・長田氏 「維新」選ばれず(毎日新聞)
 鳩山由紀夫首相は27日午後、都内で開かれた全国知事会議に出席し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、日米両政府が普天間飛行場の県内移設で合意したと説明した上で、「訓練を沖縄県外に移すことは可能かどうか、ぜひ皆さんに考えてみようという気持ちを示してもらえればありがたい」と述べ、訓練の分散移転に協力を要請した。
 同会議は、首相が13日に麻生渡全国知事会長(福岡県知事)に招集を求めた。27日は、岩手県の達増拓也知事ら18府県の知事が欠席した。 

【関連ニュース】
【特集】世界の航空母艦~米ニミッツ級から中国の空母建造計画まで~
【特集】沖縄と米国海兵隊~ペリーと黒船でやって来た海兵隊~
【特集】迷走!普天間移設~鳩山首相、「県外」守れず陳謝~
【特集】米国海兵隊兵器総覧~沖縄に配備されているのは?~
増税なしでデフレ脱却、財政再建は可能~みんなの党・渡辺喜美代表インタビュー~

地方厚生局の必要性「感じられない」―京都府知事(医療介護CBニュース)
15歳の娘が供述「私も金を使った」 千葉・八街の殺人放火事件で父娘を送検(産経新聞)
東工大教員、ハードディスク紛失=1889人分の成績記録(時事通信)
JR草津線で車両が倒木と接触…けが人なし(読売新聞)
薬物犯罪、目立つ地域格差 国際空港を管内に抱える地裁に起訴集中(産経新聞)