【演劇企画体ツツガムシ第5回公演】
2014年12月13日(土)~24(水)
「Paper plane」 ペーパープレーン
憐れな犬よ
老犬よ
お前の大事な思い出は
どこに埋めたか
隠したか
月の光のその下の
冷たい土に
沈めたか
会場:SPACE 雑遊(新宿3丁目)
チケット:前売・3,800円/当日・4,000円
作:林 竜之助
演出:田中壮太郎
キャスト:
高川裕也
名塚佳織
海老瀬はな
小谷けい
岸田研二
本多新也
小飯塚貴世江
土屋 士
田中壮太郎
スタッフ:
美術:竹邊奈津子
照明:鷲崎淳一郎
音響:木内 拓
衣裳:秋山芳江
絵:林 千絵
舞台監督:宮下 卓
演出助手:福井貴浩 金井由妃 四柳智惟
制作:J-Stage Navi(島田敦子・早川あゆ)
協力:
大田篤哉(池林房・SPACE雑遊)
株式会社松竹エンタテインメント
(株)クリオネ
株式会社マグネタイズ
株式会社ベルベットオフィス
is
(株)円企画
演劇集団 円
劇団俳優座
ツチプロ
Lighting Union
(株)音映
中井未悠(制作協力)
タイムテーブル:
2014年12月
13日(土) 14:00 / 19:30(アフタートーク)
14日(日) 14:00
15日(月) 19:30
16日(火) 19:30(アフタートーク)
17日(水) 14:00(アフタートーク)
18日(木) 14:00 / 19:30
19日(金) 19:30
20日(土) 14:00 / 19:30
21日(日) 14:00 / 18:30
22日(月) 19:30
23日(火) 19:30
24日(水) 14:00
※受付・開場は開演の30分前
チケット予約:
・J-Stage Navi
03-5912-0840(平日11:00-18:00)
http://www.j-stage-i.jp
・ローソンチケット
0570-084-003(Lコード:33128)
0570-000-407(オペレーター対応 10:00~22:00)
http://l-tike.com/(PC・モバイル共通)
店頭販売Loppi(ローソン/ミニストップ店頭・24時間販売)
お問い合わせ:
・J-Stage-Navi
03-5912-0840(平日11:00~18:00)
・演劇企画体ツツガムシ
090-3045-7299(公演中の会場へのお問い合わせのみ)
ツツガムシ公式ウェブサイト tutuga64.com
【以下チラシ文言より】
数年前の冬のある日のこと。
私は、駅前のベンチに腰を下ろして、すぐ近くの宝くじ売り場でくじを買っている一人の中年男性を、一心に見つめていました。その男の灰色の背中には、くじが当たらないことを知っていながら、それでも当たるまで買い続けずにはいられない、そんなやり切れなさが漂っていたのです。私は、男性の顔に興味を持ちました。にもかかわらず、男性がこちらを振り向いたとき、私は目を逸らせていました。不意に怖くなったのです。深くて暗い古井戸を覗き込むような、そんなそら恐ろしさを感じたのです。しばらくして、売り場に視線を戻したときには、男性の姿はもうどこにもありませんでした。
「ペーパープレーン」には、この中年男性が登場します。
あのとき、永遠に見失ったと思っていた灰色の背中が、気がつくとドラマの中で、あの日の続きを生きていました。彼は勤続20年の刑務官でした。妻を愛する優しい夫でした。そして、たった一度の人生を生きる、一人の人間でした。彼は宝くじを破り捨て、行動します。
演劇企画体ツツガムシが、新たに小飯塚貴世江と土屋士をメンバーに迎え、初めての試みとなるオーディションを実施、三年三ヶ月の沈黙を破ります。大変長らくお待たせしました、第五回公演「ペーパープレーン」
師走新宿、SPACE 雑遊でお会いしましょう!
DROP
だって去年の暮れにやったばかりじゃん!
と、驚かれている全国三万人のツツガムシフリークの皆様。ならびに、演劇企画体ツツガムシ? そんなもん見たことも聞いたこともないという一億三千万の日本国民の皆様。
はい、前作から中9ヶ月での公演というのは、私共としては2007年の結成以来、最短記録になります。
そんなわけで一部では、かつて山本太郎氏が国会で見せた牛歩のごとく、ツツガムシの歩みはチョーベリースローであるとか、寺田寅彦の言葉になぞらえ、「天才は忘れた頃にやってくる」とか囁かれているようです。
あ、こんにちは。
ツツガムシの台本係、日向十三です。
さて、本公演「DROP」は、20代の頃、(まだ私が俳優として活動していた頃です)ずっと探し続けて、結局見つけられなかった芝居です。こんな芝居が作りたかった!
