演劇企画体ツツガムシ ブログ -5ページ目

オーディション



オーディションが全て終了いたしました。

多くの素晴らしい俳優の方々の才能に触れる貴重な機会を頂戴し、我々の財産となる一日でした。一日中、有り難いと感じていました。「有る」事が「難い」と。当たり前ではない事だと。

本当にみなさん素晴らしかった。

今回探している役が若干名だという事が悔しかった。

まだ配役会議はこれからですが、その前に既に、これからもどんどん企画して、受けてくださった多くの方たちと面白いものを一緒に作りたいという気持ちを持ちました。

応募して下さったみなさん、本当にありがとう。

始動ですっ

皆様ご無沙汰しています

ツツガムシの田中です

やっとちょっと暖かくなってきましたかね、今日こそ薄着、と頑張って出て、帰りに後悔する日が続いておりましたがもう大丈夫でしょうっ

ツツガムシ、珍しく3年置かずに今回は始動いたします

良かった良かったっ

大体この周期は今のところ、作家が自然にまた書きたくなって集まる周期ですね

そして今回、ツツガムシはペーパープレーン以来二度目のオーディションを行う事に致しました

特に理由があるわけでは有りませんが、気持ちを持った方々に参加していただくと座組も盛り上がりますから、そういう方々と出逢いたいという気持ちからです

ツツガムシの日向が書く台本には、本人が俳優出身だということもあるかもしれませんが、小さい役はありません

半分は、これ、俺がやりたい、という気持ちで書いているんじゃないかと思います

そしていつの日か、サラリーマンを辞めて「今回は俺がやる」と、自分の書いた本の主役を自分でやる日が来るのだろうと僕は勝手に思っています

僕は実はそれが楽しみでもあります。爺さんになった時ツツガムシの3人とも出てやるのも面白い

話がズレました

今回の台本も全ての役にやり甲斐があります

なんと言うか、いつも通りというか、作品全体が全ての役の芝居の一瞬一瞬にかかっているような本です

舞台はナチス政権下のフランスです

ツツガムシはドイツ物をやるのは珍しくなく、今回で2度目、林が、あ、間違えた、日向が外部に書いたのも入れれば3本目です

ドイツ三部作、と勝手に呼んでおりますが「ヤコブ・クラヴィエツキ」「258」そして今回の「ドイツの犬」です

それぞれ全く関係ありません

でも、根底に流れてるものは、なんか、同じかな

それこそ、人間存在の謎、みたいなものかもしれません

オーディションの中からどれだけのご縁を授かるのかわかりませんが、皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。受けられる方にとっては勿論オーディションという精神的にあまり楽ではない場になってしまうかもしれませんが、我々にとっては楽しみな皆さんとの出会いの場です

ご応募、そしてまだ早いですが、ご来場をお待ちしています

田中壮太郎

17 seventeen 閉幕



お陰さまをもって、演劇企画体ツツガムシ第6回公演「17 seventeen」が無事千秋楽を迎え閉幕いたしました。

本当にありがとうございました。

キャスト、スタッフ、そして誰より公演を観に来て下さったお客様にこの公演を成立させていただきました。見に来て下さる方がいなければ公演は成立しませんから。

またいつものようにツツガムシは呑気で要領が悪くしかも人任せにして、始まりの日が近くなってくるとバタバタするという感じの公演でした。

しかし、またいつものようにこの公演についてくださったスタッフやキャストの方々に助けられ、初日を迎える事ができ、そして本当にお陰さまで盛況のうちに千秋楽を迎える事が出来ました

嬉しい、幸せだ、と出演者、スタッフ一同、公演中感じておりました

今回の公演は「信じる」ということもテーマの1つであったと思います

作品のテーマがそれなのに演出が俳優を信じないことがあってたまるか、という思いもあり、いや、僕は常に俳優を、俳優の力を信じてノートを出しているつもりではありますが、信じるというのは任せるという事でもありますから、台本の奥に書いてあることはとことん話し合い、その結果生まれるやり取りを基本全て俳優に任せます。僕は演劇のやり取りを、本番でお客様の前で卓球のラリーをするような物だと考えています。毎回同じラリーは出来ません。卓球の試合は互いに玉を相手陣内に、しかもなるべく相手が打ち返しにくいように打つ事の積み重ねです。

感情を例に取ると、とにかく感情を演じない事を要求しました。して欲しいのは負けないように玉を相手に打ち返す事、そうすれば自分が例えばミスをしたり負けてしまったとき、またはスマッシュが決まった時に何らかの感情が出るかもしれない、つまりツツガムシの考える演技とはその打ち返す行為や強く打ち返すモチベーションを準備する事であり、そのやり取りの結果生まれる感情や状態は演じられる範疇にはない、という認識です。

何らかの感情が出た方がよいとほとんどの俳優は思っていますから、俳優にとってこの保険を作らず飛び込むような作業はとても勇気のいることだと思います。自分を信じる必要のある事だったと思います。

そして相手も強く打っても必ず打ち返してくるという、相手を信じる事でもあったと思います。

そのような演出と俳優の挑戦を皆さんに見てもらえたのではないかと思っています。

そしてまた仲間が出来ました。お客様ともご縁がありました。

今、公演が終わって部屋に佇んでこれを書いていますが、おそらくこの二ヶ月を何もしないでも5/23日のこの時間は同じように部屋に佇んでいたのではないかと思います。儲かりも損もしていないので物質的には何も変わりません。でも、佇んでいる僕の中は全然違います。

またまた、やってよかったな本当に。

みなさま、本当にありがとうございました。

ツツガムシ3人、キャスト、スタッフ、力を貸してくださった全ての人、そして誰よりお客様に感謝します。

またお会いしましょう、近々

近々と言っておきます!

ごきげんようっ

田中壮太郎