「遠い山なみの光」🎥を観てきた。

 

カズオ・イシグロの原作は未読。

 

長崎で被爆(おそらく出征していた最初の夫には告げていない)し、イギリス人との2度目の結婚で渡英した女性が自分の過去を思い出しながら娘(再婚後での)に話していく物語。

 

夫(最初の)やその父親、長崎で出会ったという友人とその子どもについて語っていくのだが、その友人というのは本当に存在したのか、それは主人公の心の中にいたもう一人の自分だったのではないか、というちょっと霧に包まれたような内容だった。

 

私もそうだけれど、年齢を重ねると「本当にあったこと」と「心の中で望んでいたこと」(妄想?)の境界線が曖昧になってしまうことがあったりもする。

ましてや原爆投下後の長崎である。

何があっても不思議でなかったのかもしれないと想像する。

そして、この主人公は娘(最初の夫との)を自殺で亡くしているのである。

 

多くを語らず、観る者なりの解釈が必要な作品だったと思うが、ラストは未来へ繋がる一歩であるように思えた。

 

人生は、歩き続けていかなければならない。