まあ、30年かけてやっと見つけたようなものです。小さな小屋で上演してこそ世界が広がり、上演時間は長すぎず短過ぎず、老若男女が登場し、悲劇的でも喜劇的でもあり、また、いかようにも解釈できる。まあ、こう書くと、我々の人生とよく似ていますね。だからこそ面白いわけですが。
そして、なぜ、今、演劇を、新宿で? という点についてです。
いくつかの劇場やライブスタジオからクラスターが発生しています。そんな中、
何故もう少し待てないんだ!
みんな我慢してるんだぞ!
集団感染したらどう責任をとるんだ!
そんな声があちこちから聞こえてきます。
しかし、このウィルスの性質を考えれば、誰かに守ってもらうことは不可能です。こんなときだからこそ、一人一人が少しでも豊かに生きるために、自分と、身の回りの人たちの安全を考えながら行動する。オンライン配信だけでなく、劇場に来る選択を残しているのは、まさに選択の自由がそこにあるためです。日々、選べない危険に身をさらし、不安の中で生きている人たちが、喜びの選択を自分でする。その意味は決して小さくはありません。自分と、そして身を寄せ合って観劇する他の人との安全を考えて、慎重に、適切な行動さえとれれば、感染リスクは無秩序な満員電車の比ではないはずです。満員電車と言わなくても、たとえば一般の飲食店と比較しても、劇場が一つの共同体となって積極的に安全意識を高めることは、より安全な環境を作り出すことに確実に繋がります。
選択は自由です。その自由は、どんなに恐ろしい病気が流行しても、どんなに偏ったイデオロギーが世の中を支配しても、個々人に委ねられるべきだと私は考えます。人生に何が起きるかわからないのは、これまでも同じことでした。原発問題も環境問題もコロナ同様、いや、それ以上に意識すべきリスクの高い問題でした。ずっと私たちはリスクを抱えています。コロナの蔓延は、私たち個々人が、この先、自分が、いかに選択をし、行動するかを問うものだと思います。コロナが、他者の選択や行動を監視、攻撃するものになれば、マスクの息苦しさどころの話では済まなくなってくるでしょう。
しかし、それでも再び問われるかもしれません。
でもさ、今、なんで、演劇なのよ、しかも新宿で?
はい。
我々も考え続けなければいけないと思っています。ご年配のお客様は、どうぞオンライン配信をご覧下さい。また、ちょっと体調が良くないな、と感じたら予約して頂いたチケットをキャンセルしてくださって構いません。そのために当日精算にさせて頂いています。皆様に、その場その場で最適な選択をして頂くことを心よりお願いします。私たちも、状況によっては、劇場観劇を中止し、オンライン配信一本に絞った上演にすることも視野に入れて準備しています。
キャスト、スタッフの、この公演に賭ける思いも大変大きなものです。主催者としては、もう感謝しかありません。公演会場の雑遊も今年リニューアルしてチョーかっこよくなりました。小屋入りがホント楽しみです!
ツツガムシの第8回公演、
「DROP」
ご期待ください!
オンライン朗読劇 「無人島」
「無人島」という朗読劇をオンラインでやります。
ツツガムシ主催の公演ではありませんが、本多も田中も日向も関わっています。まあ、ツツガムシの看板は下ろしておりますが、中身は......さて、どうでしょう。
クラウドファンディングにもチャレンジしています。目標金額はすでに達しているようです。ありがとうございます!
あとは出来るだけ多くの方にご覧になっていただくばかりです。是非、ご家族に、お友達に、お仕事仲間に、お隣さんに、
「おい、知ってる? ツツガムシがさ、いや今回はツツガムシじゃないんだけどさ、オンラインで芝居やるらしいよ。え? ツツガムシ、知らないの? 演劇界の幽霊部員だよ。誰も見たことないけど、まあまあ面白いって噂の。ダニじゃねえよ。知らねえよ、名前の由来なんか。いいから見てみろって。YouTubeで、ただなんだから」
とお伝え下さい。
皆様の「ご来場」をココロよりお待ちしてます。
日向
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